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【中小企業診断士試験】二次試験ゴリラメソッド(前編)
今回は、中小企業診断士試験(二次)の私なりの勉強法を記載致します。
まず前提として、私は超凡人であり、スーパーマンではありません。例えば有名国立大出身だとか、今回の二次試験で超高得点通過したとかは全くありません。
同じような自称超凡人の方がこの記事を見ておられましたら、多少でも参考にしていただきたい気持ちで記載しています。
私の診断士受験歴
まずは、私の診断士受験歴を記載します。
2019年:一次試験2科目合格
2020年:一次試験全科目合格・二次試験スキップ(コロナ禍の為)
2021年:二次試験不合格
2022年:二次試験不合格
2023年:一次試験1科目合格(家族が入院した為、2科目だけ受けて帰宅)
2024年:一次試験全科目合格・二次試験合格
こんな感じで、なんやかんや6年(二次試験は3回)かかっています。
といっても、途中からは試験2~3ヵ月前ぐらいから勉強を開始するスタイルでしたので、年中勉強していた感覚はありませんでした。
(そのせいか、2024年の1次試験は合格に1点足りませんでした。奇跡的に没問があり、逆転合格となりましたが・・・。)
試験勉強は戦略が6割
私は色々な資格勉強を通して「資格勉強は戦略が6割」と考えるようになりました。戦略とは、合格率を少しでも上げる為の方法であり、具体的には、勉強方法や予備校の活用有無等が挙げられます。
知識勉強ももちろん重要ですが、スポーツで筋トレだけしても試合では勝てないのと同じで、しっかりと戦略を練る必要があります。
他資格:応用情報技術者試験の例
極端な例を挙げます。別資格に応用情報技術者試験というものがあります。
本試験は午前と午後の二部制で、午前は4択マークシート方式です。午前で特徴的なのは、80問のうち40問前後(約50%分)が過去問から出題され、しかも問題文から選択肢のアイウエの文章まで一言一句同じということです。よって、過去問の丸暗記さえできれば、8~9割正答できれば40~45%が確保できます。あと40問前後残っていますが、当てずっぽうで各問の正答率25%としても40問×25%=10%となり、合計50~55%取れます。午前の合格点は60%なので、あと5~10%を、頭の中の常識を捻りだしてまともに正答できれば、午前は通過することができるのです。
まあ、賛否両論あるとは思いますが、午前通過だけを考えると、「●●分の過去問を丸暗記すること」が戦略として正しい勉強方法となります。(この資格の詳細はいずれ書きたいと思います)
ここで言いたかったのは、闇雲に知識勉強に励むだけではなく、その試験の合格方法を情報収集して戦略を立て、それに沿って勉強する必要があるということです。
【最初の戦略】予備校に絶対行かないこと
さて、二次試験受験にあたっての最初の戦略は「予備校に行かないこと」であると考えています。私は、診断士二次試験においては、予備校は結果的に不合格を促進している可能性もあるとすら思っています。(一次試験や他資格は別ですよ)
実は私も、初めて一次を通過した頃は、予備校(しかも2校)の通信講座を取っていた純粋無垢な時期がありました。しかし2度受けても不合格。それどころか、何故か点数は落ちるばかり。
それが、今年になって独学に切り替えた途端、前回より30点上乗せして合格しました。そこで、今になって思う、予備校に行くべきでない理由を下記に記載致します。
行くべきでない理由1:余計なメソッドを教えられること
各予備校では、「このキーワードを書いている人が受かっています!」だの「こういう解法をしなさい!」だの、特有のメソッドが教えられます。しかし、そもそも二次試験には、正答が存在しないという特徴があります。そんな中、そのメソッドが本当に正しいのか、詳細の検証が困難です。また、与件分や設問の傾向は毎年変化していますので、万能のキーワードや解法というものは存在しないはずです。また、一つの予備校の考え方に寄ると、それに拘るあまり、その年度固有の傾向に対する柔軟な思考の妨げになってしまい、かなり危険であるとも考えています。
また、本試験を各校の採点サービスに出した際に、点数が全く異なることは、ある意味各校の目指す方向が本試験と一致していないことを表していると考えられます。
行くべきでない理由2:大量の演習問題等をやること
予備校に通うと、大量の演習問題をやることになるでしょう。演習問題を毎日こなすと「勉強してる感」を感じることができ、なんだか物凄く充実した受験生活を送っている気にもなってきます。
しかし現在私は、過去問以外はやらない方が良いと考えています。理由は後述します。
また、ある予備校では演習問題以外にも「この知識を覚えなさい」と一冊のテキストを渡されたこともありますが、大量の無機質な情報を暗記することがとても苦痛で、私には無理でした。
行くべきでない理由3:採点が自分でできず、時間もかかること
多くの予備校は、演習問題を解かせて提出させ、採点とフィードバックを待たせることが多いです。でもちょっと待ってください。あなたは一次試験等の勉強で、一度でも誰かに採点をしてもらったことがあるのかと言いたいです。
一次試験の問題演習時は、解いた直後に自ら正誤確認を行い、復習して記憶の定着を図ることが通常と思います。それは診断士に限らず他の資格勉強も同じはずです。なぜ診断士の二次試験だけ、誰かに採点してもらうのでしょうか。予備校に提出して待っていると、早くても数日、遅ければ1カ月程度待たされます。これでは、返却時までに記憶も薄れますし、返却前に次の問題に進んでしまうことでしょう。また、他人からのフィードバックは、どうしても他人目線のものになります。自分で採点することで「なぜこのように回答したのか」まで考えながら採点しないと、本質的な理解をすることは難しいでしょう。
行くべきでない理由4:結局商売であること(私の主観が入ります。)
受験生が予備校に入学する目的は、合格する為です。言い換えると、独学よりも合格率を少しでも上げる為です。しかし、一部を除き各予備校は、自社の合格率を公表していないことが多いです。それは、全体の約18.5%という合格率とそれほど大差がない(下手したら下回っている)からである可能性が大きいです。
しかし、予備校は、結局は営利目的の商売です。もしかしたら、ほどほどに勉強してもらい、不合格でももう一年通ったらいいやん、むしろ商売としては美味しいぐらいのモラルハザードというか予備校制の逆機能が生じている可能性も多分にあると考えています。何より、二次試験の正答が非公表ということが、これを加速させている気もします。
(噂では、某予備校では無資格者が講師をしているとか、実態と異なる合格率を拡散しているという話も・・・おっと、この程度にしておきます。)
色々書きましたが、高い合格率をきちんと公表している大手予備校は、通っても大丈夫かもしれません。
ということで、長くなりましたので具体的な勉強方法は中編に回します。
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