(INFJ)私が出会った素敵なスピーチセラピスト

昨年、教会附属の幼稚園でセッションをしていた時の話です。
私のクライアントは私とのセッションの間に週一回だけスピーチのクラスに行っていたので私も同席していました。

そのクラスのスピーチセラピストはとても子供を楽しませながら教えるのが上手な女性で、クライアントも私も彼女のクラスが大好きでした。
そのクラスで私はクライアントが集中してスピーチのクラスを受けれるようにサポート役として働いていました。

彼女はボードゲーム、絵本、工作用の紙、お絵かきの道具、小さなおもちゃやパペットなどをキャリーバッグに入れてセッションに来ていました。クライアントが今日は何が入っているのかなと、ワクワクした気持ちでそのバッグを見ている姿を今でも思い出してしまいます。

彼女は絵本を使いクライアントに5つくらいの単語からなるフレーズをリズムに合わせてはっきり言わせる練習をさせていました。
3人でボードゲームを遊んだり、絵を描いたり、紙とハサミでスノーフレークを作ったりしながら彼女はクライアントが自発的に話すように助けたりしてました。
あと、毎週三人で歌いながら踊っていました。

「Peel bananas, peel, peel bananas」
「Slice bananas, slice, slice bananas」
「Eat bananas eat, eat, bananas」
「Go bananas, go, go bananas!」

このリズミカルな歌詞は今でもはっきり覚えています。

彼女はクライアントの反応を見ながら柔軟に対応し、熱心に楽しくセッションをしていました。
彼女がセッションを楽しんでいるからクライアントも私も楽しかったんだと思います。

ある時、クライアントが絵本を指差して見ていると自発的に長いフレーズを続けざまに話したことがありました。
今の聞いた?って驚きの表情で彼女と私は目が合いました。
そしてクライアントに「よくながく話せたね」「ながく話してくれてありがとう」と二人で褒めたたえました。
クライアントも突然のことでびっくりしたようでしたが、嬉しそうでした。

その時です、彼女は上を見上げて手を合わせて祈っていました。
その姿を見て私は心打たれ涙がこぼれてしまいました。
何度も彼女のセッションに参加したのですが祈っているのを見たのは
この一度だけでした。
私は彼女とこの瞬間を共有できてとても幸せでした。

私のクライアントは私のプログラムを卒業してしまいましたが、今も彼女とスピーチのセッションを続けているようです。
私はクライアントが彼女のような素晴らしいスピーチセラピストから教えてもらっているのがとても嬉しいです。
そして私も彼女と一緒に働けたことを心から感謝しています。

最後まで読んでいただきありがとうございました。