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「おみやげ」って、どんな時にあげるもの? 〜haishop さんが目指すサステナブルなおみやげ文化とは〜 WINGS EVENTREPORT
こちらは、2021年12月18日に開催された #HEROCAMP の裏側で伴走しておりました学生&運営によるWINGSチームによるイベントレポートのご紹介です。こちらのレポートは、WINGSチームの岩田 莉奈がお届けしております!
《おみやげ語り -冬の陣-》EVENT REPORT
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皆さんはどんな時に「おみやげ」を渡したくなりますか?
例えば、
お礼を伝えたいとき
その人のことを思ったとき
頑張っている人を応援したいとき
いつも応援してくれている人・お世話になっている人にお返ししたいとき
久しぶりに誰かと会うとき
など、何らかの想いを形にしたいときに、気軽に渡せるのが「おみやげ」です。
おみやげを渡すほうも、受け取るほうも、ハッピーになれる。それがおみやげの魅力であり、力ですよね
さて、そんな「素晴らしきおみやげ」ですが、近年では、おみやげを通して社会的な課題を解決しよう、という取り組みがされています。
今地球上で起きている食料廃棄問題、気候危機、ジェンダー問題、地方衰退など、さまざまな課題を知ってもらい、共感してもらい、「ライフスタイルを少しだけ変えてみよう」と思う人を増やすことで、地球を守りたい。
大人気お土産セレクト店『haishop』は、この高い志を掲げ、環境や社会に配慮された商品とその「おみやげストーリー」を一人でも多くのお客様に届けようと奮励されています。
「おみやげ」を渡したり、あなたの「想い」を大切な誰かに伝えるのは、決して特別な日である必要はありません。
もっともっと、「おみやげ」を、「想い」を、送ろう。
「おみやげストーリー」を添えて。
今回のHEROCAMP忘年会では、『haishop』(株式会社 Innovation Design) の表秀明さん、和田奈央さん、内藤緑萌さんに、自らときめく商品の「おみやげストーリー」をたくさんご紹介いただくと同時に、なんと、参加者の皆さんからも「自分の一推しサステナブルおみやげ」を PR していただきました!
あなたもきっと、気になるおみやげ・誰かに送りたいおみやげが見つかるのではないでしょうか?
【SUPER GUEST プロフィール】
● 表 秀明さん
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株式会社Innovation Design
“ひとと地球の未来を描く”をVisionに掲げ、“食を通して社会課題を解決する“フード事業では、環境・調達・社会の様々な問題に取り組み、日本サステイナブル・レストラン協会より日本初の3星を獲得。“おみやげを通して社会的課題を解決する” haishopでは様々なパートナーとの共創を実現し社会課題に取組む。
▶︎サステナブル・レストランアワードが日本で初開催 調達・社会・環境への取り組みを評価/サステナブル・ブランド ジャパン
● 和田奈央さん
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株式会社Innovation Design haishopブランディングマネージャー
haishopブランドマネージャー。2013年Innovation Design入社。ウェディングのパーティプランニングをはじめ、PR、マーケティング戦略、撮影ディレクションなどを担当。2019年、新規事業としてhaishopを立ち上げる。小さな行動の積み重ねが地球の未来を変えられると信じ、1人でも多くの人のライフスタイルに変化をもたらすことができるよう、様々な企業、NPO・NGO、教育機関などとの共創を大切に活動する。
● 内藤緑萌さん
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株式会社Innovation Design サステナブルデザイナー
Innovation Design2021年4月入社。『”おみやげ”を通して社会問題を解決する』haishop渋谷スクランブルスクエアprojectにサステナブルデザイナーとして参加。社会的課題解決に向けてオンラインワークショップ『haishopソーシャル勉強会』を企画、運営。
多種多様な方々と共に学び、社会的課題解決に向けて自分たちができる小さな一歩を創造している。
4つの基準
日本にとって「サステナブルなおみやげ」って何だろう?
スタッフさんが丁寧に一品一品選ぶ『haishop』では、以下の「4つの基準」を大切にされているそうです。
Made in Japan
Good design
Product with a story
Socially conscious
一つ、Made in Japan という項目には、例外があります。できるだけ日本の地域を応援したいと同時に、日本に居ると、なかなか知り得ない途上国の児童労働・貧困・教育の問題を知っていただくきっかけを作りたい。そこで、Fair Trade の商品も扱われているそうです。
そして、この4つの項目の中でも特に大切なのが Product with a story。『haishop』の和田さんは、このストーリーが、「おみやげを通して社会的課題の解決を目指す」にあたってとても大切だとおっしゃっていました。
和田:「私たちはまず、その商品にまつわる「ストーリー」を来ていただいたお客様に伝ています。「この商品ってこんな背景があるんですよ」とか、「この商品を使うことによって、こんな世の中の問題の解決につながるんですよ」とか。そういったお話をお店でさせていただいて、「あっ、そんな問題知らなかったなあ」っていう方達に、まず知ってもらう。で、「すごい素敵な考え方ですね」、「素敵な商品ですね」と、共感していただいて。
少しでも日々のライフスタイルを変えてみたいなって思う人たちを増やしていきたい。 そういう人たちが1人でも増えることによって、社会的な課題の解決につながるのではなかろうか、という思いでやらせていただいています。」
ストーリーに共感・感動することで、おみやげが何十倍も、何百倍も、素敵なものになる。そして、
『haishop』さんからお客さんへ、お客さんから大切な誰かへと、「おみやげストーリー」が少しずつ、世の中に広まっていくのです。
そんな地域愛・地球愛溢れるおみやげを、大切な誰かにプレゼントしませんか?
