クラウドファンディングで購入した好きなアニメ映画の設定資料集を図書館に寄贈する事でオタクとしてのギアを一段階上げていく
■一番重要といっても過言ではない前置き
ということで最高の映画の予告編を貼り付けさせて頂いたわけですけども、まぁ最高な訳です、『雄獅少年 ライオン少年』。みなさん見ましょう。
■最高の映画は設定資料集を購入し深く深く作品の細部について学ぶと良いと聖徳太子の十七条憲法にも書いてあった
聖徳太子に言われなくても学ぶやろ……ということな訳ですが、残念ながらすべてのアニメ映画の設定資料集が出版されるかというとそうではない上に、今回の相手は中国のアニメ映画。日本で好評を博した『羅小黒戦記 ぼくが選ぶ未来』すら本国では設定資料集の一報が全く聞こえて来ず、こんな状況なので『雄獅少年』も――え、蒲田に?
まぁ蒲田にはないんですけど摩点っていうクラウドファンディングサイトを利用して設定資料集を制作するということでいやー正しい行いですね何でも買うよーとページを見に行ったらこちら。
劇中に登場した写真やチラシなどをありったけ特典として詰め込んだ挙句本体の装丁も小口染フルカラー印刷とか正気かその心意気買うっきゃないだろ……と自分、夏のボーナス全部溶かせます! の勢いで突撃したわけです。まぁBlu-rayを購入した前回と同様にそこまでのお金は別に必要ないのですが。ということで前回中国からブツを買った時同じようにゴーです。
■注文の推移
今回利用するのも前回と同じく『ひなか』という業者さん。相変わらず自分が知っている中国語は「福瑞(≒Furry=中国語で『ケモナー』の意)」だけなので日本語でのやりとり熱烈希望+ページを見てみたら「国内販売限定 海外とチベットウイグル香港マカオ台湾不可」と書いているので購入代行業者一択。しかし『ひなか』は摩点でも購入代行できるかどうか明記がない上に今回はクラウドファンディングサイト。とはいえ中国業者の特色ある何でもできるダカラ精神で何とかできるだろーと思ってまずは問い合わせてみたら即自分できますのお返事。本当かいな。ということでさくっと依頼完了です。
―—そしてここからがやっと記事のタイトルに書いた件なのですが、自分の分1冊、友達の分2冊を注文した段階でオタクとしてのギアが足りないことに気づきまして。三十代はオタクとしての人生に思い悩み始める時期なのです。自分は何事も成し得ていないオタクだけども、だからこそ何事かを成し得た気分に浸ってみたい。ということでもう一冊追加で購入し、それを図書館に寄贈する事でなんか成し得た気分と優越感に浸ろうと思い立った次第です。入手困難な設定資料集を図書館に寄贈する事で、多くの人の役に立つ、これはね、誰にでもできるような事ではないんですよ(誰にでもできるような事です)。ということでひなかさんに連絡です。
ということで不純な気持ちから生じた結果は碌なことにならない&日本語が使えるからってややこしい注文を相手に課さない、というのが大反省点ですね。人に物をお願いする時は、五月雨式に連絡するのではなく、一回一発でパシッと決めましょう。マジで大反省……。
■届いたので寄贈しよう
印刷工程上のナンヤラ等の理由による1か月半ほどの延期を経て、ようやく6月26日に中国の購入代行業者さんの倉庫に到着。重量を計算して総費用は以下の通りとなりました。さんまんえ~ん。
さくっと支払いすぐに業者さんは倉庫から発送。あとはスルスルと4日で中国から日本の我が家に到着です。本当に早いなこの中国便は。日本から中国行きだと最低でも倍は時間がかかるのに。
猫が小動物の死骸を飼い主に見せびらかすように、オタクも読者に購入物品を見せびらかす生き物なので、まずは届いたものの写真をアップロード。
スゴイネー。しかし6冊も狭いマイルームに置いておけないので早いこと寄贈です。第一希望は日本における代表的なアニメーション関連専門の某図書館だったのですが、2023年6月時点では寄贈受付は諸事情でほとんどお断りされているということだったので、第二希望『米沢嘉博記念図書館』にレッツゴー。
資料の寄贈をしたい旨に加え、寄贈したい本の解説(本のタイトルと内容説明代わりのURLを添付)と「発払いで送るヨー」という文面を添えてお問い合わせをしたところ、「収蔵スペースがぱっつんぱっつんなんですが1冊だけだから……ンーOK!」というようなお返事を頂き(なんかすみません……)、ご指示いただいた送付先住所に即配達。即到着。
図書館の方からも丁重なお礼のメールも頂き、よーし無事いいことできたぞ真のオタクとしての実績が一つ解除されたぞ――と言いたいところですが、寄贈本がいつ整理所蔵され、誰でも閲覧できる状態になるのか明確な期日のお約束はできませんとのこと。アチャー。とはいえ、将来この映画を見て感銘を受けた人がネットで偶然この記事を発見し、米沢嘉博記念図書館で無事設定資料集に触れられることを願って筆を置くことにします。
■最後に
見て