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「そんなこんなで立ち上がりました」 ドタバタな1期

2016年度から事業開始し5年目を迎えようとしている、「情熱せたがや、始めました。(ねつせた!)」。

去る11月24日は「進化の日」でした!

ねつせた!では、その「進化の日」にかけて何か発信したい!という想いをきっかけに、ねつせた!のこれまでの歩みを振り返ろうという企画がスタートします🏃‍♀️🏃‍♂️

名付けて「ねつせた!の足あと👣」!

今回、ねつせた!卒業生の🐻は、「ねつせた!」1期の活動について自由に書いてもらいたい!(何でもあり!)との指示をいただいたので、当時の思い出を振り返りつつ、当時は言えなかった、でも今だから言えることをガンガン書いて行きたいと思います(笑)

「ねつせた!」が誕生したわけ

さて、みなさん。今でこそ“世田谷の魅力を発信”をしている「ねつせた!」ですが、この「ねつせた!」がどういう経緯で誕生したのかご存じですか?

一言で言えば、「若者に区政参加してもらうため」です。
そもそも区政、もっと言えば政治に興味を持っている若者って少ないじゃないですか。若者の選挙投票率も現代の問題として大きく取り上げられてますし、若者の政治離れっていうのは結構深刻なんですよね…。そんなわけで世田谷区でも「若者が区政に参加するにはどうしたらいいか?」っていうことは度々会議の議題として上がっていた(と思われる)んです。

でも、よく考えてみてください。
区政の協議会に参加している方々はどのような経歴をお持ちでしょうか…? それは、この世の酸いも甘いも噛み分けた人生の大先輩です! そりゃ、最近の若者文化も流行もご存じないし、若者になにがウケるかなんて想像しにくいですよね。それなら「若者呼んで直接意見を聞いてみればいいんじゃない?」って話になるのは当然じゃないですか。…さて、ここまでくればわかりますね? 招集されたのが誰か!! そう、当時学生だった私です(笑)

でもね、私もただの学生なわけですよ。今時の“政治に興味のない”若者なんです。「若者が区政に参加するにはどうしたらいい?」「何で若者って区政に参加しないの?」って聞かれても、「え、そもそも、世田谷区ってなにやってるの?」って答えちゃいますよね…。だって知らんもん!
協議会に参加していた大先輩方は「これが若者の現状か…。」って頭を抱えたんじゃないでしょうか。でもきっと多分私のような方も一定数存在していると思うんです。

ならやることは1つしかありませんよね。「もっと世田谷のことを知ってもらおう」、そしてさらには、若者にとって(大人もそうかもしれませんが)SNSは、日常の自分ではないリアルな自分をさらけ出せる場、つまり、1つの居場所と化しているのではないか。といった考えから、特定の場こそなけれども、情報をキャッチしたり、仮想的な仕組みでつながることのできる場づくりをSNSを通じて目指すことにしたんです。

それが、ねつせた!の前身モデル事業「若者情報発信部」の誕生です。

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立ちはだかるジェネレーションギャップ

そんなこんなで立ち上がりました「若者情報発信部(仮)」。若者に身近なSNSで世田谷の情報を発信するということしか決まっていない組織です。

どのSNSを使うかについても実はいろいろありました(笑) (当時の)若者が最も使っていて、情報発信しやすいSNSといえば「Twitter」「Instagram」「Facebook」。当然この3つでやってみたいと案を出しました。しかし、協議会では「安全面を考えるなら、LINE@はどうか?」とのまさかの返答。そう、どのSNSが何に適しているか、それぞれのSNSの特徴をご存じない方が多かったんです…。

私たちにとっては当たり前のことでも、年代が違えば理解も違う。これがジェネレーションギャップ。盲点だったわ…。
ありがたいことに、普段はIT関係の職に就かれている協議員の方が参加されていたので、お力を盛大にお借りして進めていきましたけど、ほんとに大変だったんです。この場をお借りして感謝申し上げます。ご協力いただいた皆様、本当にありがとうございました。

と、なんやかんやありましたが、協議会の理解も得られ、アカウントを開設までこぎつけました!
やった! これで発信できる!! アカウント見てみよー! と期待感満載で臨んだら。アカウントトップに初期設定の卵のアイコンと単色の背景。名前は「若者情報発信部」。……え、だっさ。「若者情報発信部」の ”行政の取り組みです感” すごくない? 初期設定の卵のまま? 孵化しないの? と、発信に気が進まない状態なので、次にやることが決まりました。アカウント名、アイコンを変えることです。

アイコンはクラウドファンディングでデザインを募集し、今のねつせた!マークにスムーズに決まりました。問題はアカウント名です。これがなかなか決まらない。ポップでキャッチー、みんなに馴染みやすい、かわいい、公の場でも使える、などなどいろんな要望が出てくる出てくる(笑)みんなの熱量がすごくて熱い議論が何度も行われ、この世田谷に対する情熱を名前にしてみよう!と盛り上がり、生み出されたのが「情熱せたがや、始めました。」。略して「ねつせた!」です。

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慎重派行政VS行動派若者

さて、やっと、やっっっと発信ができる! と喜んだものつかの間。新たな問題の出現です。タイトル通り、安全を確保するため慎重に進めていきたい行政VS新しことに次々取り組みたい若者のバトルです。

行政としても初の試みだし、未成年も参加するので安全面も考慮しなければいけない。そして何より区政の一環としての事業なわけだから当然責任も発生する。行政としては慎重に進めていきたいが、若者としてはおもしろいもの、新しいものを次々とやってみたい。まずはチャレンジして、いいものをどんどん取り入れていこう! 失敗したらそのとき考えようぜ! という考えや対場の違いからくる問題です。

それが顕著に表れたのが、Twitterの運営です。行政の立場としては、まずは安全面の確保からアカウントに鍵をかけたい、投稿内容は確認・許可が必要など、いろいろなルールがありました。しかし、若者としては世田谷ことを知ってもらうために行っているんだから、鍵をかけていたら活動内容が不明瞭だし、フォロワーも増えない。投稿内容の確認・掲載許可を得るのに時間がかかり、Twitterの利点であるリアルタイムでの投稿ができないなど、やりたいことと出来ること、出来ないことの差が大きく、もどかしい思いをしました。

ですが、互いに譲れないものがあるからこそ、本気でぶつかり合い、協力し合うことができ、最高の「ねつせた!」を生み出すことにつながったのだと思います。行政と学生、立場の全然違う方との活動をともするという貴重な体験をさせていただけたのは本当に良かったです。

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楽しいこともあるよ!(笑)

長々と大変だったことを書かせていただきましたが、「ねつせた!」での活動は大変だったことばっかりではありません(笑)

実はオフ会を開いたりもしてたんです。餃子パーティーしたり、公園で水遊びしたり…。こういうときは学生も社会人も関係なくはしゃぎ倒すので全力で遊びます!童心に返って思いっきり遊ぶことってあんまりないので、とても楽しかったです。

初めは少人数でなんとか回していましたが、今では大分人数も増えて、たくさんおもしろい取り組みもしていて、あのとき頑張ったことは無駄じゃなかったんだなと、ちょっと感慨深くなりました(笑)
何か、全力でやって見たいことや普段の仲間以外の人との関わりを実ってみたいと考えている人は、ぜひ「ねつせた!」へ!

今後とも「ねつせた!」をよろしくお願いいたします!

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