研究室の選び方(過去記事)

卒業論文において所属する研究室についても、大学院進学における研究室についても、よほどのことがない限り学生には所属する研究室を自分で選択することができます

研究室の選び方については皆さん折々で学生の人数通りの選択法があることでしょう

ただし、自分で選択したにも関わらず、所属した先が自分にとって良かったり悪かったりすると思います

バイトなどとは異なり、一度所属すれば1年間(修論なら2年、博士なら n≧3年)基本的に抜けることはできません

つまり、研究室選びは皆さんにとって1年もしくはそれ以上を左右する重大イベントなんです

じゃあ実際何を基準に選べばいい?って話になりますよね


本来は真面目な内容で「・・・の研究がしたいから・・・先生の研究室を志望します」っていう文末に持ってこれる内容がベストであることはわかっているのですが、生憎私は人生の半分以上をふざけた選択によって進んできましたので、何が何でもここしかないんだっ!この研究室しかない!っていう気持ちを持つわけではない人向けに、こういう気楽な選び方もあるんだよっていう選択法を書いていこうかな~って思います

① 先輩や先生と仲良くなった

これ結構おススメなんですよね。っていうのも卒業研究はよほどの優秀な学生でない限り、初めて行う実験や初めて読む論文に関して全部一発でマスターすることは容易ではないと思います。そんな時、頼れるのは先輩もしくは先生なんです。こんな時、彼らと仲良くなっていれば積極的に質問ができ、自分の知識の拡充につながります。初めの内は自分にとってあまり興味のなかった研究内容だったとしても、こういう経験を重ね、どんどんわかることが増えていくことで自分の研究を好きになったという方もいらっしゃいました。

積極的なディスカッションは論文の質の向上にもつながります。

② 雰囲気がいい

研究室生活において最も怖いことの一つが雰囲気になれず、疎外感を味わうことで研究室に行くことが嫌になることです。本当にやりたいことを求めて研究室に入ったとしても、こうなってしまうとなかなかやる気が起きません。こんなこと言うと真面目に研究をしようと考えている人に申し訳ないかもしれませんがあえて言います!(だって卒論書けたし!京大受かったし!)

研究室を自分だけの楽しい居場所にしちゃえ!ワンダーランドにしてしまえ!!

僕は趣味のコーヒー器具バリバリ置いてたし、タピオカ湯がいてミルクティーパーティーしてたし、酒も...(自粛)
とにかく楽しいから行くっていう気持ちを持てば研究室に行くことができるし、研究室行けば最悪なんか実験もできます。論文も読めます。どうにかなるんです。行かないより100倍いいです。

③ 友達に誘われた

これなんで批判多いのか未だに理解できないんですが...研究においてやる気があるかどうかが重要であることは重々理解してます。

しかし、現時点でやる気がある人間と無い人間がいたとして、そのモチベーションをそこから数か月後、半年後において比較ができますか?人のやる気が起こる段階は人それぞれ。段階的に上がる人もいれば急に上がって急に下がる人もいます。友達に誘われたから来たという人間が卒業までの間全くやる気がないという根拠なんて何一つないと思います。

④ 利便性(外部院進、別のキャンパス等)

僕が京都大学の大学院に進学を決めた理由の半分です。というのも僕は地元が京都であるのも関わらず、京都ではない地方の大学に進学しました。理由は聞かないで💛
この4年間地方で暮らして思ったのが、「あーやっぱり関西好きだわ」ってことでした。なので仮に大学院に進学するなら絶対に京都にしてやろうと思いました。

↑ これは僕がただ地元に戻ったというだけの話ですが、利便性という話になれば、「都会に出たい!」と地方の学生が思うのもその中に入ると思います。例えば東京の大学はほとんどが交通の便がいい駅の近くにあります。都心部にもすぐいけます。自分がそんなところにいるって考えたらいい気分になれるって方もいらっしゃるのではないでしょうか?そういった理由で大学・研究室を選ぶのも僕はアリだと思うのです。

いかがでしたか?

少し気持ちが楽になりましたか? それともイライラしましたか?

ここで一つ伝えておきたいのは、なにもテキトーに決めていいよっていうわけではないってことです

卒業論文は大学4年間の集大成、修士論文や博士論文は就職・アカデミアに進むうえでの足掛かりとなる重要なイベントです

なのでやるからにはとことん没頭してほしいし、結果を出してほしいと思います

ただ研究室にいくこと、研究をすることが嫌になってほしくないのです

なので皆さんには選択できる権利を最大限に活用して悔いのない選択をしてほしいなと思います

最後に、自分は卒業研究で所属した研究室のことは大好きですし、この研究室を選んだことは間違っていなかったと確信しています

この気持ちに共感してくださる方が増えてくれることを切に願います

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