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それほどである
あまりにも子どもLove(死語)なので、また自慢するんですけど。
私はこむら返り名人だ。
あまりに何度も攣るので、もうこの頃は本格的に攣ってしまう一歩手前で気づく。
…あ、これ以上力入れたら逝くやつ、と感じたら、収縮しそうな筋肉をゆっくり伸ばす。
慣れたものですぐに治まるし、最近は手を使わなくても足の指を適度に折り曲げて、足首をゆっくり持ち上げたり伸ばしたりすれば治ることがほとんどだった。
だが、その夜は違った。
ふくらはぎが攣りそうになり、油断してちょっと勢いよく伸ばしたら脛も攣ってしまった。
ふくらはぎと脛の両方攣っている。
どちらかを伸ばそうにも、伸ばせば縮んだほうの筋肉に激痛が走り、かといって、そのままでも激痛で、足の角度を微妙に調節しつつ、一番マシな激痛ポイントで硬直した。
痛い!痛い!痛い!
1ミリも動けない。
良くなるどころか、どんどん痛くなる。
我慢できずに「痛いー」と声が出る。
たまらず、近くにあったスマホを引き寄せて、息子を召喚することにした。
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実は前にもこむら返りが治らなくて、息子を呼んでホットタオルを作ってもらったことがある。
今回のLINEでも、息子は「かぁちゃん、またこむら返りだろう」と推測して、「なんか持ってく?」と先回りして聞いてくれたのだった。
エラいぞ、息子!有能だ!
でも、このときは長文打つのはムリだったので直接来てもらった。
「どしたの?」
「いやさ、ふくらはぎと脛が両方攣って動けないんだけど、どうしたらいいか知ってる?」
「わかんない。検索してみようか」
ということで、検索してもらったところ、
「ゆっくり伸ばす」
「いや、むり」
「揉む」
「それができないんだってば😠」
「芍薬甘草湯」
「ない😡」
「やっぱり温めるのがいいらしい」
「そっか~お願いできる?」
「わかった、ホットタオル作るよ」
ということで、すばやくホットタオルを作ってくれたおかげで足を温めることができて、すぐ筋肉がほどけてきた。
あんなに痛かったのに、温めたらあっという間で、思ったより早く激痛から解放されたのだった。
「本当に助かったよ。ありがとう。一生恩に着るね」
「いや、一生なんて、それほどじゃないよ」
真面目に答える息子、可愛い。
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