公演チラシ考察のススメ~手書きの魅力~|PARCO produce 東京ゲゲゲイ歌劇団 vol.V「 KIRAKIRA 1PAGE 」
こんにちは。おちらしさんスタッフのしみちゃんです! いつもおちらしさん、おちらしさんWEBをご覧いただきありがとうございます。
さて、今回は「公演チラシ考察のススメ」シリーズです! チラシが大好きなおちらしさんスタッフが集まり、公演チラシの魅力に迫ってまいります。
今回ご紹介するのは、PARCO produce 東京ゲゲゲイ歌劇団 vol.V「 KIRAKIRA 1PAGE 」の公演チラシです!! 東京ゲゲゲイらしさを覆した、これまでの集大成とも言えるこの1枚を中心に「手書き文字の面白さ」に注目してみました!!
思い出をすべて“1ページ”に……
しみちゃん:お集まりいただきありがとうございます! 先日の「ショップカード道!」にも続いて座談会常連の伊藤さん・水口さんと、初めてのしみずさん・岸見さんにも来ていただきました! 今、気になるチラシについておしゃべりしていきたいのですが、最近好きな1枚はありますか?
伊藤:東京ゲゲゲイのこれ、すごくいいですよね! コラージュっぽくて。
しみちゃん:とっても可愛いですよね!
しみず:タイトルもノートの切れ端っぽかったりとか可愛いです。
岸見:『KIRAKIRA 1PAGE』かぁ。
水口:ゲゲゲイさんって前の『キテレツメンタルワールド』はすごく近未来っぽくて、シンプルなところに5人がずらっと並んでいたじゃないですか。
一同:たしかにそうでした!
水口:今回は違う方向に振り切ったような感じがしますよね。しかも、メンバーが卒業されるんですよね。
しみちゃん:だからタイトルが“思い出の1ページ”なんですかね。ちょっと寂しい感じ……。
しみず:そっかあ~。
岸見:しかもこれ、奥に見えるのはなんと舞台写真ですよ!
水口:今までの公演の写真だ……!
伊藤:すごいですね。舞台写真が載ってるチラシって普通ないですよね。あっても再演だったり、「過去の公演です」と説明的だったりするのに、それをカッコよく魅せるとは。
岸見:上下を逆にしても楽しいんですよ!
しみちゃん:あ!! これ逆さまの部分で気づいたのが、『東京ゲゲゲイ歌劇団 Vol.Ⅱ』のビジュアルからの切り貼りですよ。過去の公演の思い出を集めるようにコラージュされているんですね!!
伊藤:これまでの東京ゲゲゲイのすべてが、今回の『KIRAKIRA 1PAGE』には詰め込まれているわけですね。公演とチラシがはっきりとリンクしていてすごいなあ。
裏面にも、「手書き」で目を引く技が!!
伊藤:コラージュになっているのは、裏面もなんですよ。
しみちゃん:「1ページ」にまとめられてる!
しみず:付箋でキャストが書かれているのも可愛いです!
岸見:しかも分かりやすいですよね!
伊藤:すごいデザインですよね。情報としても分かりやすいし、テーマに合っていておしゃれだし。
しみず:「U-25チケットは6000円」とかも目立ちます!!
水口:チラシで欲しい情報がスッと入ってきますね!
伊藤:手でメモしたような可愛さがちゃんとあるのに不思議だなあ。
しみちゃん:赤い丸も、紙を貼りつけるためのシールってことですよね。これ、星取り表もすごくないですか!?!? こんなの初めて見た!
伊藤:細部までこだわられていますよね。単なる情報にもなりそうなのに。
しみちゃん:大事そうな部分ほど手書きになるのは、正直意外だったんですけれどどうでしょうか?
伊藤:そのほうが見やすいんですかね?
しみず:「目を引く」とかじゃないでしょうか?
しみちゃん:細かくて説明的な部分は字の崩れないフォントを使って、目立たせたい部分は手書きにする技ですね!!
まだまだある「手書き」が光るチラシ
伊藤:他にも、手書きのものって結構目を引かれがちですよね。
水口:これとかどうですか? いいへんじの『薬をもらいにいく薬』。
しみちゃん:素敵なタイトルですね。
伊藤:しかもこれ2本立てでしたよね? 開くと『器(うつわ)』と一緒になるんだ……!
一同:すごい~~!
岸見:ロゴが素敵なので、一瞬『器』が団体名かと思っちゃいました。
しみちゃん:かっこいいですよね。
水口:公演タイトルがもう既にロゴみたいってありそうでないですよね。
伊藤:チラシもタイトルも、「2本立てをやるからには……」のデザインですね。
“いつもの字”がブランディングになる
しみちゃん:手書きといえば、地蔵中毒もすごいですよね。この途中でまったく関係ない情報の挟まれる感じが、『かいけつゾロリ』の遊び心を思い出して好きなんです(笑)
伊藤:このチラシは読めるのが凄いですよね。勢いが良くても、読める字じゃないですか。
しみちゃん:いつもこのイメージだから、試しにこれが違う人の字体とかに変わっていたらちょっとショックですよね。
岸見:それがあるんですよ。ユーロライブの企画物で『立ち漕ぎマリリン・モンロー』っていう公演なんですけど……。
水口・しみちゃん:えーーー!!!!
水口:急にバンドのライブみたいな雰囲気だ(笑)
伊藤:「こういうのが自分たちの劇団のチラシだ」っていうイメージが周知されていると、そのイメージからちょっとずらしたものを作るだけで絶対話題になるじゃないですか。
しみちゃん:なります! なります! 今ビックリしましたもん。
伊藤:そうなると劇団のブランディングとしても強いですよね!
「手書き」が光るチラシ3点のご紹介はいかがでしたでしょうか? おちらしさんの「公演チラシ考察のススメ」シリーズでは、今後も公演チラシの魅力に迫ってまいります! 次回もどうぞお楽しみに!!
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