ザイオン国立公園①
ラスベガスは、初夏を迎え高温で乾燥の日々です。
グランドサークルの夏旅に欠かせない避暑地的な、ザイオン国立公園を紹介します。
ザイオンはアメリカの国立公園の中で唯一、聖書から取られた名前です。
ラスベガスから陸路で3時間の距離があるユタ州の南に位置する国立公園。
全米の国立公園で常にランキングが5位以内に入るという、密かに人気のある公園です。
園内をバージンリバー(Virgin River)が流れている事で、夏場に涼を与えてくれます。
神々しい巨大な岩が連なった峡谷型の公園です。
コロラド高原、グレートベースン、モハベ砂漠の交わる場所でグランドサークルの中でも、個性のある地形のひとつです。
ザイオンとグランドキャニオンは同じ地層の年代に立って、下を見下ろすのがグランドキャニオンで上を見上げるのがザイオンです。
自然に溢れた園内には、並外れた多様な植物、動物が存在します。
これは、砂漠、水辺、ウッドランド、針葉樹林という4つのライフゾーンがこの園内に存在するからです。
このザイオン国立公園は、観光する場所として大きく3つに分けられます。
①ザイオンキャニオン ②公園東部 ③コロブです。
中でも最もポピュラーなエリアはズバリ、①ザイオンキャニオンです。
ビジターセンターや、ロッジがあり、川に沿ってザイオン・シーニックドライブが通っています。
両サイドの景色は、様々な色彩の巨岩が立ち並び圧巻です。
元々モルモン開拓者が達が住みついた場所で、ザイオン=『神の国』という名前が付きました。
アメリカの東海岸からモルモン教徒が弾圧を逃れる為、この峡谷にやってきたのが1858年。
峡谷の周り含め、人間が住めるように色々な生活に役立つ樹木を植えたり、水路を作ったり、農地を作りました。
そしてそんなモルモン教徒の定住地だったこの場所が国立公園になったのは1919年。
公園の周辺には、今でもモルモン開拓者の生活の名残りが見てとれます。
1919以降は、国立公園としてナショナル・パーク・サービスが管理してきました。
という事で素晴らしい自然、多様な動植物をそのままに、色々な動植物が見れる場所でもあります。
園内には、様々なトレイルがあり、初心者から上級者まで楽しめるコースが揃っています。
中でも最も特徴的なのは、ザイオンキャニオンを作ったバージンリバーを歩く事が出来るナローズというコースです。
アメリカの国立公園の中でも珍しいハイキングコースの一つです。
川の中をジャブジャブ歩くのは、夏場に最高です。