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「見えない」から「見える」へ!誰もができる新しい支援のかたちとは WINGS EVENTREPORT
こちらは、2021年12月18日に開催された #HEROCAMP の裏側で伴走しておりました学生&運営によるWINGSチームによるイベントレポートのご紹介です。こちらのレポートは、WINGSチームの嶋田 姫由がお届けしております!
《支援の糸》 EVENT REPORT
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「支援」と聞くと、皆さんはどんなイメージを持たれますか?
おそらく社会貢献とか、ボランティア活動、寄付活動などの言葉が思い浮かぶのではないでしょうか。
私にとって支援とは、誰かの活動に少しだけ手を貸すことだと思います。与えすぎては、その活動の自立を奪ってしまいます。援助とは違って活動のすべてを助けるわけではないのが支援です。
そして支援の問題点は、与えすぎ以前に“持続的でない”ことです。どこか意識が高い一部の人が支援をしているイメージがあります。また、一時期、活動にスポットライトが当たっても、時間がたてば忘れ去られ、支援もなくなってしまう印象があります。
しかし、今回のHEROCAMPにおけるこのセッションの意気込みは「ソーシャルアクションを新しい価値に」というもの。“社会貢献のあり方”を見つめ直して、誰もが自然と支援に参加したくなるWANTにしよう、そのような新しい支援のかたちを知ることができました。
今回は、ファシリテーターに有福さんをお招きし、“ソーシャルアクション”の新しい価値提供を目指す薄井さん、堀井さんにご登壇いただきました!
【SUPER GUEST プロフィール】
有福英幸さん
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Future Sessions 代表取締役社長
千葉大学工学部工業意匠学科卒。広告会社にて、企業のブランディングやデジタルコミュニケーションに従事。またサステナブルな社会を目指すwebマガジンを発刊し編集長として運営を手掛ける。ソーシャルイシュー、メディアの知見を活かし、より社会的なインパクトを創出すべく、2012年にフューチャーセッションズを立ち上げ、クロスセクターの共創による社会イノベーションの実現を促進。エネルギー、食の観点からのシステムチェンジに注力。
堀井祥子さん
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actcoin 営業・広報
フリーペインター、写真家、エシカルファッションの販売の経験を経て2019年4月からactcoin運営スタッフとして携わる。営業・広報をメインにactcoinを通じてソーシャルな活動をする人たちとのつながり作りを楽しんでいます。
薄井大地さん
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ソーシャルアクションカンパニー株式会社 取締役 COO
大学在学時、グラミン銀行グループとのパートナーシップのもと日本の学生・社会人をバングラデシュへ派遣するフィールドワークプログラムを友人らと創始。ソーシャルビジネスコンペティション「SIFE」国内大会優勝、世界大会出場。早稲田学生文化賞・稲魂賞など受賞。不登校生の高校進学・転学を支援する民間教育企業を経て国際協力NGO e-Educationの事務局長に就任(現理事)。松下政経塾入塾。ソーシャルアクションの可視化と価値化をミッションに掲げる「actcoin」事業にCOOとして参画。NPO法人SET・理事兼事務局長、情報経営イノベーション専門職大学・客員教員など。
誰もができるソーシャルアクション
ソーシャルアクションカンパニーの薄井さんは、ソーシャルアクションの「価値化」と「可視化」に取り組む、「actocoin」というアプリ事業を展開されています。
「actocoin」とは、社会課題解決のためのアクションの輪が広がることで、社会貢献の新しいかたちをつくる事業です。
個人でもNPOでも誰もが「actocoin」のプラットフォームに登録することができます!
