脳血管造影検査で使用するカテーテル
脳神経内科医が脳血管造影検査を学び、経験していく機会は少ないのかなと思っています。脳血管造影検査ばかりをするわけにもいかないのですが、一方で脳梗塞や頸動脈狭窄などで脳血管障害の精査や治療の判断をすることが多いのも事実です。
脳血管造影検査をしている脳神経内科医は少ないですが、脳神経内科医が脳血管造影検査の技術を習得していくことでより深く脳血管に必要な知識と経験を得ることができ、患者さんへのベストな治療につなげることができると思っています。
脳神経内科医が初めてする脳血管造影検査は、診断のための検査になると思います。すぐにつまずくことは、どんなカテーテルを具体的につかうのか、なじみのない名前が多く、結局、使用しているうちに慣れでなんとかなるのですが、おおよそ使うものとサイズを把握しておくことが大事かなと思いました。
使用物品一覧をまとめました。
◎穿刺
橈骨と肘は22Gで、鼠経は18G
◎ガイドワイヤー
ラジフォーカスガイドワイヤーM (0.035) 150cmを使用しています。
◎シース(ラジフォーカスイントロデューサー)
橈骨:4Fr 17cm, 肘:4Fr 7cm, 鼠経:4Fr 25cm
◎造影カテーテル(CXカテーテル)
橈骨と肘:4Fr SY2 95cm, 鼠経:4Fr OK2M
血栓回収実施医の資格認定では、脳血管造影検査を200例以上術者として行うことが条件の一つになっています。検査を行うことでカテーテルの操作の技術もついていきます。当院では通常患者さんの負担の少ない橈骨遠位穿刺でしていますが、場合によっては肘穿刺、鼠経穿刺もします。
またちょっと混乱することとして、サイズの表記の違いです。
慣れているmmの表記でないものとして、
カテーテルの外径やシースの内径はFrで表記、ガイドワイヤーはinch の表記です。
以前に、Frと、inch とmmの換算方法については記事にのこしました。
少しづつまとめていきたいと思います。
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