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【劇場めし 第35回】横浜の「まん天餃子」

「劇場周辺の、おすすめのご飯屋さんをご紹介!」する、このコーナー。今回は横浜駅周辺です。横浜市内の劇場と言えば、真っ先に思い出すのはKAAT 神奈川芸術劇場でしょう。ですが、KAATの最寄り駅は横浜駅ではなく、日本大通り駅または元町・中華街駅です。以前はこちらをご紹介。

 僕が横浜駅で降りて劇場へ向かう場合、その目的地はSTスポットが多め。横浜は、赤レンガ倉庫にぎわい座横浜能楽堂県立青少年センターなど、施設は充実していますが、最寄り駅は分散しています。そのSTスポットは横浜駅直結の地下街を通って行くことも可能(もちろん地上を歩くのもOK)。駅からの所要時間は5〜10分ほどですが、街全体が賑わっているため、人通りを考慮して、時間に余裕を持った移動をおすすめします。
 
今回は地下街・相鉄ジョイナスの一画から劇場めしを探そうと決めていました。魅力的な選択肢が沢山あるため、その日の気分や腹具合で選べることも大きなメリット。候補をいくつか絞り、ジョイナス内を散策した結果、訪れたのはこちらのお店。

テイクアウトもでき、店内でも食べられる「まん天餃子 横浜店」。ただし、店内はカウンター席のみでやや狭く、時間帯によって並ぶ可能性もあります。この日も少し並んだ為、その間にメニューとじっくり向き合いました。
 
ここの良い点は、食事にも、軽く一杯にも、どちらにも使えるところ。アルコールメニューのコスパもよく、この誘惑はデカい…。更に迷うのは餃子のメニュー。数で勝負するメニューではなく、厳選ラインナップで迷わせるタイプです。こういうメニューこそ食べ比べが楽しいんですよね〜。
 
この時点でアルコールの選択肢を諦め、餃子の注文をどう組み立てるか? に集中することに。ううむ…、どうしよう。あれこれ迷っているうちに席へ案内され、いざ注文の時!

ご紹介しましょう。手前右より、水餃子、しそ餃子、スープ、ごはん、です。食べ比べを重視し、確実に味わいの異なる2種を選びました。ではアツアツのうちにいただきます!
 
最初はしそ餃子を一口。パクリとかじった瞬間、爽やかなしその香りが口の中いっぱいに広がります。良い意味で分かり易い、しその存在感&主張。これは好きな味だ〜! しそ好きにはぜひおすすめしたい。さっぱり食べられて、かつ餃子らしい重さも感じられる、満足感の高い一品。卓上には調味料数種が置いてあり、色々な味が試せるけれど、これは何もつけずそのままでもいいかも。

お次は水餃子。……あるあるですが、口の中でピュッとスープが飛び出し、皮のもちもち食感が楽しい。うんうん、水餃子はこうじゃなきゃ。美味いなぁ。これはお酢と相性がいいかも。それと、ビールやハイボールにも合わせてみたい!

しそ餃子と水餃子を交互に食べ続け、あっという間にごちそうさまでした。お会計を済ませ、こちらを受け取ります。

やはり、これは外せない。店名でもある「まん天餃子」をテイクアウトしてきました。こちらは自宅でいただきます。
 
レンジで温め直したら写真映えが落ちてしまい恐縮ですが…、これ、美味いです! ニラ、ニンニク、挽肉など、餃子の根幹の旨味がしっかり堪能できます。香ばしい風味が良く、バランスのとれた餃子らしい旨味。食べ比べの観点では、これが一番好きかも。正に看板メニューなのでしょう。焼きたてなら更に美味かっただろうな〜。あー、また行きたい!
 
注文を受けてから焼き上げるスタイルやタレのこだわりなど、人気の理由を実感できるお店だと思います。餃子のサイズは全体的に小ぶりで、あれこれ頼んでもペロリと完食できそう。食事よし、一杯よし、何よりコスパよし。その上で駅と劇場の間を中継する立地。選択肢の多い横浜ですが、こんな劇場めしも良いのでは!?
 
 
文:園田喬し(演劇ライター・編集者・『BITE』編集長)
 
 
まん天餃子 横浜店
神奈川県横浜市西区南幸1-4 ダイヤ・キッチン
TEL:045-311-4303

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