「actocoin」のホームページはこちらです↓
https://actcoin.jp/
薄井さん:これまではソーシャルアクションは社会のため、未来のためという側面が強調されてきました。しかし、「actocoin」はそんなソーシャルアクションをアップデートし、もっと楽しいものに変えていこうという取り組みです。「actocoin」の事業を通じて、アクションしている自分にも嬉しいもの、楽しいもの、自分らしくいられるようなコミュニティをつくっていきたいと思います。
薄井さん:最近では、新しい取り組みも展開しています。
「actocoin」プラットフォームに登録している団体のイベントに参加すると、その団体に寄付が届くような仕組みづくりにもトライしています。
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薄井さん:また、イベントに参加したときに貯めていたコインで、ソーシャルグッドに特化した商品を買い物できる、「あるままフェス」というSocial Marketをパナソニックセンター大阪さんとの協働により実現しました。
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薄井さん:このコインはアクションによってしか貯まらないし、次のアクションのためにしか価値を生まない仕組みになっています。
今後は、アプリにゲーミフィケーションの要素を取り入れたり、中高生がコインをためて応援したい団体に貯めたコインを円(現金)として当たり前に寄付できるような仕組みにしたりしたいです。
ソーシャルアクションで生まれるつながり
「actocoin」は公式イベントパートナーのさまざまな団体とつながっています。
今回は、「actocoin」のプラットフォームの公認団体となっている、PIECESの若林さん、asobi基地とコミュニティナースラボラトリーの藤田さんがお話してくださいました。
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若林さん:PIECESは頼れる人がいない子どもの孤立を無くすために、助けを求められる信頼できる大人が必要だと考えて、市民性を醸成する取り組みをしています。
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団体のホームページはこちらです↓認定NPO法人PIECES https://www.pieces.tokyo/
藤田さん:asobi基地は子どもも大人も平等な社会を創ることを目的に活動しています。全国各地で活動しているので、近くの活動場所に顔を出していただけたら嬉しいです。
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団体のホームページはこちらです↓
asobi基地 https://asobikichi.jp/
藤田さん:コミュニティナースは誰もが誰かの元気を創ることを目的に活動しています。看護師資格に関わらず、まちの保健室を開いたり、暮らしの中でつながりをつくるため副業やボランティアで学生なども参加しています。全国各地に健康と元気のアクションが広がっています!
団体のホームページはこちらです↓
Community Nurse Comapany株式会社 https://community-nurse.jp/
一般社団法人コミュニティナースラボラトリー https://community-nurse-laboratory.com/
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魅力的な活動をされている方々が魅力的な場所にどんどん集まってくるんですね!!
このプラットフォームには本気で『社会を良くしたい』と思う人がいて、その人の知り合い、その人のその人の知り合い、、、といったように数珠つなぎのようになっていく。
社会貢献への想いが誰かを動かす力になって、やがて大きなアクションになるんだと感じました!
のかなと。
今は、その『想い』で止まっている人が多く、アクションができずにいる人が多いと思います。
仲間ができることで、アクションをしやすい環境になる。
その環境をつくったのが「actcoin」で、
「actcoin」に巻き込まれて、アクションを起こした人がたくさんいます!
継続的なソーシャルアクションでより良い未来へ
ブレイクアウトルームでは、どうしたら継続的なアクションに繋がるのかという話しで盛り上がりました!
社会問題に関心がある人だけでなく、関心のない人とも繋がりたいということに関して、「関心のない人と繋がるのは難しいから、関心のない人とも『気がついたら繋がっていた』みたいな仕組みができたらいい。仲間と一緒にアクションして、お互いが無理しないように支えあう関係性が大事なのでは」といった意見。
また、ソーシャルアクションは自己満足なのではないか?という問いに対して、「SDGsへの関心が高まりファッション的に消費されている傾向があるが、そのポジティブな感情が持続性を生むのではないか。しかし、本当にそれって価値があるのかなという俯瞰的な視点を持つことが重要なのではないか。」という意見。
最後に、マイペースにやっていくことが大事なのではという意見がありました。
「無理してしまうと続かなくなってしまうので、自分のペースでアクションしていくことが大事なんじゃないか。完璧主義すぎて結局何もできなくなってしまう、自信がない人がいます。そうなってしまうと持続的ではないですよね。例えば、食肉はやめたほうがいいという風潮があります。それは私にとって持続的でないから他で頑張ればいいという意見がありました。その方が、社会全体として持続的なのではないでしょうか。」
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「HEROCAMP 支援の糸」に参加してみて、、、
環境問題や社会問題を解決しようとアクションすることは、誰かを助けることに繋がっているのだろうけれど、対象が広すぎて具体的な人が浮かんできませんでした。
しかし、お話を伺って、身の回りに起きた出来事、「あれ、なんかおかしいな」みたいなことから社会問題は始まっているのではと思いました。
「actocoin」の事業によって、「自分のアクションが助けたい誰かに届くんだ」、そのような意識を持った人の繋がりが近い将来生まれる予感がしました!
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執筆:【WINGSチーム】嶋田 姫由 プロフィール
立教大学経営学部国際経営学科在学。大学では人材開発・組織開発について学ぶ一方、自然環境に関心をもつ。再生可能エネルギーや海洋保全について勉強中。