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声の衰えは誤嚥性肺炎のサイン

年齢を重ねると、少し歩いただけで階段を少し上がっただけで疲れてしまいがちになりますよね。

でも、そのままにしておくと、ますます歩きにくくなり困るので、今までエレベーターやエスカレーターを使っていたところでも、歩いて上がったりしたり少しでも歩く時間を増やす、など「努力」をするはずです。

歩かなくなる = 生きていけない


という本能的なところから頑張ろうとするはずです。

では声は?

足腰の筋肉と同じように加齢に伴い衰えていき、左右の声帯がひっつきにくくなり声が出にくくなります。

足腰の衰えはなんとかしようとするのに声帯の衰えは放置する、実はこれが生命の危機にも繋がる大問題となります。

声帯が衰えると日本人の死因の上位にランクされている誤嚥性肺炎になる危険性が出てきます。


左右の声帯が引っ付かなくなるということは、食べ物が間違って気管の方に行きそうになっても、フタができないという事になってしまいます。
そうなると食べ物や水分が肺に入ってしまい肺炎を起こす、すなわち誤嚥性肺炎になってしまいます。

「昔はハリのある声だった」という人は要注意!です。

決して諦めてはいけません。
ハリのある声を取り戻さなければいけません!


では、どうやったらハリのある声、すなわち「抜ける声」「通る声」になるのか?

誤嚥性肺炎を防ぐためには、左右の声帯をぴったりと、引っ付ける必要があります。

声を出す時に「喉を開けて」と、言われる事がありますが実はそれは「間違い」です。

発声時において声帯は閉まっています。


ちょうど昆虫が左右の羽をこすって鳴くように左右の声帯が当たって声が作られます。左右の声帯がしっかり閉じて発声すると「抜ける声」「通る声」になります。

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そう自身の声をチェックする事で、声帯が良く閉じられているか確認できるのです。

息が漏れるような声の場合は、声帯がうまく閉じられていない、すなわち誤嚥性肺炎の危険性が高い、ということになります。

相手にとっても聞きやすい声、通る声、抜ける声の場合は声帯がうまく閉じられている、すなわち
誤嚥性肺炎の危険性が低いということになります。


もちろん誤嚥性肺炎の要因は声帯だけではないので、声帯がしっかりしまれば大丈夫ということではありませんが、

「閉めようとしても閉まるらない」
より
「閉めようとしたら閉まる」

ことが誤嚥性肺炎予防効果が高まります。

食べ物や水分は、梨状陥凹などによって食道か気管に振り分けられ、正常な場合は食道の方に流れますが、その振分け能力に何らかの不具合が起こり正しく行えなくなった場合、食べ物や水分が気管の方に流れてしまい肺に入ってしまい誤嚥性肺炎が引き起こされてしまいます。

この時、間違って食べ物や水分が気管の方に行きそうになっても、声帯がしっかり締まってくれると、食べ物や水分は食道の方に流れてくれます。

そう

間違って食べ物や水分が、気管の方に行きそうになっても、食べ物や水分を食道の方に流してくれる「声帯は最後の砦」なのです。


次回は具体的な練習法声帯ピッタリメソッドをご紹介したいと思います。


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