「全てを失った男が見つけた、新しいスタートの方法」
人生には、予期せぬどん底が訪れることがあります。私にとって、それは家族、仕事、そして住む場所さえも失った時でした。
かつてはごく普通のサラリーマンとして、平穏な家庭を築き、何不自由ない生活を送っていた私が、たった一度の転職という決断をきっかけに、全てを失ってしまったのです。
今振り返ると、私の失敗は、自分の弱さと向き合わず、周りの人を傷つけた結果でした。
金銭的に追い詰められた私は、家族を騙し、友人を裏切り、人としての信頼を失墜させていきました。
その先に待っていたのは、深い孤独と自己嫌悪の淵でした。
「もう終わりだ」と何度も絶望しました。布団の中で「これからどうすればいいんだ」と自問自答する日々。
答えが見つからず、ただ時間だけが過ぎていきました。
しかし、ある日ふと、こう思ったのです。
「今の自分には何も残っていない。けれど、ここから先、どんな道を選ぶかは自分次第だ」と。
その時、心の中に小さな希望の灯がともりました。そこから、私は自分自身を変えるための、一歩を踏み出し始めたのです。
まず、私が始めたのは、小さな行動を積み重ねることでした。介護業界で働き始めたのも、その一つです。
この仕事では、人の人生に直接関わり、その痛みに寄り添うことが求められます。
そこで働く中で、私は「誰かのために行動することの喜び」を再び思い出したのです。
それは、かつての自分が完全に失っていた感覚でした。
そして、もう一つ気づいたのは、ありきたりですが「失敗から学ぶことは多い」ということです。
失敗は決して終わりではなく、新しい学びのスタートラインでした。
私の過去の失敗は、人の痛みを理解する力を与えてくれました。
そして、今ではその経験を活かし、「他者の役に立つこと」を目標に生きています。
もし、この記事を読んでいるあなたが今、人生のどん底にいるとしたら、どうか覚えておいてください。
それは決して「終わり」ではありません。
むしろ、そこから新たなスタートを切ることができるのです。
綺麗ごとを言いたいのではありません。
たとえ小さな一歩でも、進むことが何よりも大切です。
誰にも頼れないと感じる時こそ、あなた自身が一番の味方になってください。
次回からは、
私が「小さな一歩」をどのように積み重ね、それがどのように変化につながったのかを、具体的にお話ししたいと思います。
新しい一歩を踏み出すためのヒントを、ぜひ見つけてください。