NewbeesのデザイナーがおすすめするUI/UXを基礎から学べる書籍7選
こんにちは、デザイン戦略部のemuです。
恋活・婚活マッチングサービスや、フリーランス管理システムのUIデザインを担当しています。
他には社内へのアクセシビリティの啓蒙活動や、フロントエンドの勉強の真っ只中です。
今回はNewbeesの成長支援制度やデザイナーの取り組みを交えつつ、おすすめの書籍を紹介しますので、ぜひ最後まで見ていってください。
Newbeesの成長支援制度
Newbeesでは、業務に伴う新しい領域への挑戦や学習が歓迎されます。
書籍購入やセミナー受講に対して「クアッカマナビー」という成長支援制度で会社がサポートをしてくれます。
全社OKR(企業の目標設定手法)から内容を落とし込み、個人の目標としてスキルアップのためにクアッカマナビー制度を利用しているメンバーもいます。働きながらも新しいことを学べる土台があるのはとても良いですね。
なお、制度に関するnote記事も公開されているので、未読の方はぜひご覧ください。
デザイナーの取り組み
Newbeesのデザイナーもクアッカマナビー制度をたくさん利用しており、メンバーそれぞれがスキルアップに向けて研鑽しています。
業務の一環としても、デザイン関連の情報をシェアする「情報共有会(週1回)」や、業務で得た知識を発表する「ナレッジ共有会(月1回)」を開催しています。
デザイン・マッチング業界の流行や、メンバーの興味・関心を知る機会があるので、自分にとって大きな刺激となりモチベーションにもつながっています。
そんな日頃からアンテナをはりめぐらせているメンバーから、UI/UXデザインに関連するおすすめ書籍を聞いてみましたので紹介したいと思います。
書籍1. オブジェクト指向UIデザイン
「オブジェクト指向UI」はオブジェクト(=目当てのもの)を起点としてUIを設計する考え方です。
この本では「オブジェクト指向」と「タスク指向」という2つの考え方を対比しながら「使いやすいUIとは何か」を解説しています。
分厚くて一見難しそうですが、日常でよく目にするUIを例に解説されていて、これからUIデザインを勉強する方でも内容が入ってきやすいと思います。
後半はワークアウトとなっていて前半で学んだことをすぐ実践できます。インプットだけではなかなか自分のスキルとして活用できないため、このワークアウトは役に立ちました。
考え方を学んだうえで、より説得力のあるUIデザインをしたいと考えている方におすすめしたい1冊です。オブジェクト指向UIのデザイン手法のほか、歴史的な経緯も紹介されているので、読みものとしても面白いです。
こんな人におすすめ
UIデザインの理論や考え方を学びたい人
実践形式でUIデザインスキルを身につけたい人
書籍2. UIデザイン みんなで考え、カイゼンする。
UIデザインを志した頃、最初に読んだ書籍です。
UI改善をおこなう際のフロー、意識する視点やユーザーリサーチの方法、デザインシステムの作成からチームで進める意義まで盛り込まれた本です。これからUIデザインを始めたい人、チームでのUI改善の進め方や連携にピンとこない管理者に、最初にオススメの1冊です。
UIと一言で言っても幅広くて全体像を掴みづらい部分がありますが、わかりやすく図も交えて説明してくれています。
表紙に「UIデザイナーだけで作るのは、もう古い!」とある通り、デザイナーのみならず、指示や案を出す運営サイドやディレクターにとっても良書だと思います。これからチームに所属して業務を遂行していこうと思っている人は読んで損はありません。
こんな人におすすめ
UIデザインに興味があるデザイナー・ディレクター
チームで改善をおこなっていきたい人
UI改善フローについて、全体像を把握したい人
書籍3. アフターデジタル2 UXと自由
UX検定基礎の学習推奨図書の1冊で、試験の学習のために読みました。
タイトルに「2」とありますがこの書籍のみでも十分に理解できるかと思います。
UXが実社会に与える影響や重視される理由が、中国やアメリカのサービス事例をあげながら書かれています。UXの知識をどのように活用していけばよいのか具体的なイメージが掴みやすくなり、学んでいることへの解像度が高くなりました。
たびたび強調されている「顧客視点でのUX」は、ユーザーの行動データをUXに還元しサービスの改善に活用することで企業の利益につながり社会貢献にもなるという考えに基づいており、業務をおこなう上でも忘れてはいけない視点だと思います。
実サービスに沿ったUX事例の読みものとしても面白いので、UXにあまり馴染みがないけど知ってみたい方におすすめの本です。
こんな人におすすめ
UXデザインをこれから学ぶ人
