ドラマ「サンクチュアリ -聖域-」を見た話

話題になっていた事は認識していたのですがすぐに見れず、今さらながら見てみました。端的に言うと「おもしろかった」ではあるものの、絶対に観るべき!ってほどではなく、期待を超えなかったと言うのが正直な感想です。

その理由はサイドストーリーが多すぎた点。
・猿桜のお父さんはどうなった?お母さんはあのまま?
・龍貴は強くなれた?
・龍谷親方は全財産持ってかれた?
・猿将部屋女将と龍谷親方は元カノだったの?小雪って魔性????
・静内はどうして1人残された?母はノイローゼ?借金あった?
・キャバ嬢は猿桜の財布パクったけど観戦には来るのなんで?
・村田はあれで終わり?ネチっこそうだけど?
・安井大丈夫だった?伊東に消されてない?

サイドストーリーで完結したのは、飛鳥が不倫の未練が無くなったのが分かったくらい。それら全てを完結させなくていいとは思うものの「にしても!」ってくらいどれもこれも曖昧で視聴後の爽快感が無かった事が、私の場合は物足りないなと感じました。続編のためなのか、それにしてもあっちこっちに話が進んだなあと。

八百長とか番付のエコ贔屓とか、それだけでも各界の闇で十分踏み込んで欲しい気もしますし、横綱まで行った人の孤独は深くて洗脳もされるんだな、ってのも十分踏み込んで欲しい話題だと思います。でもそこはサラッと触れて、闇っぽい要素のあれもこれも詰め込んだなって。クラブ遊びの動画で炎上とかもあれで済むか?って思うし。力士の品格たるや、とかに触れてもよかった気がしました。

最も見応えのあったシーンは「岸谷五朗の信仰っぷりと、お告げによって救われたって顔した瞬間」でした。元横綱がゆえ言葉が少ないのかなと思ったんですが、それにしても岸谷五朗の無駄遣いだなって思うくらい堅物なだけに見える演技に物足りなさを感じてました。しかし!私が未熟でした。最後の最後であんなに訳分からん新興宗教に陶酔して神のお告げがどうたら言い出して、教祖みたいなじじいからお言葉を頂いて恍惚な表情を浮かべる、最高でした。息子を想うあまりの行動だったのかと考えるとちょっと泣けます。素手でいちじく食う笹野高史は何度も繰り返して見ちゃいました。よっ!淡路屋!

猿桜が「教えてください、お願いします」とか言い出した辺りから、ここから更生して強くなって行くんだろうなと言うのは目に見えてたので猿桜への興味は浅くなっちゃったんですよね。なので結局何がメインのドラマなんだろうってのがぼんやりしてしまって。相撲なのは分かるんですけどね。

でも続編あったらその後どうなったのか気になるので観るとは思うので、それはつまりサンクチュアリにハマったのかも知れません。悪役じゃないピエール瀧に最後までくすぐったさを覚えました。

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