
ケニアの雇用創出を目指すお店 -かご専門店ORIKAGO
アフリカにある国、ケニアの雇用創出を支援しているお店が期間限定で世田谷区にあることを知っていますか?
発展途上国のケニアでは、改善されつつあるものの未だ低賃金による貧困で苦しんでいる人が多くいます。
そんな状況を改善すべく、ケニアの女性の雇用創出に力を入れているのがカラフルなかごを販売しているORIKAGO。
ORIKAGOは、期間限定で2025年1月26日まで経堂コルティにポップアップストアを出店しています。

元々ORIKAGOのかごを愛用していたねつせた!のmaayaが、企業理念に感動して、今回取材を申し込みました。ORIKAGOを運営している株式会社アンバーアワーの石垣さんと石黒さんに、ORIKAGOに参加したきっかけや事業内容、また将来の仕事がイメージできなかったり、やりたいことが定まらずに大学選びに悩む、そんな進路選択に迷う若者へのメッセージを伺いました。
ORIKAGOについて
商品の特徴
ORIKAGOのかごはアフリカ・ケニアの農村部の女性たちによって、サイザルという植物から繊維をとって糸を作るところから、全工程ハンドメイドで作られています。

サイザルには以下の特徴があります。
自然素材ならではの優しい雰囲気
丈夫で長く使える(サイザルは綱引きの綱に使われているほど丈夫!)
形を自由に変えられる(やわらかく、使用していくうちに馴染んでいきます)
色鮮やかに染めやすい

ORIKAGO商品の種類
ORIKAGOでは、ケニアの方の伝統的なかごを編む技術を活かして、様々な形や大きさのかご、バッグなどの商品を販売しています。

商品のこだわり、他社との差別化
発展途上国を支援する会社は他にもあるなかで、ORIKAGOの一番の強みは、現地に工房を構えていること。
フェアトレードはもちろん、現地に工房を構え、現地の方が検品を担当しているからこそ、質の高さや雇用の安定さを保てているのだそうです。
※フェアトレードとは
発展途上国との貿易において、フェアなトレード(公正な取引)をすることにより、途上国の人々の生活を支援する仕組みのことです。
出店形態について
現在ORIKAGOは常設店を構えずに、期間限定のポップアップストアとして百貨店や駅ビル・駅構内に出店しています。
同社はケニアの女性に貢献するため、まずは多くの方にブランドを認知していただきたいと考えています。そのため、現在は色々な場所に出店できるポップアップストアにこだわっています。ポップアップストアで認知が上がり、最近は常設店を望む声も増えています。
将来的には常設店の設置も考えているようなので、今後の展開に期待大です。
ケニアでの課題
現地の生産を担当している石黒さんに、現地の方とのコミュニケーションの課題について伺いました。
「ケニアと日本では価値観や文化に違いがあるため、日本が求める品質を実現するために、何故この項目を検品するかの理由を現地の方に理解いただく事が大変でした。検品項目を少なくして生産量を増やす=低品質の商品の大量生産につながり、お客様の満足度が低下してしまいいます。継続的に雇用を創出してケニアの女性の貧困を支援するという一番の目的を達成するためには、日本人が満足する商品を作る、すなわち品質にこだわらなければなりません。高品質の重要性を伝える際に、ケニアでも多く使われている日本車の性能の良さを例に挙げたことで、日本人が高品質を重視していることをやっと理解してもらえました。
このように品質に対する価値観が違うため、日本人と話すときと同じ内容を伝えるだけでは求めているものにはならないです。
価値観や言語の壁を越えて意思疎通をするために、現地の人と話すときは日本人に話すときの10倍丁寧に説明するように意識しています。」
とおっしゃっていました。

ORIKAGO経堂コルティ店について
経堂コルティは、立地が良く、ギフト関連のお店が多いため、カラフルなかごに目を惹かれる若年層のお客様が多いとのことです。
また、目新しさやかわいさで購入してくださることはもちろん、想いに共感して購入してくださるお客さんも多いそうです。
経堂店の商品の特徴は、かごを作っている糸を販売していることです。お客さんとのコミュニケーションの中から誕生した案で、この糸は、たわしを編んだりと様々な用途に使われているそうです。
編集後記
今回ORIKAGOに取材をしてみて、アフリカの貧困という社会課題に対して、ただ問題意識をもつだけでなく、実際に行動を起こしている会社があることに驚き、感動しました。また、普段消費者の視点では知ることができない企業の裏側や想いにも触れることができて、新たに視野が広がり良かったです。
次回の第二弾では、石垣さんと石黒さんのキャリア選択についてや、進路や将来に悩む若者への、夢を叶えるためのメッセージを掲載しています。
進路選択の参考になる深いアドバイスを伺えたので、以下のリンクから読んでみてください!
大学や学部、就職先に悩んでいる若者の皆さんにぜひ読んでほしいです!
(記事作成:maaya)
【詳細】
店名:ORIKAGO
住所:〒156-0052 東京都世田谷区経堂2-1-33 経堂コルティ2F
アクセス:小田急線「経堂駅」下車すぐ
電話:047-382-6444(平日10時―17時)
【SNS】
・Instagram
・X(Twitter)
ORIKAGOの商品は、以下の公式サイトからオンラインでも購入することができます。興味のある方はご覧ください!