【完全保存版】小学校受験の面接を攻略する秘策「面接対策シート」
9月の埼玉校、10月の神奈川校、11月の東京校と、そろそろ面接も盛り上がってくる頃ですね。
みなさま、面接の準備は進められているでしょうか。
東京校が本命のご家庭も、白百合や聖心、稲花など、10月から面接だけ先行して始まる学校も多いと思います。
多くのご家庭は、複数校を受験するため、その学校ごとに面接対策をしなければならず、苦労しますよね。
私達も、複数校受験しており、対策の大変さは理解しております(思い出すだけで、辛かった~涙)
小学校お受験の面接を攻略するにあたって、合格する人は、実はこういう視点で、面接で話すことを組み立てているという、頭の整理の話をまとめてみました。
もう、面接まで全然時間がないよ!と焦るご家庭も、このフレームを頭に入れて、ぜひ、最短距離で合格を目指してくださいね。
面接対策シート
合格するご家庭は、この面接対策シートの「要素」や「構造」を頭の中にいれて、面接対策をしています。
意識していなかったご家庭、言語化できていなかったご家庭であっても、志望校に合格したご家庭に少し話を聞けば、夫婦間で会話し、このシートにある要素と構造をもとに、まとめているはずです。
それでは、ひとつひとつ分解してみてみます。
学校の要素
黄色でまとめている2つの箱が、学校の要素を書き出すための箱となります。
上の箱が「学校が目指す子どもの姿」、下の箱が「学校の教育方針」です。
もう少しかみ砕くと、上が目指していること、下がそのためにやっていること、と捉えて大丈夫です。
学校の要素を埋める
学校のホームページや学校説明会、塾の対策講座、お受験の雑誌、学校のパンフレット、OB/OG訪問など、学校に関する情報源から、黄色い箱を埋めていきます。
面接直前など、対策する時間がしっかりと持てないご家庭は、学校のホームページのみで良いので、ざっと見てキーワードを抽出します。
教育目標、教育指針、ビジョン、目指す姿など、学校によって言葉は違いますが、何を目指しており、どんな教育をしているか、という視点でホームページを見るのが大切です。
受験まで時間が十分にあるご家庭は、「学校説明会」と「塾の学校別対策講座」は、参加されることをおすすめします。(マストと言ってもいいくらいです)
ホームページやパンフレットには載らない、学校の良さや、校風、生徒の特長、更に先生方の生の声は、学校理解にとても有効です。
学校訪問すると、志望度がグッと上がりますし、なんかちょっと違うかも・・というのも見えてきます。
有名小学校であれば、塾で学校別の対策講座を開いていますので、参加すべきです。
塾の学校別対策講座では、長年の教育知見から、学校の攻略ポイントを的確にまとめて頂いておりますので、受講されていないご家庭に比べると、理解度に大きな差が出るはずです。
それらの情報をもとに、黄色い箱には、ホームページに載っていることや、共感するキーワード、気になる単語などを拾い、書き出していきます。
キレイに書く必要は全くなく、大切かも、と思ったところを抽出するのがポイントです。
ご家庭の要素
緑色でまとめている3つの箱が、ご家庭の要素を書き出すための箱となります。
先ほどの、学校の要素(黄色の箱)と構造は似ていますね。
真ん中の箱が「家庭で目指す子どもの姿」、上の箱が目指す子どもの姿を考えた「背景・理由」、下の箱が目指す子どもの姿に近づけるための「家庭の教育方針」です。
かみ砕くと、真ん中が目指していること、上がその理由、下がそのためにやっていること、と捉えて大丈夫です。
※正直、この緑の箱は、お受験を決めたときに作っておいてもいいくらいのものです。この指針をもとに、1-2年間の受験勉強に沿って子育てや体験を増やすことになりますので。
ご家庭の要素を埋める
自分と向き合ったり、夫婦で話し合うことで、緑の箱を埋めていきます。
自分と向き合い、どういう子どもに育って欲しいのか、それは何故なのか、を何度も何度も掘っていきます。
なんで?なんで?を、5-6回ほど繰り返すイメージです。
例えば、誰にでも優しく、周りからも愛されるような子になって欲しいと考えた場合、何故そのように考えたのかを考えます。
お母様・お父様のご両親もそういう考えで教育された、であったり、会社や友人との付き合いで、そのような考えがあったことで円滑に人間関係を構築できた、であったり、お子様の優しい性格をもっと伸ばしたいと考えたなど、色々な視点で掘っていきます。
そして、そのために、ご家庭として、どういう教育方針で子育てを行ってきたかをまとめていきます。
老若男女含め沢山の人と出会いコミュニケーション能力を養う、ということや、長く続けられる趣味や特技を元に小さな成功体験を積み重ねる、といったことでも良いと思います。
具体的なエピソードもイメージしながらまとめるとスムーズでしょう。
面接で失敗しやすいのは、抽象的な説明で終わって、具体的なエピソードがない回答です。
面接官の立場になるとわかるのですが、例えば「どのようなお子様ですか」と聞かれたときに「優しく誰にでも平等に接する子です」と抽象的に回答するご家庭と、「優しい心を持つ子で、例えば、最近は幼稚園のお友だちの誕生日に、喜ばせたいという気持ち一心に、今覚えているひらがなで一緒に遊んだことを思い出しながらお手紙を書き、大好きな折り紙と共に渡して喜ばれました」など、人となりが分かるような説明は好評価になります。
