【劇場めし 第46回】野毛の老舗洋食店「センターグリル」
心が踊るワンプレート洋食ランチ
「劇場周辺の、おすすめのご飯屋さんをご紹介!」する、このコーナー。今回は桜木町駅周辺です。近隣には、神奈川県立青少年センター スタジオHIKARI、横浜能楽堂、横浜にぎわい座 のげシャーレ、などがあり、伝統芸能から現代演劇まで幅広いラインナップを観劇できる地域。アクセスはJR京浜東北線・根岸線、横浜市営地下鉄ブルーラインなど。
この日は昼公演と夜公演のはしご観劇を予定。昼公演を観た後、事前リサーチで目星をつけていたお店まで移動します。この角を曲がって真っ直ぐ…と左折した途端、目の前の路地に目を奪われました。
お酒好きを引きつける魅惑のストリート! 後日調べて分かったことですが、野毛は関東でも指折りの飲み屋街として知られているとか。この日は日曜の午後だったこともあり、テラス席で楽しげに乾杯する人々、開店前の人気店に並ぶ行列、散策しながらお店を覗くツーリストなど、とても良い雰囲気です。わー、この一画に溶け込みたい! と思いつつ、前述どおりこの日は夜公演があるためアルコールは自粛。お目当てのお店へ入ります。
老舗洋食店「センターグリル」。昭和21年創業とのことで、貴重な昭和グルメに期待が高まります。こちらのお店はランチを終日オーダーできるそうで、ランチメニューをいただくことに。
メニューと対峙します。銀色に輝くステンレス製のワンプレート。どれも魅惑的な洋食ランチたち。ライスか、スパか、それが問題だ。あるいはオムライスか。これは悩ましい…。あれこれ考えつつ、選んだのはこちら。
イタリアンスパ、チキンカツ、サラダ、ライスがセットの「スパランチ」にハヤシソースをつけた「野毛ランチ」です。僕の第一印象は「心が踊る、大人のお子様ランチ」。何だろう、この胸のときめきは。早速いただきます!
まずイタリアンスパから。太麺でもちもち食感。食べ応えもあり、この食感はあまり経験ないかも。めっちゃ美味い! パスタは家でも作るけれど、老舗洋食店で食べる濃厚ナポリタンはまた格別。お次はチキンカツ。揚げたてでアツアツ、サクサク。ライスを一口。うん、美味〜い。ライスにハヤシソースをかけます。こちらも旨味とコクの強いソース。まろやかな牛肉の主張が口の中に広がります。その上にチキンカツを乗せ、カツハヤシライスも美味。勿論カツカレーも美味しいでしょう。
チキンカツでライスを頬ばり、ライスにハヤシソースをかけ、パスタを口に運び、パスタにもハヤシソースをかけ…。ワンプレート上で何でも試したくなっちゃう楽しさ、そして美味しさ。ポテサラも、キャベツのサラダも嬉しい、有難い。ポテサラにもハヤシソースをかけちゃう。わんぱくランチに年甲斐も無くはしゃいでしまいます。ふと近くのテーブルを見ると、めちゃめちゃ映える美しいクリームソーダを頼んだカップルが楽しそうに撮影していて、つい羨ましくなりました。よし、次回はあれも頼もう!
店内の内装もおしゃれで、木の温もりを感じられる落ち着いた空間。天気の良い日に二階の窓際席に座れたら、その一日を優しい気持ちで過ごせるかも。行きたいお店が多すぎる桜木町&野毛。今ではこの街に行きたいが為に観劇予定を組みたいとすら思えます。桜木町駅界隈の劇場へお越しの際は、駅と劇場の往復では勿体無いかもしれませんよ!
▽桜木町駅周辺エリアの劇場はこちら!観劇の前後にいかがでしょうか?▽