Inverted reflex 逆転反射
逆転反射の正確な定義ははきりとしないが、ある筋の腱を叩打した際にその筋の収縮が見られず、他の筋の収縮が観察される現象をInverted reflexやpardoxical reflexと呼ばれることが多いようである。最も有名なものにInverted Supinator reflexがあるが、その他の反射も含めて紹介する。
Inverted supinator reflex
Inverted supinator reflex(橈骨逆転反射)はBabinskiにより臨床神経学で知られるようになった反射で、腕撓骨筋を叩打した際に手指の屈曲を見ることがあり、C5,C6レベルでの障害を示唆すると言われている。
Paradoxical Triceps reflex
Pardoxical Triceps reflexは、上腕三頭筋を叩打した際に、肘の伸展ではなく、屈曲が見られる現象である。。これはC7レベルもしくは上位運動ニューロン障害を示唆。
動画は以下の論文に。
Absent quadriceps reflex with distant toe flexor response
膝蓋腱を叩打し、四頭筋反射は見られず、足趾の屈曲が見られる。
L3/4レベルの障害を示唆。
動画は以下の論文に。
引用
D.Z. Carvalho, C.J. Boes. Clinical Neurology and Neurosurgery 149 (2016) 44–45
Joumana Freiha, Madiha M. Shatila, Kamal Tarabine, Naji Riachi, Raghid Kikano, Rechdi Ahdab Neurology Aug 2020, 95 (7) 314-315