ご家庭の要素を埋めるための一つの手段にマインドマップを活用する
就職活動などでよく使われますが、マインドマップは、お受験の面接ではとても重宝したメソッドです。
なんで?なんで?と頭の中を繰り返して掘っていくときも、マインドマップに沿って吐き出していくと、ご家庭のことをまとめやすくなります。
「マインドマップ」で検索すると、使い方や無料のツールなども複数あるので活用されるのもいいかもしれません。
私たち夫婦は、白いA4の紙を用意して、真ん中に○○家と書き、そこから母親のこと、父親のこと、子どものことと順に特徴や考えていることなどを書き出して整理しました。
学校の要素とご家庭の要素の対応
改めて、学校とご家庭の対応している構図をまとめます。
学校が目指す子どもの姿が、家庭で目指す子どもの姿と合っているか、学校の教育方針が家庭の教育方針とあっているかを紐づけていく必要があります。
例えば、カトリック系の教えで、人のために奉仕し優しい心を育む教育方針の小学校に対して、競い合ったり負けん気の強いお子様は相性が悪かったりします。
小学校側は、お子様について「できる子」「できない子」という視点で見ておらず、「学校に合う子」「合わない子」という視点で見ています。
学校の目指す教育に「合う子」に入学してほしいと思っていますので、その相性が面接では大切です。
ですので、学校の目指す子どもの姿や教育方針に合わせて、ご家庭の目指す子どもの姿や教育方針を近づける伝え方をする必要があるのです。
ここは、光の当て方だと思うのです。
競い合ったり、我が強い子であっても、優しい一面があるはずですので、そこに光を当てて、こんなエピソードで優しい一面があります、と伝えるようにするなど、学校と距離が近いご家庭に見えるように見せ方をチューニングしていきます。
過去の面接の質問を入手し回答する
ネットで検索したり、お受験の塾で過去に面接で聞かれた質問が貰えると思いますので、直近1-2年分は全部解くことをおすすめします。
面接は、限られた時間で、緊張した空気の中で行われますので、自分たちの想いを的確に伝えるのはとても難しいことです。
聞かれた質問には、結論から答えるようにしないといけないのに、緊張して、だらだら結論の見えない回答をしてしまうこともあるでしょう(話しながら答えを考えているとそうなりがちです)。
それに備えるために、質問に対する回答を書き出す=言語化するというステップを設けると良いです。
自分の言葉で書き出してみると、抽象的なことしか書けない、であったり、何もエピソードがなくて、面接までにエピソードを”作る”必要がある、といったことに気づきます。
時間的に余裕があるご家庭は、過去の面接の質問を3周前後解くと良いと思います。
私たち家庭は、面接対策は時間がかかるとわかっていたので、半年前からコツコツやってきました。
一日2-3問ずつ、時間で言えば15分ほど、毎日解き続けました。
3周ほど繰り返して解くことで、良いエピソードに書き換えたり、より学校と距離の近い回答にアップデートでき、「このご家庭に入学してほしい!」と思えるようなベストアンサーを作れるようになります。
たった一問の解答で、合格が貰えるようなベストアンサーを全質問で作る!という意気込みで、精度を上げ続けていました。
このブログでも、学校別の面接で聞かれる質問や狙いをまとめていますので、ご参考になさってください。↓↓
記入例:早稲田実業学校初等部
最後に、具体的な記載方法をまとめてみます。
人気の早稲田実業学校初等部で書いてみます。
早稲田実業学校初等部は、なんといっても「自立」を大切にする学校で有名ですね。
一人暮らしできるくらいな子が合格する、と言われるくらい、自分で考えて、自分で何でも取り組める子が好まれます。
入学初日からご両親の送迎は禁止で、子どもだけで通学することを求めるほどです。(通学に1時間近くかかるお子様も初日から子どもだけで通学させます)
そんな早稲田実業学校初等部のホームページや学校説明会、塾の対策講座などから、気になるキーワードを黄色の箱に埋めます。
この場合、「自立」をど真ん中に置くのがよいでしょう。
緑の箱は、早稲田実業学校初等部の特徴に合わせながら、ご家庭のこと、お子様のことをチューニングしながらまとめていきます。
「自立」に合わせて、目指す子どもの像や、教育方針に光の当て方を工夫します。
きちんと学校とご家庭が「合っているか」という視点で、光の当て方を工夫し、その構図が出来たうえで、過去の面接の質問を解きまくる、というステップを取ります。
むやみ面接の質問を解いたり、同じ回答を他の学校でも使いまわすような乱暴な対策では、志望校の合格は難しいので、きちんと、学校別にこれをやっていくのが大切です。
逆に言うと、大変ですが、これをやれば合格できるので、是非やってみてください。
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皆様のお受験がうまくいきますように。
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