ララミディア大陸の恐竜物語
こんにちは、島田です。
すっかり夏真っ盛りですね、皆さんいかがお過ごしでしょうか。
私はと言いますと、先日、パシフィコ横浜で開催されている
Sony presents DinoScience 恐竜科学博 ~ララミディア大陸の恐竜物語~ 2021@YOKOHAMA
に行ってきました!
私はこれまで『恐竜』というものをあまりちゃんと通ってこなかったのですが(ドラ●もん の●太の恐竜くらいしか触れた事がないかも…)、今回は地元・横浜で大きな恐竜博が開催されるという事と、日本初上陸となる超目玉の化石標本があるという事を聞き、はじめて恐竜博に行ってみる事にしました!
恐竜が生きていたとされる時代は今から約2億3000万年前~6600万年前とされており、約1億6000万年もの間、繁栄していたとされています。
しかし今回の恐竜博は『恐竜が生息していた全時代』を総合的に見る展示ではなく、今から約1億年~6600万年前の白亜紀後期に存在していた幻の大陸『ララミディア』にフォーカスした恐竜博となっています。
しかも、その中でも末期となる200万年間を対象にしているという事で、より密度の濃い展示になっています!
メインの展示はララミディア大陸末期の200万年間ですが、プロローグとして地球の誕生からララミディア大陸が成立する白亜紀後期までの大陸の大移動や生物の進化の過程を大型の映像で見る事ができ、ある程度の流れをさらった状態で展示を見る事ができました。
また、展示をより深く理解できる音声ガイドがあるのですが、こちらの種類も豊富にあり、今回の恐竜科学博の企画・監修を務めた恐竜くん(田中真士さん)と、アニメ『鬼滅の刃』の竈門炭治郎役でおなじみの声優・花江夏樹さんが少年を演じているバージョン、恐竜好きとして知られるアイドル・日向坂46 小坂菜緒さんバージョン、洋画の吹き替えなどを数多く手がける声優・森川智之さんによるドキュメンタリーバージョンと、年代や目的にあわせて選ぶ事ができます。
ガイドの情報量がとても多く、目で見て、耳で聴いて、より展示を楽しむ事が出来ました。
科学に基づいた視点でララミディアを掘り下げているエリアでは、貴重な標本や資料が展示されていました。
このエリアの目玉は、恐竜として世界で初めて脳腫瘍の痕跡がある非常に珍しい個体である、ゴルゴサウルス『ルース』です!
無数の怪我や骨折した痕跡もはっきりと残っており、満身創痍で生き抜いた『ルース』の標本にぐっと来てしまいました。
企画展示のエリアでは『少年トリケラトプスの冒険』というテーマで、群れからはぐれてしまい薄暗い森の中に迷い込んでしまった幼いトリケラトプスとともにララミディアを冒険する…というコンセプトになっています。
子供のトリケラトプスはまだ化石が見つかっていないのですが、ここも科学的な視点で推測し、再現されたものが世界初公開で展示されています!
このエリアで私が特に印象に残ったのは、史上最大級の翼竜・ケツァルコアトルスの標本です!
どうですか?
全長(翼長?)もさることながら、くちばしの大きさに圧倒されてしまいました…。もし出会ってしまったらひとたまりもないですね…。
企画展示のエリアを抜けると、白亜紀体験シアターがありました。
こちらのエリアでは最新の研究をもとに再現されるララミディアの世界を、主催であるソニーの映像・音響システムで体験することができます。
恐竜たちの歩行による振動が全身に響いてきたり、走ったり飛んだりする恐竜が映るシーンでは風を感じる事が出来るなど、とてもリアルに体感できる内容になっていました!
また、映像内に出てくる恐竜は、最新の研究で明らかになった体の形や質感をはじめ、細部に至るまで恐竜くんが徹底的に監修しています!
最後はお待ちかね、今回の目玉です。
記事の冒頭で『日本初上陸となる超目玉の化石標本がある』と書きましたが、それがこちらです!!!
トリケラトプス『レイン』の化石標本です。
トリケラトプスの化石自体はこれまでたくさん発掘されているみたいなのですが、長い角や複雑な形をしている骨があるトリケラトプスは、化石になる過程で欠損や変形が多かったようです。
ところがこのトリケラトプス『レイン』は全身の80%以上の骨格が揃っている上に、大型の皮膚痕まで残っている奇跡の化石なんです!!
現存するトリケラトプスの化石の中では世界最高とも言われています。
しかもこちら、レプリカじゃなくてホンモノなんです!!!!
『レイン』は2002年ブラックヒルズ地質学研究所が発掘し、その後はヒューストン自然科学博物館でのみ展示され門外不出とされていたのですが、今回の恐竜科学博において、初めて米国外への貸し出しが実現しました!
『レイン』を目の当たりにした時、恐竜に詳しくない自分でも、その骨格の美しさ、圧倒的なスケールの大きさ、6600万年前の生命の生きた証を目の当たりにし、強い感動を覚えました。本当にすごかったです。
また、『レイン』が展示されているエリアには、ティラノサウルス『スタン』の骨格標本も展示されています。
こちらはレプリカですが、全身の7割近くの骨が揃っており、2020年までに発見されている中では5番目に完全なティラノサウルスの化石だそうです。
ポージングも、生体考察に基づいて全身骨格を生きていた時を想起させる組み上げ方をしているとの事で、躍動感がとてもすごかったです。
このエリアは『レイン』と『スタン』が相対するような構図になっているエリアで、迫力満点でした!
いかがでしたでしょうか?
今回初めて恐竜博に行った私でしたが、内容が充実していてとても楽しむ事が出来ました。
展示以外にも恐竜をイメージしたメニューが盛りだくさんのフードコーナー、化石発掘ができるワークショップ(発掘した化石は持って帰れます!)公式図録をはじめとした種類豊富なグッズがあるショップ(ブラックヒルズ地質学研究所保証書付きの恐竜化石も売ってました!!)などなど、本当に盛りだくさんの内容となっています。
お近くの方はぜひ行ってみてほしいですし、行くことがなかなか難しい方はオンラインツアーなどもやっているので、ぜひチェックしてみて下さい!
私も期間中にまた行きたいな~と思ってます!
Sony presents DinoScience 恐竜科学博 ~ララミディア大陸の恐竜物語~ 2021@YOKOHAMA
【会期】2021年7月17日(土)~9月12日(日)
※会期中無休
※土・日・祝日、8月7日(土)~8月15日(日)は事前予約/日時指定入場制(先着順)
【会場】パシフィコ横浜 展示ホールA
【時間】月・火・木・日:9:00~18:00(最終入場17:30)
水・金・土・祝日・特定日【 8/7(土)~8/15(日)】:9:00~21:00(最終入場20:30)
※オンラインツアーの開催日時についてはこちら
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