今、エネルギーを浴びたいなら『コーラスライン』!!
新年明けましておめでとうございます!
おちらしさんスタッフの“しみちゃん”こと2人目の清水です。
今日は私が2020年の観劇納めに選んだ大好きな作品、
劇団四季の『コーラスライン』についてお話ししていきたいと思います!
『コーラスライン』が生まれたのは、1975年のブロードウェイ。その後15年間のロングラン上演を行い、2006年にもリバイバル公演が行われた超人気ミュージカルです。日本でも、劇団四季が1979年から上演を続けています。
この作品が長く愛され続ける魅力はいったい何なのか?
ズバリ、私は「人間へのスポットの当て方」にあると思っています。
『コーラスライン』はタイトルの通り、コーラスとして舞台に立つことを目指しオーディションを受けている人々の物語です。彼らは観客から見れば「舞台に立つスター」。自分たちとは異なった特殊な力がある人にも思えます。しかし、あくまでも主役ではありません。公演では真ん中にいるスターを飾る額縁のような存在。彼らはコーラスを選ぶオーディションで、演出家にこんな言葉をかけられます。
「履歴書に書いていないことを話してもらおう。君自身のことを」
このセリフを皮切りに、登場人物たちは口ぐちに自分の過去を語り始めます。幼いころにダンスを始めた理由、どんな家庭に育ったか、どんなことが好きだったか。それぞれの半生で抱えてきた思春期の悩み、生きづらさ、苦い思い出。スターでも、引き立て役でもある彼らは、同時に私たちと変わりのないただの一人の人間なのです。
そう感じたあとに見えてくる、キャラクターたちの必死なほどの舞台への情熱やエネルギーには胸を打たれること間違いなし!舞台に立つ人々の輝きを通して、人間誰もが特別な輝きを持った存在であることがひしひしと感じられます。
そして『コーラスライン』は現在も全国公演の真っ最中。今後は東海、近畿、九州のホールなどで公演を行う予定です。「近くにやってくるよ~!」という方は、ぜひご覧になられてはいかがでしょうか。もちろん手洗い、マスク、検温、私語厳禁といった感染予防対策もバッチリお忘れなく!
舞台芸術への愛や、人間が生きることへの希望が湧きあがってくる、今の気持ちにぴったりな作品です。