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【劇場めし 第26回】雑司ヶ谷のベトナム食堂「Raindrop」

「劇場周辺の、おすすめのご飯屋さんをご紹介!」する、このコーナー。今回はベトナム料理です。タイトルに表記している地域名を「雑司ヶ谷」にするか「東池袋」にするか迷いましたが…、最寄駅は都電雑司ヶ谷駅なので、雑司ヶ谷にしました。あうるすぽっと(東池袋)からシアターグリーン方面へ歩いた際、立ち寄ったお店になります。大きく括れば「池袋」ですね(笑)。 

本稿と関係ないけれど、北海道どさんこプラザのソフトクリームの写真を。こちらはメロンとバニラのミックス。濃厚で口溶けサラリ。やっぱり美味しいです。

さて本題。この界隈を散策しながら、目に止まったのがこちらのポスター&看板。

ベトナム料理。普段食べる機会が少ないこともあり、写真やイラストに惹かれました。パクチーも好きだし、よし、ここに決めた!
 
案内された席につき、改めてメニューと向き合います。どの品も野菜多めで嬉しい。フォーは知っているけれど、ブンはあまり馴染みがないなぁ。何なに…、「ベトナムではフォーよりもブンが多く食べられています」、なるほど。このワンプレートご飯も気になる。ジャスミンライス、好きなんだよねぇ。おっ! あさり出汁の薬膳フォー!? わー、めっちゃいいじゃん。……ダメだ、目移りして全然決められない。

悩みに悩み、途中店員さんに質問したりして、最終的に選んだのがコチラ。豚肉の生姜焼きつけ麺 ブンチャー。

白く輝く米粉の細麺と透き通ったつけ出汁が特徴的。最初は麺のみを出汁につけていただきます。…うん、さっぱり、すっきり。日本の素麺に似ているけれど、モチモチした食感の米粉麺が美味しい。出汁は甘じょっぱい味わいで、香草系の風味と香りが食欲をそそり、ベトナム醤油のニョクナムっぽさも感じとれます(間違っていたらスミマセン)。
 
具材の生姜焼きと合わせて麺をすすると、おおお〜、途端に味変! 味の膨らみが倍増します。口の中で麺と出汁と具の旨味が絡み合い、豚肉のパンチが効果的。お次はパクチーなどの野菜と合わせて。これも香り高くて美味。合わせる具材を変えると、しっかり味変する。この多重奏は楽しいなぁ。

麺の量も多くて食べ応えもばっちり。具材と合わせてモリモリ食べ進め、ごちそうさまでした! 夏場にさっぱり、そしてしっかり食べたい時など、すごくマッチする一品でしょう。後日、この話をアジア料理全般に詳しい知人にしたところ、「揚げ春巻をトッピングすると更に美味しい」とのこと。改めてメニュー写真を見てみると、そちらもしっかり載っています。よし、次はコレだな。
 
店内の様子もおしゃれ、やかんに入ったお茶も美味しく、ふわりと異国情緒を堪能できるベトナム食堂。劇場の多い地域ですし、はしご観劇の際に、また訪れようと思います。

文:園田喬し(演劇ライター・編集者・『BITE』編集長)
 
Raindrop(レインドロップ)
豊島区南池袋2-10-1 2F
TEL:03-6915-2920

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