まずは、『haishop』のスタッフさんの一推しをご紹介させていただきます。
スタッフさんのおすすめ:心も体も温まるもの
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haishop の内藤さんからおすすめいただいたのは「東京ジャム」さん。
なんと、400年もの歴史ある農家さんが東久留米の方にあり、地球にも優しい農法でその季節に合った旬の果物を栽培されているそう。内藤さんは、「東京にもそんな歴史ある農家さんがあるんだということを初めて知り、感動した」とおっしゃっていました。いろいろな種類のジャムがあるなか、内藤さんの一推しはシャリシャリ感ある梨のジャム。東京ジャムさんで少し贅沢な朝ごはん、楽しめそうですよね。
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次も、一日を勇気づけてくれるような一品。和田さんのおすすめ、「RYU DAYS TEA」です。沖縄の薬草農家さんがなかなか仕事がなかった時期に、「そういった薬草農家さんを応援したい・沖縄にはこんな素敵なものがあるということを発信したい」、という想いで作られてらっしゃるそうです。
そして、Monday・Tuesday・Wednesday・などと、曜日ごとに特別なブレンドがあるのがさらなるポイント。
和田:「なんだかこう月曜日は「今週1週間頑張ろう」っていう気持ちになっていただけるようなブレンドになっていたり。水曜日ぐらいは「あと少し1週間頑張らなきゃ」っていう気持ちを奮い立たせられるような香りになっていたり。その曜日に合わせた気分をより盛り上げられるような内容で作られているっておっしゃっていました。」
スタッフさんのおすすめ:可愛く環境保護ができちゃうもの
「サステナブルなのに、可愛い・かっこいい・カラフル」ではなく、「サステナブルだからこそ、可愛い・かっこいい・カラフル」。
次世代の流行は、もはや「サステナビリティー」そのものです。
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続いてご紹介いただいたのは、内藤さんが愛用されている 「KiNaKo」 アクセサリー。建築物を建てるときに余ってしまった刃材や、取り壊されてしまう建物のかけらを使って作られているそうです。また、ピアスのタイルの部分とステンレスの部分が別々で使えるようになっているのもポイント。ツーウェイで使えたりして、おしゃれが楽しめますよね。
さらにさらに、台紙はお花の種を入れたシードペーパーを使っており、一晩水に漬けて土に埋めると、お花が咲くのです!内藤さんは、この「細かいところにまでこだわって作られている」というのがまた素敵、と大絶賛されておられました。
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和田さんは、フィリピンの女性・子ども達の豊かな生活をサポートできる「Coco&K」 さんの Fair Trade 商品が大好きだそう。飲み終わった後のアルミのジュースパックをきれいに洗い、 リサイクルして作られているバック・ポーチはカラフルで、本当に可愛いですよね。愛用されている和田さんも、持っていると「これ可愛いね」とお友達から言われることが多く、そこから「実はこの商品ってね」という話をすることができるそうです。コミュニケーションのきっかけにもなり、持っているだけで「おみやげストーリー」を広められる。とっても素敵ですよね。
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最後に、内藤さんのおすすめ、「buoy」 さんの「海で拾われたプラスチックごみでできたカラフルなトレイ・コースター」について。「buoy」 さんは、どこで拾ったプラスチックごみかを全ての商品に記載しており、また、「これだけ商品ができてしまうほどに、今海にたくさんごみがある」ということを世界中に伝えていきたいそうです。「50年後にはこのブランドがなくなるように」との願いを込めて。
『haishop』さん、私、僕からもおすすめさせて!
一つ一つ丁寧に、熱意を込めて「おみやげストーリー」を紹介してくださった表さん、和田さん、内藤さん。「おみやげ自体が美味しい・可愛いだけでなく、そのストーリーが素敵」というところが大きなポイントですよね。
そして、ここで一つ提案!
