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区役所職員にインタビュー! ─子ども・若者部 子ども家庭課 前編─

皆さんは「役所」と聞いて、何を思い浮かべますか…?
利用する機会も少なく、何をしているのかよく分からない方も多いと思います。

そこで、ねつせた!では、世田谷区役所の職員にインタビューする企画を始めました🍀
現在、区役所のいろいろな部署で働く職員へのインタビュー記事を不定期で発信しています!

第2回目は「子ども・若者部 子ども家庭課」!
(第1回目の「子ども・若者部 若者支援担当課」の記事はこちらからどうぞ〜)
ねつせた!メンバー「みづき」、「うっちー」、「なかしー」が、子ども家庭課の3名の職員の方々にお話を伺いました。

前編、中編が部署やお仕事について、後編が部署で働く職員についての記事になります。前編である今回は、主に「子ども家庭課」が担当するお仕事の内容と、新型コロナウイルス感染症の影響に関するお話です。

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Aさん、Bさん、Cさん
世田谷区 子ども・若者部 子ども家庭課

子ども家庭課のお仕事内容とは?

みづき 世田谷区には子ども・若者部の中でも様々な部署がありますが、その中でも子ども家庭課が担当するお仕事は、どのような内容なのでしょうか?

Aさん 子ども・若者部には、子ども育成推進課、児童課、子ども家庭課、児童相談支援課、若者支援担当課の5つの課があります。子ども家庭課は、他の4つの課に属さないような仕事を幅広く担当していて、具体的には、「在宅での子育て支援」や「地域で活動する子育て関係の団体への支援」、「ひとり親家庭への支援」、「子どもの貧困対策」、「子どもの人権擁護」などの仕事を行っています。このような仕事内容になったのは、2020年4月からで、以前は、児童虐待防止の仕事も行っていました。

みづき 幅広いお仕事を担当されているのですね。やはり、他の課のお仕事が忙しくなってしまうから、こちらの課が設立されたのでしょうか?

Aさん 子どもや、子育て支援に関する様々な課題が出てくるたびに、それに対応する組織を作っていった結果、現在のような組織体制・仕事内容になっています。先ほどご紹介した、「子どもの貧困対策」や「子どもの人権擁護」といったことは、比較的新しい社会的課題で、そのような課題に関連する取り組みを担当することが多い印象があります。

みづき なるほど! 様々な部署と連携しながらお仕事を進められていると思いますが、具体的にどのように連携を行っているのでしょうか?

Bさん 例えば、申請や相談を受け付けるのは、区内5つの地域に1ヶ所ずつある総合支所の子ども家庭支援センターで、事業を組み立てるのは、本庁にある子ども家庭課の担当、というような連携があります。

Aさん 子ども家庭課で行っている子育て支援事業には、未就学児を対象としているものも多くあるので、母子保健との関係も重視しています。母子保健の担当部署である保健所や、地域で母子保健事業を行っている総合支所の健康づくり課とも連携しています。

Cさん 乳幼児親子が過ごすことのできる「おでかけひろば」の運営を行なったり、支援したりしていますが、そこで過ごす中で聞こえてきた不安や相談のうち、総合支所の保健師につなげた方がいいと考えるものについては、「おでかけひろば」を運営する事業者を通してつないでもらうこともあります。

新型コロナウイルス感染症の流行によって変わった業務

うっちー 新型コロナウイルスの影響で、仕事の中身や量はどう変化されましたか?

Aさん 例えば、昨年度末頃から、国や都から交付される新型コロナウイルス感染症対策の補助金を、地域の子育て支援団体等に交付する業務が増えました。書類申請のチェックの数が多く、お金が関係することなので内容も正確にしなくてはならないため、時間もとてもかかります。

うっちー 世間もとても混乱していたため、かなりの激務が窺えます…

Aさん また、コロナ禍をきっかけに、新たな取り組みもスタートしました。たとえば、オンラインでの対応です。「おでかけひろば」でのイベントをオンライン開催としたり、相談をオンラインでも受けられるようにしたり、また、今まで顔を合わせていた関係機関・団体とも画面を通して会議を行うことが出来るようになりました。

Bさん 他にも感染症対策・予防策に対して、保育園や幼稚園のように施設の特性にあった通知がない母子生活支援施設については、季節性インフルエンザの感染症などと比べて応用が利かない部分もあり、新しく1から作るということもしました。

Aさん 昨年の3月には、学校が一斉休校になったことにより、給食が食べられず困っているご家庭に対し緊急的にお弁当を配達する事業もありました。

Bさん また、新型コロナウイルスの影響で経済的に苦しくなってしまっている世帯に向けて、3つの給付事業を実施しています。
1つ目は、ひとり親臨時特別給付金を受給された世帯と高校生の子どもがいる非課税世帯(ふたり親も含む)へのお米10kgの給付、2つ目は高校生世代のお子さんを持つ非課税世帯への区内共通商品券3万円分の支給、3つ目は、区立中学校に通われていて、就学援助(全費目支給)を受けている中学3年生の子がいる世帯に、区内商品券3万円分の支給を行なっています。
すみやかに配布できるように、お米の支給のうちひとり親臨時特別給付金受給世帯と中3生への商品券の支給は、ご本人が申請しなくてもよいという方法で行なっています。

うっちー 「様々な面からの支援を迅速に対応されている!」と改めて感じました。

みづき 世田谷区は子育て家庭を支援する事業をたくさん行なっていますが、今回のインタビューを通して、子ども家庭課が担当するお仕事の内容を知ることができました。また、新型コロナウイルス感染症関連の支援が迅速にできたのも、子ども家庭課で働く職員の方々のおかげもあるとわかりました。
貴重なお話、どうもありがとうございました。

以上、区役所職員へインタビュー!ー子ども・若者部 子ども家庭課 前編ーでした!
中編では、子ども家庭課が行なっている具体的な事業について、フォーカスしていきます。次回もお楽しみに!


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