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8作目「鼓動の数」について

NeuCatです。今回は2021/11/4に投稿した8作目のオリジナル曲「鼓動の数」について書きます。

この曲は1番のサビに使用されている「僕の心臓をあげるからさ」というフレーズを思いついたところから始まりました。なのでそのフレーズに繋がるようにストーリー、設定を考えていった感じです。最終的に完成したのは「鼓動の残りの数が見える能力を持った少年」という設定ですが、そこに至るまでの過程では色々な設定案がありました(どれも没)。曲の最後では少年はその力を使って医学の道に進むという話になっているので、歌詞には医学用語や生物学用語が随所に散りばめられています。個人的に歌詞で好きなのは1番のサビの「眺めるまま受け入れるなら」が若干韻を踏んでいるところですね。完全に偶然ですね。あと、「美しい」という単語は文字通り美しいと思うので3曲連続でラスサビに使ってしまいましたが、果たして次の曲でも使うのかどうか、自分でも分かりませんが使える隙が有ればしれっと配置しようと思います。あと、今回の曲のように曲の進行とともに時系列もはっきり進んでいく、いわゆる「物語曲」という点に少し触れると、自分はもともとボカロ曲を聴き始めた頃から物語調の曲(林檎売りの泡沫少女とか想像フォレストとか…)が好きなので作風でかなり影響を受けていると思うんですが、そういう曲はやはり聴くだけで1つの物語を体験できるというのが魅力の1つかと思います。そしてそれは音だけでなく視覚からも楽しめるとより世界観が共有できるのかなと。なのでいつかはアニメーションMVも作りたいですね。アニメーションが得意な絵師さん、動画師さんを常に探しています。

次にイラストについて。今回曲のイラストはKonsuke様に描いていただきました。piaproで過去絵を拝見したのですが、どうしてもKonsuke様に描いていただきたいと思うほど、今回の曲の雰囲気にぴったり合った素敵な絵でした。というわけですぐさま依頼をさせていただいたんですが、かなりご自身の状況が大変な中依頼を受けてくださりました…(本当にありがとうございます)。なので曲を聴くときは絵も同時に、むしろ絵をメインでも良いので楽しんでいただけると嬉しいです。特に場面ごとに少年の表情が変わるところ。微々たる変化なのにその時の主人公の心情が完璧に表れているところは本当に凄くて、自分で描いたわけでもないのにとてもお気に入りです。あと全体的に儚い色彩がめちゃくちゃ良いなと…。先ほども述べたように今回の曲の物語に親和したイラストとなりましたので隅々まで見ていただけると幸いです。

DTMの話をします。今回力を入れたのはなんと言ってもミクさんの調声です。特にビブラートは前作までとかけ方を変えたので結構時間がかかりました。最初は全然納得できるビブラートを作れず試行錯誤してたんですが、何ヶ月か前に生まれて初めてミュージカルを見に行ったときに、そこでの役者さんの歌い方がかなりヒントになりました。そういった日常のちょっとした体験を曲に活かせたのは嬉しかったです。あと今回こだわった部分としてはヴァイオリン。NeuCatの曲はヴァイオリンが入っているのが1つの特徴なのかと勝手に思ってますが、ヴァイオリンの打ち込みってめちゃくちゃ楽しいということに今回の曲で気付きました。サビのオブリガードを考える、ビブラートかける、ボリュームのオートメーション描く、と言った感じでベタ打ちの状態から進化していく過程を見るのは創作の根源的な楽しさを感じます。オフボーカルならよく聞こえますので興味があれば動画の説明欄かpiaproから聴いてくださいませ。

今回は以上です。「一生で刻む心臓の鼓動の数は決まっているらしい」という頭の片隅にあった知識だけで一曲作れるわけなので、曲のテーマなんて無限にあるんだなと思いました。次の曲はどちらと言うとオフィーリア系の曲になりそうです。

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