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第26話 医療にとってのいい患者さん

誤解を恐れずに言うならば医療・介護の分野でも、良い利用者さんや患者さんと、そうではない方々がいると思う。
前者は疾患をしっかりと治すつもりがあって積極的に治療に取り組む人やできることを増やして自立心を持って介護を受ける人。
後者は疾患を治すつもりはあまり無く(むしろ疾患がある方が都合が良く)、漠然とした不安を解消しに来たり、コミュニケーション欲求だけを満たしに来る人。自立心がなく、自分ができることでも他者依存する人。
「患者や利用者さんに良いも悪いも無い。全ての人にサービスを提供しできることをすべき」という雰囲気をどこの病院や介護サービスでも感じるし実際言われてきた。そして真面目なスタッフは漠然とした不安の解消や、コミュニケーション欲求を満たすことに全力で取り組んでいる。そしてヘルパーさんはただの小間使いさんになることもある。
誤解を恐れずに言うならば、それらのことは他の手段で解消出来ないか模索するべきだと思う。
社会保障費の増大、現場の人手不足という問題の緩和は、そういった問題にコミットすることである程度の健全化は図れる。
医療、介護資源を増やそうとする議論の前に資源の適正利用を考えるべきだと思う。
それは現場のやりがいの創出にもつながる。疾患が治らないよりも治った方が、ただの小間使いよりも出来ないことのヘルプの方がやりがいは強く感じる。人材の流出問題は意外とこんなところにあるのではないかと私は思う。金銭面のアップという議論だけがフォーカスされるがズレているかもしれない。私はやりがいの創出と仕事に誇りを持てるかの問題だと思う。

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