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5歳でポケモンカードができるまで(21)

ダルマに目がはいった日

そのダルマを買ったのは約1年前。ちょっとした理由で群馬にでかけた時のことだった。「ダルマというのは願いをかけながら片目を書いて、その願いがかなったら、もう片目を書くんだよ」と説明したら、兄弟そろって購入した。長男は、赤いダルマ。次男は、黄色いダルマ。長男に願いを何にするか聞いたら「ポケカが強くなりたい」と即答だった。

そのダルマに、この週末やっと目を入った。「ポケカが強くなる」というのは、ある意味、果てのない目標だけど、その一里塚とも言える結果を出したからだ。それがジムバトルの優勝だ。

小学生以下限定で、参加者も5人しかいない小さな大会。デッキパワーも長男が頭一つぬけていたけど、相手もなかなかのデッキだったし、新弾バトルなどではなく純粋に勝ち負けを争うジムバトルが初めての緊張の中で実力を出し切れたのは誇っていいと思う。相手も、カードさばきからかなり慣れている高学年のお兄さんで、その様子に圧倒されたのか長男はプレイスピードを相手に合わせようと、やたら早口で5歳の小さな手で必死にカードを触っていた。緊張していて、何度も手を胸に当てていた。

それでもプレイは冷静。サイドを4枚先行しているのに相手がアルゴリズムGXを撃った返しの番で、すぐにリセットスタンプを使ったのは徹底しすぎていて少し笑ってしまった。

長男は優勝できるなんて思ってなかったみたいで、「まさか勝てるなんて、奇跡」「うれしい」と何度も何度も繰り返していた。負けから学べることも多いけど、勝利は自信とモチベーションにつながる。ポケカをはじめて、そろそろ2年。たぶん、この出来事で、もっとハマりそうだ。

※優勝で少し調子にのっていたので、家に帰ってからパパのゾロアークデッキで、先1やぶれかぶれでボコボコにしました。

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