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新しいチェロの可能
チェロはクラシックの楽器として長い歴史を持ち、多くの名曲が生まれてきました。しかし、今回僕が語りたいのは
「クラシックの枠を超えた、新しいチェロの可能性」 です。
クラシックからの脱却と進化
「チェロに不可能はない」という名言があります。それほどチェロができる役割は多く、バイオリンやピアノよりも汎用性の高い楽器かもしれません。
そんな中で、チェリストとして自分はどの魅力に注目し、何を選び、何を捨てるべきか?
僕は今まで、チェロの多様性に振り回されることがありました。チェロには無限の可能性があると感じながらも、方向性を定めるのが難しく、何を追求すべきか悩んできました。
今回は新しいチェロの可能性として、何を追求することが出来るのか整理してみます。
可能性①:チェロ×EDM
DTMが一般的になった今、チェロとEDM(エレクトリックダンスミュージック)の融合は新しい表現の可能性を秘めています。クラシックというジャンルがニッチである以上、母数の大きいEDMと掛け合わせることで、新しいニーズを生み出せるかもしれません。
https://www.youtube.com/results?search_query=CELLO+EDM
チェロの音とエレクトロビートの融合
アナログな温かみとデジタルの鋭さを組み合わせた音楽
コンサートでのパフォーマンスだけでなく、スタジオワークを主体とした活動になる→新しいアプローチ
こうした方向性を深掘りし、クラシックを超えた新しいサウンドを作り上げれる可能性があると思います。それには
新しい知識がいっぱい必要ですが!
可能性②:チェロ×エンタメ
チェロはその汎用性の高さから、さまざまなエンターテインメントと融合できる楽器です。
私が立ち上げた「チェロボーイズ」はその方向性の一例であり、プロとアマチュアのユニットで演奏対決を行うなど、音楽をエンタメとして楽しめる形にしています。
「演奏」だけではなく「パフォーマンス」としてのチェロ
エンタメ業界とのコラボレーションによる新たな可能性
視覚的・聴覚的に魅力のあるコンテンツの創出
これによって、クラシックに興味がない層にもチェロの魅力を届けることができるかもしれません。
可能性③:チェロ×シネマミュージック
映画音楽やゲーム音楽におけるチェロの存在感は絶大です。Hans Zimmerのような壮大なオーケストレーションと融合させることで、重厚で感情を揺さぶる音楽を生み出せます。
シネマティックなストーリーテリングを音楽で表現
映像作品との相性を活かし、映画・ゲーム業界との連携
深みのあるサウンドスケープの構築
これまでのクラシックの延長線上ではなく、映像音楽という大きな市場に切り込むことで、チェロの新たな価値を生み出せると考えています。
まとめ:チェロの無限の可能性と、僕の選択
チェロは本当に多様な表現が可能な楽器です。しかし、その多様性に振り回されるのではなく、どの可能性を深く掘り下げるかを明確にすることが、これからのチェリストに求められることだと思います。
僕は、
チェロ×EDM で新しいサウンドを追求する
チェロ×エンタメ で視覚的・パフォーマンス的な魅力を高める
チェロ×シネマミュージック で物語性のある音楽を作る
この3つを軸に、自分のスタイルを確立していきたいと考えています。
チェロは、まだまだ進化できる。
僕は、その未来を切り開いていく。