「参加者の皆さんにも紹介したいおみやげストーリーがあるのでは?」と、表さんから参加者の皆さんにバトンタッチされました。
表:「僕たちも、お土産になるものを日常の中でアンテナを立てていたり、友達と遊びに行って良いものがあったらシェアしたりとか、そういうふうに見つけているんです。 なので是非、今日はですね、商品をご提案いただける方がいたら、お願いしたいなと思うのですが…
結構ハードルが高くてですね。結構難しいなあと思ってるんですけど、もしいらっしゃったらと思っておりまして…
あ、皆さん手あげてくださっている?!」
「参加者の皆さん自身におみやげストーリーを語ってもらう」という企画。表さんは、オンラインの場だと余計にハードルが高いのではないか、と少し悩まれていたそうです。
でも、気づけば、私も、僕も、あれも、それも!次々と手が挙がり、皆さん順番待ちに。
例えば、
参加者のMさんからご紹介いただいたカステラの「福砂屋」さん。
なんと、小学校時代仲が良かった同級生の方が経営されているそうです。
M:「SDGs の食品ロスにつながる商品で、ドライのカステラみたいな、ちょっとおつまみみたいになっているカステラのお菓子も結構人気なんですよ。」
チャットにて:あ、修学旅行で買いました!
M:「え!ありがとうございます!」
参加者のミヨさんご自身が立ち上げた「MiYO Organic」。
ミヨ:「私たちはプラスチックではなくて、竹を使った歯ブラシを開発しています。マイクロプラスチックの発生を防いでいこうというようなコンセプトになっているんですね。
ただ1つ課題があって、日本の竹ではなくて、現状は中国の竹を使っています。日本の竹でどうしても私たちも作りたかったんですけれども、日本の竹林が全く管理されていないというのが問題としてあって、まずは管理するためのお金が必要なのです。ということは、マーケットでこの商品が成立しないといけない。私たちはまずファーストステップとして、竹の歯ブラシを1本290円税抜、手に取れる価格で売っています。」
『haishop』の和田さんも、「MiYO Organic」さんの竹歯ブラシを宿泊先(Good Nature Hotel)で見かけたことがあるそうです。「使い心地も非常に良かった」・「ファーストステップを取っているのが素晴らしい」と、和田さん・表さん共に大絶賛されていました。
表:「やっぱり4つの軸を全部クリアするっていう商品はなかなか難しいので、いきなり最初から完璧を目指すよりかは、その1歩を踏み出す・行動を起こすというところを、会社としてもすごく大切にしています。日々の生活の中でできることを大切にするのが一番ですよね。」
参加者のYさんが「特定非営利活動法人ミタイ・ミタクニャイ子ども基金」で取り扱っているパラグアイの伝統工芸品、「ニャンドゥティ」。
Y:「パラグアイって地球の裏側の、ブラジルの隣の辺にある国なんですけれども、僕が NPO で使っているのが、この伝統工芸品の「ニャンドゥティ」というものです。刺繍なんですけど、全部現地の作り手さんの女性たちが作ってくれていて、それを僕らが今フェアトレードで日本に輸入をして。
もう400年ぐらい歴史がある伝統工芸品になっていて、昔は宗教装飾だったんですよ。ただ、それがなかなか現地だと安く買い叩かれてしまったり。その勢いで職人さんが減ってしまったりしている状況で、なんとかその伝統を守っていこうということで、微力ではあるんですけれども、僕らがそれを日本の人たちにも知ってもらって支援につなげてもらうという。」
これには、内藤さんも思わず「めっちゃ可愛いですね!!初めて知りました!!」とコメント。
他にも、ハイチの難民の方が救命胴衣で作るバッグ、熊本の素材を使ったクラフトコーラ・イグサのアクセサリー、ラップ・お皿としての役割を果たす経木などなど、皆さん、本当にたくさんの商品をテレビショッピング並みのプレゼンテーションで紹介してくださいました!笑笑
そして、誰もが「おみやげストーリー」を語っていくうちに自然と打ち解けて、頬が緩まり、笑顔に。
サステナブルなおみやげは、「想い」を通わせるための一つのツール。
これこそが、最大の魅力なのではないでしょうか?
これこそが、「普通のおみやげ」と「サステナブルなおみやげ」の最大の違いなのではないでしょうか?
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渋谷のスクランブルスクエア14階(現在オープン)、そして横浜の馬車道駅のすぐ近く(4月にオープン)にお店を構えてらっしゃる 『haishop』 さん。
「素敵なおみやげ・思いが詰まった、愛情あふれるお店」だというのが画面越しからもひしひしと感じられました。
大切な家族・友達のために、もっともっと「おみやげ」を、「おみやげストーリー」を、プレゼントしたい。今はそんな思いでいっぱいです。
執筆:【WINGSチーム】岩田 莉奈プロフィール
現在、川崎医科大学(分子遺伝医学教室)特任研究員としてギャップイヤーを満喫中。九月よりシカゴ大学の新一年生。「アメリカに住む日本人」として自分に何ができるかを日々模索中。