無職の夏の亡霊が最近買ってよかったものを紹介する
数カ月前に、退職しました。
時期を同じくして、車検代や修理代が払えないので自家用車(愛車ボルボ)も手放しました。経緯を記事にも書きました。
仕事はなくなり、(田舎で貴重な移動手段だった)車も失い、貯金はもうしばらくで10万を切ってしまいそうなわけですが、そんな私がAmazonでポチったり、暑さにやられながら自転車で店を回って買った物の中から、比較的グレイトなメンバーを紹介しようと思います。先に言っておきますが、以下のURLはAmazonアソシエイトといって、端的にいえば、いいですか、Amazonアソシエイトの広告になります。
カフェカルディ ドリップコーヒーマイルド
知人から贈り物でもらったとき、「ドリップコーヒーってこんなにうまいの?!」と感動して以来、自分でも定期的に買うようになりました。
カルディのドリップに限ってもいろんな種類がありますが、「狂ってる」と思われたいくせに平凡なわたしは、これがおいしくて、落ち着きます。
飲食店の順番待ち、渋滞などが大の苦手な私ですが、ドリップのお湯を注いで数十秒待つ時間は大丈夫です。というかむしろ、蒸らしている待ち時間に、気持ちがほわほわっと落ち着くのです。休日早起きしてお湯を注いで、飲んでいる間に、今日やるべきことはいったん終わったような気がします。
でも、えらい人は仕事前に飲むんですよね。えらいなあ。
喫茶用アイスコーヒー
暑くなってからは、これを買っています。
※Amazonは12本セットなので注意。カルディ公式オンラインストアでバラ売りしてますが、6480円以上買わないと送料がかかるので、近くに実店舗があるならそっちの方が良いと思います。
水出しドリップコーヒーもあるのですが、わたしは上記のアイスコーヒーに氷を数個いれてグイグイ飲むのが好きです。なにが良いかといえば、パッケージです。白地に、無糖・アイスコーヒー・喫茶用とのみ書かれている。『業務用』じゃなくて、『喫茶用』。ここは喫茶店、わたしはマスター。無職の夏に染みるアイスコーヒー。朝7時、8時、蝉しぐれ、夏休みの子どもの声、出勤する人々の玄関を出ていく音。取り残されたわたしの夏の孤独をなぞるのは、喫茶用のアイスコーヒー。やがて氷は溶けて、コーヒーを飲み干したら、35℃の陽射しを自転車で走り抜けて、図書館の本の世界や、カフェの非日常に染まる。そうやって、無職だという現実を忘れながら、いろんな世界を創ってゆくのです。
カフェインレス ドリップ(無印良品)
無印ではカフェインレスのドリップを良く買っていました。
日中コーヒーを飲むときは上記のカルディのやつ。夜遅くなってからコーヒーを飲みたいときは快眠できるように無印のカフェインレスにする。
以前はそんなふうに飲み分けていたのですが、悲しいかな、今は無職なので朝も夜も、あまり関係ありません。でも、生活リズムや体調には気をつけたい。病院にかかるお金も節約、節約。まとめ買いしてたくさん家にあるので、気分で飲み分けています。もともとカフェイン摂取で眠れなくなるレベルの体質ではないのですが、寝る前はこれを飲む、休日はこれを飲む、っていうルーティンは、体や自然に即して生きているようで、そのものがなんだかとても慈しみ深いのです。
メロンシロップ(メロンソーダの素)
無職になってから週4ぐらいの頻度でカフェにモーニングに行くのですが、わたしが注文するのは、ほぼコーヒーかメロンソーダの二択。少しずつ消えゆく残高に少し胸を痛めつつ、コーヒーだけでなく、メロンソーダも家で作れないか、と思ってAmazonで買いました。
というわけで注文し、数日前に届きました。炭酸水で4倍に薄めたらメロンソーダになります。
原液600ml+(炭酸水600ml*4)=3Lのメロンソーダが作れる計算になります。つまり、炭酸水が1Lが150円、3Lが450円で見積もれば、原液545円+炭酸水450円=約1000円で3Lのメロンソーダが楽しめるわけです。でも、そんなふうにメロンソーダのコスパなんか考えるやつはバカです。コップ一杯あたりいくらだの計算式を立てることも、それを自慢げに他人に早口で言うのも、記事にするのも、バカヤロウのする哀れな所業にすぎません。じきに人類から淘汰されます。
さて、飲んでみると、良い感じです。そもそも「めちゃくちゃおいしい」、と感動するメロンソーダを、わたしは知りません。さきほどの『喫茶用』アイスコーヒーしかり、だいじなのは雰囲気や気分です。だから、ほほん、ふん、と、メロンソーダやコーヒーが飲めること自体や、その時間こそが大切なのだと再認識しました。あと、そろそろ仕事を探さないと、コーヒーやメロンソーダを求めて永遠と夏を漂う亡霊になってしまう気もしてきました。
次は、良い感じのコップが欲しくて、ストローも買おうと思っています。それを手に入れれば、より気分が高まって、夏にとどまることなく、秋や冬、春をも越すことのできる、季節感のある無職の亡霊になれるだろうと思います。
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