区役所職員にインタビュー! ―北沢総合支所 街づくり課 前編―
皆さんは「役所」と聞いて、何を思い浮かべますか…?
利用する機会も少なく、何をしているのかよく分からない方も多いと思います。
そこで、ねつせた!では、世田谷区役所の職員にインタビューする企画を始めました🍀
現在、区役所のいろいろな部署で働く職員へのインタビュー記事を不定期で発信しています!
第3回目は「北沢総合支所 街づくり課」!
(第1回目の「子ども・若者部 若者支援担当課」の記事はこちら🔗から、第2回目の「子ども若者部 子ども家庭課」の記事はこちら🔗からどうぞ〜!)
ねつせた!メンバーの「みづき」「さとぽん」「しほ」が、街づくり課の3名の職員の方々にお話を伺いました。
前編、中編が部署やお仕事について、後編が部署で働く職員についての記事になります。前編である今回は、北沢総合支所 街づくり課が担当するお仕事の内容と、街づくりの参加に関するお話です。
そもそも総合支所とは?
世田谷区は23区の中で2番目の面積を誇るため、区内の各地域によって行政ニーズも異なります。そこで、区を5つの地域に分けそれぞれの地域特性に合わせたまちづくりを行う拠点として総合支所が設置されています。
今回お話を伺った北沢総合支所は、以下の地域を担当しています。
出典:区のおしらせ「世田谷」令和2年4月25日号|世田谷区ホームページ🔗
北沢総合支所 街づくり課の業務とは?
北沢地域における街づくりは、大きく分けて鉄道事業と道路事業に関連して業務を行っています。また、街づくりと一言で言っても広範囲で行っているので、細かく担当箇所を分けて進めています。
北沢地域には小田急線と京王線が通っていて、Kさん、Iさん、Uさんは小田急線の線路地下化によって生じた地上のスペースの活用に関するお仕事を担当されています。
区民参加の街づくり
さとぽん 現在最も力を入れて街づくりを進めているエリアはありますか?
Kさん 甲乙つけがたいですが、小田急線上部利用施設はもう少しで完成を迎えるので頑張っているエリアです。
さとぽん 小田急線の地下化に伴い、線路跡地に誕生した「下北線路街🔗」は、その中の1つですね。ところで私は、ホームページにて、今年3月に行われた「北沢デザイン会議」のことや、現在の取り組みを知りました。今後は具体的にどのようなことを話し合っていく予定ですか?
Iさん まだ計画した街づくりが全て終わっていないので、これから出来ていくものについて話し合うスタンスでいます。前回からは、街の活用の話も少ししています。先進事例として、二子玉川の街の活用を紹介しました。だんだんと街が出来てきたので、今後は、街の活用方法を検討していく予定です。
さとぽん そんな北沢デザイン会議、PR戦略会議では、実際にどのような年齢層の方が参加されているんですか?
Iさん 北沢デザイン会議では、どちらかと言うと古くから住まれている方、ご年配の方が多い印象です。PR戦略会議に関してはご年配の方だけではなく、いろいろな方に参加していただいているのではないかと思います。
みづき 例えば、代田富士356広場の園路は線路がモチーフとなっていて、意見交換会の参加者はファミリー層や子育て世代の方が多い印象があるのですが、そういった方々についてはいかがですか?
Iさん 近くに小学校があり、また住宅地なので、ファミリー層や子育て世代にも参加していただいています。その他にも代田小学校の元PTAの方々と一緒に環七の壁画の補修を行なったりしました。
Kさん そういえば代田小元PTAの方々には、代田富士356広場の意見交換会にも参加いただきましたね。ただ実際、小さいお子さんを子育てしている方はあまり入っていないかな…。やはり、まとまった時間をとるのは難しかったのかなと思います。
さとぽん 区民の街づくりへの参加を増やすために、どのような啓発を行なわれていますか? 個人的には、特に一人暮らしの若者は参加しづらいのかな、と思っていて…。
Iさん 基本的にはホームページとチラシによって周知を行っていて、その前にも「区のおしらせ」をポストに入れて告知しています。また、北沢デザイン通信を作って、世田谷代田駅、下北沢駅、東北沢駅周辺の半径約500mの範囲に全戸配布しています。
みづき そうなんですね! では、広報の部分で「こうした方がいいのではないか?」とお考えになっている部分はありますか? 若者の意見を反映させるための工夫があれば教えていただきたいです。
Iさん これは工夫の話ではないのですが、地域の方の活動で、ユニバーサルデザインのマップを作ろうという企画をした際は、チラシを作って区の広報に掲示したところ、当日になって来てくれた人はいました。私たちというより地域の方々の活動の成果ですが、できる範囲ででも広報をすると見てくれることもあるんだなと感じました。
Kさん 若者に意見を持っていただくためには「知る」というステップが必要だと思うんですね。そのために、チラシを作り、「今ここでこういうことが起きています。会議をやるので来て下さいね。」といったお知らせをしています。
Iさん いかに皆さまに情報を届けるかというのが大事なので、どうしても文字での情報を入れがちですが、文字ばかりの紙面では見てもらえないということを最近感じています。
興味を持っていただくことがなかなか難しく、特に若者に興味を持っていただくためにはどうしたら良いのかな、とは日々考えてしまいます。
Uさん やはり私たちの課題の一つにどういうツール、どういう広報をしていこうかっていうのがありますよね…。
Iさん PR戦略会議でも、若者に街づくりへの興味をもってもらうことが課題に上がりましたね。SNSを使える人たちは揃っているけど、今のところホームページでの周知が主で、知ってもらうのはなかなか難しいです。参加者を増やすためにはどうしたらよいのか考えているところです。
ねつせた!との連携について
しほ 私たち「ねつせた!」でも何か行える情報発信やお手伝いできることはございますか?
Iさん Instagram等で「今度デザイン会議あるみたいよ」など、周知・PRを行っていただけると若い方が見て下さるんじゃないかなと思いますね。
Uさん あとは、「世田谷代田から東北沢まで歩いてみませんか」などの一言を良い写真と共にアップいただけると嬉しいです。皆さんの視点で、小田急線上部の施設やその周辺でバズりそうな写真を撮れたら、是非私たちにも見せてください。街づくり課でも今度マップを作る予定ですが、色々な世代に受けるように、良い写真などを使用していかないとなかなか街を歩いてもらえないかなと思っていて、今度どこが映えスポットなのか実踏調査しに行こうと思っているところです。良い写真を撮影して広報いただければ、私たちも参考にさせていただきたいです。
しほ 是非とも若者視点での発信のお手伝いをさせていただきたいと思います!
私も「世田谷代田駅東側」の通路等、当たり前のように利用していた場所を区の方が整備されていたことを初めて知ったので、まだ知らない方々にも知っていただき、街歩きをしていただきたいと思いました。
さとり 今回のインタビューを通して、北沢地域では様々な区民の皆さん、職員の方々が共に考え、街をつくっていることがわかりました!また、さらに多くの方に街づくりに参加してほしいとのお話があったように、この記事を読んでいただいた方に街づくりへ興味を持っていただければ嬉しいです。この度は貴重なお話をありがとうございました!
以上、区役所職員にインタビュー! ─北沢総合支所 街づくり課 前編─でした。
中編では、新型コロナウイルスの影響や、災害対策などについてフォーカスしていきます。次回もお楽しみに!
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