【劇場めし 第50回】亀戸のみそ汁サロン
心身が整うみそ汁ランチ
「劇場周辺の、おすすめのご飯屋さんをご紹介!」する、このコーナー。今回は亀戸駅周辺です。亀戸駅から徒歩数分の立地に亀戸文化センター・カメリアホールがあり、演劇をはじめ様々なイベントが開催されています。ちなみにカメリアとは椿を意味するとか。「椿の間」。そう捉えると急に和の装いを感じます。アクセスはJR総武線、東武亀戸線が利用可能。
亀戸と言えば、当コラムの掲載元「おちらしさんweb」を運営する株式会社ネビュラエンタープライズの本社があり、筆者(園田)も度々訪れる地域。今回は亀戸をよく知るコラム編集担当からアドバイスをもらいつつ、個人的に気になっていたコチラへお邪魔しました。
佐野みそ・亀戸本店内にある「みそ汁サロン 味苑」。このみそ汁サロンという言葉の響きが素敵すぎます。プロフィールで出汁好きを公言する人間として、これは見逃せない。いざ入店!
店内には量り売り用のみそ樽各種が並び、心地良い香りが鼻腔をくすぐります。入店5秒でお土産みその購入を決意し、目指すみそ汁サロンへ。奥に該当スペースがあり、この日は既に満席の様子。待ち時間を利用してメニューと向き合います。
オーダーは明快ながら奥深く、みそ汁好きとして悩ましいところ。ごはんは白米か、焼きおにぎりか。みそ汁は具沢山か、シンプルか。みそは6種類から選べて、更に2種類のブレンドも可能。
実は来店前に「噌ムリエくん」というおみそ診断サービスを試しており、この結果によると、僕の好みは赤味噌。そこで今回は赤味噌2種のブレンドをチョイス。白米、具沢山みそ汁のセットでお願いしました。
お盆が運ばれてきて、みそ汁ランチとご対面。そのお椀を開けると……。
黄色、赤、緑と色鮮やかな具材の入ったみそ汁が。大きめにカットされた具材が存在感を主張し、何よりフワリと香るみその芳香がたまりません。早速いただきます!
まずはみそ汁から。独特の香ばしさを楽しみつつひと口…。コク。コク。とは、みそ汁をすする音ではなく、旨味のコクが口の中に広がる描写。個性派と言えるし、関東出身の僕は赤味噌文化に疎いけれど、このみそ汁は美味しい。大地の味がする。
横長のお皿に乗るのは「おかずみそ三種」。この日は、鶏みそ、マッシュルームとチーズのみそ、野菜みそ、の組み合わせ。このおかずみそがどれも美味い! 鶏みそは白米にぴったりだし、マッシュルームとチーズの味噌は、食卓にもお酒のお供にも合いそう。クラッカーに添えてワインと一緒に…などと妄想しつつ、みその多彩さ・奥深さを再確認。
みそ汁には「吸い口」と呼ばれる味変具材が用意されており、本日のラインナップはこちら。
これは絶対試すべきと考えて、そのタイミングを計っていました。と言うのも、粉チーズもパセリも「洋」の変化であり、投入するとみそ汁本来の味わいに戻れないと予想したから。
ところが、いざ吸い口を試してみて驚きます。粉チーズもパセリも、みそ汁の良さを消しません。お椀の中で和・洋どちらの旨味も両立する。少なくともみその旨味はしっかり残り、引き続き主張し続けます。この展開は予想外。みそが美味いとみそ汁がこうも輝くとは…。
みそカリントウ&みそ煎餅を頂き、本日のランチをフィニッシュ。みその優しい甘さを感じる、食後の余韻を消さないデザートでした。
食事を済ませ、前述した量り売りのみそを買い、お店の外へ。ランチ単体の感想を述べるなら「整うランチ」と感じました。サウナのように自身の心と胃腸が整うランチ。本音を書くと、観劇前後に適したランチというより、ここで得られる経験値を鑑みて、亀戸の観光スポットのひとつとカウントして良いかも。それほど良い体験でした。
やや余談ですが、量り売りのみそで作ったみそ汁も、当然のごとく美味しかったです。ぜひ皆さまも、亀戸の「極上みそ体験」をお試しください。
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