アンテロープキャニオン①
グランドサークルの真打ち登場。アンテロープキャニオンです。
7/12からようやくオープンとなりました。光と影が織りなす神秘の峡谷です。
まずアンテロープキャニオンとひとくちに言いましても、主に観光が出来るアンテロープキャニオンは3つあります。
それぞれ簡単に紹介してまいります。
1.アッパーアンテロープキャニオン
皆さんご存知ビームと呼ばれる(我々は天使の梯子と呼ぶ)峡谷に入る光線が有名なキャニオン。
ただこの光線は毎年3月中旬から9月一杯までしか見れません。
これにはA字型の峡谷のつくりと太陽の位置が関係しています。
2.ローワーアンテロープキャニオン
こちらにはビームは存在しませんが、年間通して美しい峡谷の造形美を堪能できる細長い峡谷です。
峡谷の形がV字型なので太陽光線が入り易いのが特徴。
急階段の登り降り、狭い道の通り抜けといったアトラクション要素が高いのも特徴です。
3.キャニオンエックス
新たに観光できるアンテロープキャニオンが加わりました。
写真のポイントがエックスに見えるという事で命名されました。
さほど険しくない洞窟を歩いていくタイプ。それがエックスです。アッパーの更に上流に位置するキャニオンです。
この3つのアンテロープキャニオンはアリゾナ州のページという町の郊外にあります。
あのホースシューベンドやパウエル湖から15分、20分程の場所です。
ラスベガスからは陸路で片道5時間の距離で、この3つは非常に近いところにあります。
そしてここもまた、モニュメントバレーと同じくナバホ族の居留地内にあります。
国立公園や州立公園では無くナバホネーションの管理する公園です。
という事で全てのアンテロープキャニオンはナバホ族が運営する現地ツアーに参加しないと峡谷内には入れません。
昨年末までは、このナバホ現地ツアーは非常に混みあっており、予約が取り辛いのが特徴でした。
弊社ネバダ観光サービスのツアーは、この煩わしい現地ツアーの予約も含めて手配済ですので、このアンテロープキャニオンをスムーズに観光する事が出来ます。
先ずは気になるこの神秘的な峡谷の出来方について。
これら3つのキャニオンはすべて⋆鉄砲水と呼ばれる現象によって出来たものです。
(⋆鉄砲水とは、6月~9月モンスーン時期にこの砂漠地帯に大雨が降る際に起きる、山や丘陵に降った雨が一気に流れていく現象です)
鉄砲水は、激流で同じルートを流れる為、砂漠の岩盤が長い年月をかけて削られ、また浸食作用も相まってこのような不思議なつくりの峡谷を作り上げたと言われています。
自然の力のみで作り上げられた細長い峡谷(スロットキャニオン)で、現在も夏場に鉄砲水が来るたびにこの地形は変わり続けています。