FUJI ROCK FESTIVAL '17（7/29 土）

フジロック参加記の続き。

7/29（土）見た人たち（チラ見も含め）

Day Wave
桑田研究会バンド
never young beach
The Avalanches
コーネリアス
Elvin Bishop
小沢健二（音漏れのみ）
くるり
LCD Soundsystem

2日目は行きのバスが渋滞し、苗場に着いたのは11時過ぎ。
頑張ればThe fin.見れたけど、場外やオアシスで腹ごしらえしつつのんびりしてたので見逃す…。

Day Waveは、フジロック出演きっかけで知って、上半期にどハマりしたアーティスト。
白昼夢みたいなフワフワしたローファイサウンドとちょっと切なくてキュンとするメロディ、ニューオーダー好きにはたまらない。

ライブは新譜アルバムの曲中心で、もちろん最高だったんですが、
途中「カバー曲やります」的なMCの後、始まった曲がまさかの「Ceremony」…！！！

もうイントロで歓喜！！！
ニューオーダーの中でも特に好きな曲なので、泣きそうになった！！！
好きなアーティストが好きな曲をカバーしてくれるのってやっぱり嬉しい。

そういやベースの人、ちょっとイアンカーティスに似てた（笑）

Day Wave後、友人と会うためにオレンジカフェへ。
友人たちは、まねだ聖子、桑田研究会バンドを見てるとのことで向かったのだけど、あまりに盛り上がりすぎてて結局会えず（笑）
最後の方前方でモッシュ起きててやばかった（笑）
（結局友人とはAvalanches前に会えた）

そしてあっと言う間に夕方。
グリーンに戻ると、ステージにカラフルなあのジャケットの幕が。
本当に来てくれるのか、ステージが始まる時間まで若干不安だったのだけども（笑）
その幕と、セッティング中に鳴る耳に馴染んだ音を聞いて、ようやく実感。
足元泥まみれになったけど、つい気持ちが高ぶって前方に行ってしまう。
（途中で後ろに下がったけど）

ガンズのSEが響いて、ついに始まったThe Avalanches！！！
本当に、彼らのライブが見れることが夢のようで…

去年出た「Wildflower」
そして何度も何度も聞き続けた名盤「Since I left you」から飛び出す曲の数々。
CDで聞くと、めまぐるしく曲が変わっていく展開がまるで映画みたいだなと思っていたけど、ライブは1曲1曲が際立ってる。
それでも、おもちゃ箱みたいなカラフルさは健在で、もう楽しくて楽しくて、他の観客もみーんな笑顔で踊ってて、ステージが多幸感に包まれてたと思う。
この一体感がフェスの醍醐味！

アヴァランチーズは、私が知ったのは微妙にリアルタイムからは外れて、Since〜が出た何年も後。
伝説のバンドを聞くぐらいの勢いで聞いていたので、数年前まではまさか新譜が聞けるとも思っていなかったレベル。

そんな私でも大感激だったので、リアルタイムで楽しんでいた方たちは本当に感無量なんだろうなあと。ちょっと羨望の眼差しもあったり。

そういう意味では、オザケンやコーネリアス、Aphex Twinが出ていた土曜日は、リアルタイムで知るちょっと上の世代への憧れが詰まった日だったなあと思う…。
アヴァランチーズも含め、どれも後追いで知った身なので。

でも、どのアーティストも、当たり前だけどただ復活して当時の懐メロを歌いに来ただけではなくて、きちんと今の自分たちを表現していて。
オザケンもコーネリアスも、その今の姿にただただ圧倒された。
その前では、ファン歴の長さとかどれだけ曲を知ってるかとか、そんなの関係ないなって、改めて思った。
（むしろその瞬間に初めて彼らを知ったぐらいの方が強烈に新鮮さを味わえるのかもしれないって思うと今度は若者への憧れが…笑）

なんか、道中や現地でも幾度となくよぎるのですが、フジロックに行くのっていろいろ手間や大変なことが多いから、私何やってんだろうなって時折虚しくなる瞬間があるわけです。
準備も大変だし、まとまって休むために仕事やら何やらいろいろ調整しないといけないし、お金もかかるし。
現地着いたら着いたで過酷な状況が待ってるし、特に今年はずっと雨だし。

なんでこんな状況を自ら選びながらもここへ来たのか。

その答えは、全部オザケンのステージにあった。

オザケンはアヴァロン前の木陰から音漏れを聞いていたのだけど、
超絶満員のホワイトから大名曲の数々と観客の大歓声が聞こえてきて、そこにあるのは強い気持ち強い愛を超えた愛と平和そのもので、それを見下ろすだけでももう泣けた。

（微妙に分かりにくい写真ですが… 笑）

どのフェスでも、いやフェスに限らずどのライブでも、ステージと観客の一体感は味わえるけど、フジロックのそれはやっぱり次元が違うなって改めて思った。
それはみんながそれぞれ大変な思いをしているからかもしれないし、音楽だけでなく自然とも一体になれる心地よさかもしれないし、はたまた20年以上も開催し続けている圧倒的なブランド力かもしれない。

そんなことを考えてたら完全に打ちのめされて、くるりは最初の2曲ぐらい見ただけで抜けてしまった。
オザケン後でちょっと観客もはけた豪雨のホワイト。
滝に打たれてるみたいに不動で立ったまま、同じ場所で見た7年前の解散前のラストライブを思い出しながら、ひたすらぼーっとこの日の大トリを待つ。

戻ってきたLCD Soundsystem。
ただただ最高にかっこよかった。
7年前も聞いた数々の名曲がさらに進化して演奏されて、もう我を忘れる。周りも狂う。
死ぬほど聞いた大好きな曲がまた聞けるのもすっごく嬉しいんですが、新曲があまりにかっこよかったのがまた最高。
新しいアルバムもう期待しかない…！！

ちょっと恰幅が良くなった！？ジェームスマーフィーがステージに現れて歌い始めた瞬間も感激したけど、
終盤、髭に交じった白髪がライトに照らされて、新曲の「Call the police」を歌い始めたとき、なんか、きっと時間はかかっても世の中に出来ないことなんかないんだって思えて、猛烈に感動して、泣いた。

「あと3曲演るよ」
ジワジワと近づいてくる終演。
最後の曲は絶対あれだろうな。ずっとソワソワとドキドキが止まらない。

そして、最後。
「All my friends」のイントロが流れ始めたとき、自分の中の感情の水門が全部崩壊して、なんかもう全部がぐちゃぐちゃになるほど号泣。

苗場の過酷な環境も、2日間の疲労も全てがこの瞬間に報われた。
本当に、本当にここに来て良かった。

フル参加ではなかったけれど、2017年の数々の音楽と一体になれて、本当に素晴らしい2日間でした。
行く前は不安もあったのだけど、今は苗場に行けたことにただただ感謝しかないです。
素晴らしい体験を本当にありがとう。