UXが実際にどのような影響を与えるのか実例で知りたい人
書籍4. ユーザビリティエンジニアリング
ユーザビリティとは何なのか、調査、検討、分析方法など、知識から実践方法まで幅広く学ぶことができる本です。
こちらもUX基礎検定の学習推奨図書の1冊です。
プロダクトの改善のためにどう動けばよいのかの道筋が見える内容となっています。
文章もわかりやすく書かれているため、初心者でも読みやすいです。私自身、初めてユーザビリティ評価の担当となり、わからないことだらけでしたが、この本にだいぶお世話になりました。
テストに必要な準備物から、リクルート方法、テスト設計、実施、分析、再設計まで、そして何がOKでNGなのか気をつけることもわかりやすく書かれており、実践しやすい内容となっています。
これからも長くお世話になりそうな1冊です。
こんな人におすすめ
ユーザビリティを初めて学ぼうとしている人
ユーザーテストの全体像を知りたい人
書籍5. UXデザインの法則 - 最高のプロダクトとサービスを支える心理学
「使いやすいプロダクトは、操作の違和感に記憶がない」という話がありますよね。この本は「Laws of UX」というサイトから構成されたもので、心理学とデザインを掛け合わせたUXデザインの10個の法則を学ぶことができます。
例えばユーザーが慣れ親しんだプロダクトと見た目が似ていれば使いやすい「ヤコブの法則」、選択肢を最小限にしたりおすすめを目立たせることで応答時間を減らす「ヒックの法則」など、操作の違和感を出さないプロダクトを作るためのTipsがまとまっています。
UXデザインに興味が出てきた方に、特に本書をおすすめしたいです。UXデザインの重要性や、その影響など基本的なことも書かれており、UXに馴染みがない方にも読みやすい構成になってます。現在のUIデザインを用いた具体的な例や図があるため、UIデザイナーやディレクターなどもイメージしやすく、取り入れやすいと思います。
こんな人におすすめ
UXデザインに興味がある人
実際の画面や図面があるので、本が苦手な人にもおすすめ
書籍6. デザイニングWebアクセシビリティ
最近では障害者差別解消法の改正があり、環境の整備においてアクセシビリティの必要性も高まっています。ただ「手始めにWCAGのドキュメントを読んでも理解が難しい」「他社のアクセシビリティガイドラインが何を指しているのかわからない」というシーンがあると思います。そういうときに手を差し伸べてくれるのがこの1冊です。
アクセシビリティの改善は、高齢者や障害者への対応はもちろんですが「すべての人が恩恵を受けられること」が理解できるUX視点の内容となっています。
問題と解決アプローチの事例がかわいいイラストと共にわかりやすく解説されているのでとっつきやすく、デザイナーだけでなくWebやアプリの制作に関わる人全般におすすめできます。あるあるネタが多いので輪読会をするとけっこう盛り上がります。
アクセシビリティの入門に、ぜひ手にとってみてください。
こんな人におすすめ
アクセシビリティをまず知るための入門に
イラストが多いので、本が苦手な人にもおすすめ
書籍7. 秒で伝わる文章術
UXライティングの学習をはじめた際に出会った本です。
UXライティングとは、ユーザーがサービスを操作する際により良い体験ができるように、言葉でサポートをする技術です。
この本では、人間の脳の構造や実験の研究結果、著名人のエピソードなど、具体的な根拠を基にテクニックがわかりやすく解説されています。優れたテクニックが垣間見える文章として、ゲームや漫画、曲の歌詞からジュースのパッケージまで、様々な媒体の事例が紹介され、興味深く楽しんで読むことができました。
実践的な手法も丁寧に紹介され、学んだ内容を業務にどう応用すれば良いかも理解しやすいです。短時間で学習できるような練習問題も豊富に掲載されており、知識の定着がしやすくなっています。
UXライティングに興味を持つ方や基礎を学びたい方におすすめの1冊です。
こんな人におすすめ
文章力の向上を目的とする人
この本自体が文章術を活用して書かれており読みやすい
最後に
Newbeesのデザイン戦略部では上記にあげたUI/UXの他にもフロントエンドの領域も勉強中です。これらの技術はデザインと密接に関わっており、今後もますます重要になると思います。
会社の支援があることで気軽にスキルアップに取り組めますし、それがより良いサービスの提供にも繋がっていくと思います。
自己研鑽をしながらチームで働きたいデザイナーの方がいましたら、ぜひ一緒に働きましょう!
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