アンテロープキャニオン②
アンテロープキャニオンに共通して楽しい事、それは峡谷内での写真撮影。
この世のモノとは思えない幻想的なショットがバンバン撮れる場所。
そもそも、このキャニオンのブレイクのきっかけは、プロのカメラマンでした。マイケルファタリさんという方です。
微かな光を捕え、ハイテクでは無くナチュラルな作風が特徴の写真家です。(詳しく知りたい方は https://fatali.com/)
峡谷内は基本暗いので、オートでは無く、カメラの設定が必要になります。
ただ簡単で、非常に美しくなりますので、ひと手間かけてみましょう。
i Phoneはフィルターをビビッド暖かいに設定するだけ。
デジカメ、アンドロイドのスマホは、ホワイトバランス(WB)を曇り(6500K)、そしてISOを400に設定します。
この設定は、基本このアンテロープキャニオンの地盤ナバホサンドストーンの赤茶色を際立たせる為です。
基本当日、現地ガイドさんの指示に従っていただければ大丈夫ですが…
アッパーアンテロープキャニオンは、3月~9月はビームが入る時期です。
この時期アッパーで人を映す際の注意点は、ビームの下に入らない事です。(下の写真のようにビームをバックにすると幻想的になります)
ビームの下に入ると顔が光でとんでしまい、UFOにさらわれる人状態となります。ご注意ください。それはそれで面白いという方もいらっしゃいますが…
ローワー、エックスは、バランス良く光が入りますので、素敵な場所を見つけたら出来るだけその素敵な両サイドの壁面を入れてあげましょう。
また美しい峡谷内でのポージングも大切です。
各キャニオンの光は上から射してきますので、基本顔は上向きだと表情も写り込みやすいです。
ローワーやエックスでは、峡谷内にモノクロで撮っても良い味が出るポイントが多いです。
撮った後でフィルターで変更もできますので、現地ではノーマルに撮っても大丈夫です。
芸術写真の領域へ一歩踏み出す事が出来ます。
上の写真は、ローワーを代表するポイントのレディー・イン・ザ・ウインド(風に立つ貴婦人)をモノクロにしてみました。
各ポイントではブレ無いようにするだけです。色んな角度で峡谷内を切り取ってミラクルショットを目指しましょう。
上の写真は、紫を強めてローワー内のツインピークスを撮ってみました。
紫色を強めたい場合はWB晴れ(5500K)でISOは400に設定してみてください。設定で色味が変わるのも楽しいのです。
という事でアンテロープ最大のお楽しみである写真撮影についてご案内してきました。
最後になりますが、どのキャニオンも狭い場所があり、そこを通り抜けていきます。
十分に足元と頭上に注意し、各キャニオンにはそれぞれのルールがありますので現地ツアーのガイドさんの指示に従って安全に楽しみましょう。