【賞レース賛辞#7】THE MANZAI 2024プレマスターズ好きなネタベスト3
今回は、THE MANZAI2024プレマスターズで好きなだったネタのランキングをしていきたいと思います。THE MANZAIはもともとはM1が休止していたときに、その代替的賞レースとして始まり、今となっては最強漫才師の集いの場の一つへとその枠を昇華させていった、ありがたい番組です。そんなTHE MANZAIですが、このプレマスターズは当日に行われるそのビートたけしさんとナイナイさんとかがいるその場で漫才をする権利を勝ち取る場となっているため、実質賞レースかな、と思いまして、noteにすることにしました。本番のTHE MANZAIはライブドアブログの方に記載すると思いますので、ぜひ、興味ある方はそちらものぞいてみてください。(今回もネタバレにはご注意ください。)
第三位 エバース「野球ひじ」
エバースらしい素晴らしき漫才。どっちも野球好きだからだろうけど、ネタに野球が登場する頻度がめっちゃ高いですねこの二人の漫才。とはいえ今回も完成度高くて、面白かったです。今回のネタもいつものごとく、会話としては町田の方が常識人なんですが、面白い観点からの発言をするのも町田というのがすごい構図だなと感じます。佐々木が「ひじ町田ではないの?」という質問の段階では、面白いフェーズに入っていないのに、ここで言う常識人枠として佐々木の話を聞いている町田が、「それはおれのひじがたくさんあって引き目で見た時に俺になっているやつ」っていうことで、存在しないものの、その類の絵は見たことがあるから、わずかながらにイメージさせることに成功しているのが絶妙で、素晴らしいツッコみのようなボケだと思いました。それ以前のやりとりも面白く、要所要所の佐々木の間違ったリアクションも、くすっときてしまって、実力派だなと改めて思いました。
第二位 ひつじねいり「ラグビー選手」
M1三回戦のネタも結構好きだった中で、別の強いネタを持ってきていたのを評価して、ひつじねいりを2位にしました。漫才師としては非常に優秀、お互いの特徴を上手く漫才に織りこんでいるから発言に説得力が増していると思います。それこそM1のトロフィーにあるみたいなシルエットをしていて、このキャラの落差が面白さを増幅させている気がしています。ボケの松村の方が元気で、やや馬鹿っぽい感じなのに、体大きくするために栄養学学ぶ細田さんに対して「いっぱい食って、いっぱい寝ぇ!」という単純なツッコみの方がおそらく真理なのが、好きでした。あとは松村が好きであろうAqua Timezの歌詞の引用も好きでした。私事ですが、恥ずかしながら私もユーモアの一環として結構有名な歌詞を会話にぶち込むのは普段の会話でもしているので、そのようなボケ方は好みです。このコンビのM1三回戦の動画でも、ドライフラワーの歌詞を引用していたつっこみがあったため、そういうの私も好き!という共感ポイントも高くついてのこの順位にさせていただきました。
番外編 ロングコートダディ「喫茶店」
ほんと仕組みを作るのが上手な方。堂前透。カランコロンカラン、みたいな擬音を使うコンビが直前だったりしたら、余計に受けていたかもしれませんね。にしても着眼点がめっちゃ好きで、どんどん聞きたくなります。些細な部分のボケではあるのですが、そこでのワードチョイスもめっちゃよかったので、結構長いことできそうな漫才だし、本当に天才だな、と思いました。
個人的にはより爆発というか、わかりやすいお笑いにするには、兎のキャラが必要だなとは思ってて、その点今回は「ウニ」だけしかなかったのが、すこし寂しかったです。最後の落ちが”めっちゃ恥ずかしい”、なのとか、やっぱりちょっとうざくて胡散臭い兎が言うからかわいいし面白いみたいな部分があると思うので、そこの部分をもっと見せてほしかったという願望も込めて、番外編にしてしまいました。やっぱり2020年のM1の時みたいに、兎をちょっとリアクション側に回すと双方が輝く漫才になると思っています。
第一位 ママタルト「公園」
この人たちもずっと面白いですね。やっぱり太っているという前提が見ただけで分かるのはずるいし、なのに嫌な性格の人の顔をしていないのが、いいですよね。太りすぎているのがかわいく見えるというか、絶対人はいいんだろうな、みたいな顔をしているのが、すごいポップに笑えるので、いいコンビだなと思いながら見ています。私がこのネタで爆笑したのは、小学生たちに財布を取られて、ジャングルジムの真ん中に財布を入れられたことですね。最高です。あまりにもあの体格では無理難題すぎます。それを言わなくてもわかってしまうこの面白さが強いですよね。太っているというのが分かっているから、そうか、ジャングルジムとか絶対入れないんだ、みたいな気付きが聞き手側から発見することができて、凄く笑ってしまいました。ほかにもおじいちゃんたちの疲れ方に対して「フットサルみたいな疲れ方」は見事なあるあるというか、ただの王道スポーツでないのがよくて、でも映像が浮かぶのがすごく好きでした。
今回はM13回戦の動画としてアップされているネタと同じコンビもいましたし、ナイチンゲールダンスは去年の敗者復活戦で披露したネタをやっていたもんですから、今回は私が初見であったという意味で上の4組を選出させていただきました。ここにも全然知らなかったコンビ(センチネルとかナチョス)がいて、全然自分の見識もまだまだだなと感じたので、これからもお笑い界ずぶずぶで生きていこうと思います。それではまた次回の記事でお会いしましょう。