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【賞レース賛辞#2】アンダー5好きなネタベスト3
今回は、先日放送された、「UNDER5 AWARD 2024」を見て、個人的に面白いと思ったネタ三選紹介したいと思います。この大会は芸歴5年目以内の若手がしのぎを削ってネタを披露する、開催が2度目の大会なのですが、最近のお笑い界の勢いを示すかのようにすごくレベルが高く、見てて面白いネタが多いです。今回は中でも私が気に入ったネタを独断と偏見で選びます。ネタバレにご注意ください。
第三位 家族チャーハン「任侠」
Bブロックで家族チャーハンが披露したネタになります。これ面白かったです。M1の1回戦でこのコンビのネタが動画として挙がっていたのですがそのネタも好きだったため、結構ひいき目で見ていました。一回戦で落ちてしまってとても残念です。とはいえこのネタ自体はすごくおもしろかったです。個人的には”出所ニキ”とか”寿司王”とか適当な感じで大げさに命名するボケが刺さりました。大ボケへの持っていきかたも出来上がっていたし、後半にかけて畳みかける形でネタが構成されていたのでずっと面白かったです。
第二位 ツンツクツン万博「恵方巻」
初めてみたコンビながら、理論を超越した笑いを提供してくれたネタでした。正直めちゃくちゃ笑いました。ツンツクツン万博がめちゃくちゃ気になる存在になるくらいには、このネタが好きです。まず最初から歌い出すことで、ポップな形で入るので、なんだこの人は、となるのが自然です。変なつかみよりも全然効果的な自己紹介かつ世界観引き込みだと思いました。次に、ツッコみがヤンキーなのも得点が高いと思いました。なんというか、ヤンキーなのに意外と真面目な側面が描かれていたのが人間味があってよかったです。そして要所要所のお互いの一言がいいところついていて傑作でした。”私立”ということで恵方マキーゼントが学校に通えている背景とか、公立のヤンキーがむしろ大人しく見えてくるところも面白いですし、”キンパ食べる時は大久保ではなく新大久保だよね”に対しての”韓国向けよ!”も意外と盲点で笑いました。そして極めつけは、最後のフォローで、向いている方角が違うことに対して、ヤンキーだもんね、ということでこの上ない「しょうもなさの美学」を植え付けたと思いました。くだらねーって笑わせてくれるこのネタの雰囲気がとても好きでした。
番外編 清川雄司「輪唱」
今大会の優勝者の清川雄司がBブロックで披露したネタです。実は私はこのネタを上方お笑いグランプリの時に見ていたので、多少耐性がついていたのですが、それでもあのパニック状態が為せる面白さは見ものでした。発明だと思いますし、審査員の方も言っていたように関係性とかが出てきたら、さらに意味不明になって面白いとも確かに感じました。どのみちおめでとうございます、とは言いたいです。
第一位 キャプテンバイソン「銀行強盗」
Aブロック3組目、キャプテンバイソンが披露したネタですね。やはりこういう上手なつくりのお笑いはとても好きです。ボケの人間らしさもうまく反映されている上に、設定も面白いしフレーズも面白い。5年目であそこまで仕上げられることに脅威すら感じるレベルです。私がこのネタを見て一番刺さったのは、見せ方の部分です。笑いが生じる基礎として”ズレ”があると思いますが、ここまで基本のズレを活かして作られたネタはそうそう見たことがなかったです。アンジャッシュ亜種、ジャンアッシュを見ているみたいでした。お手本に対して自分の間違いをツッコんでいく光景は日常的でもあるし、でもそれが銀行強盗というアブノーマルな設定でも共感できる要素を取り込んでいて、腕があるなと思いました。さらに、スイッチみたいとか、セーブデータみたいなゲーム用語はあまりテレビで活躍する人が使う例えではないので、アンダーファイブならではな感じがして、親近感を感じました。ボケ担当が純朴に生きているの様子を見ているだけで(銀行強盗という設定ではあるが)すごい笑える仕組みを生み出しているこのネタは本当にすごいと思い、今大会好きなネタNO1にしました。
上述しましたが、芸歴5年目以下とは思えない完成度と面白さを秘めたコンビばかりで、大会としてもレベルが高いので私はひそかにこの賞レースを凄く推しています。すでに来年も楽しみです。また来月はABCお笑いグランプリがあるので、その時に再びネタを褒めるでしょう。また次の記事で会いましょう。