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一切経山 - やわらかな東北の秋 / 1008

今日の良

・本当はこの前の日に山に行く予定だったのが、車の都合が付かずに延期に。どうしよどうしよとなっていたところに、車を貸してくれる救世主が現れ、「どうせ車あるなら遠出したい!」っていうのと、「天気悪くて晴れを求めるには北上するしかない」っていうので、ずーっと憧れだった一切経山へ行くことに!!!直人くん、ずっと行きたがっていた山なので、「ずるすぎる」と言っていて可愛かった。

・朝3時半に家を出てジュンの家に迎えに行くつもりだったのが、前日変な時間になてしまったせいで起きられず、3:45のジュンのモーニングコールで起きたこと。目覚ましもセットし忘れて寝ていたので、まじでファインプレーだった。ちなみに私は寝起きの電話を、まるでずっと起きてましたけど?的なテンションで出る癖があるので、この電話も「おはよう!うん!おっけい!今起きた!まじファインプレー!」とたった今起きたくせに爽やかに言ってんの意味わかんねぇなと客観的に思いながら電話していた。

・結果的に4時半に東京を発ち、東北へ向かったこと。3時間40分の道のりで、東北道へ。東北に行くのに東北道に乗るのって、なんかすごいワクワクするなと思って、2人でテンションが上がった。目的地の名前の道路に乗ってんのめちゃくちゃ良くない?

・昨年秋は私たち東北でたんまり思い出を作っていて、たっくさんいい思いをさせていただいており、それ以来の1年ぶりの東北だった。去年は「東北っていっつも晴れてない!?」というアホ丸出し発言していたが、今回は「なんか東北ってすっごい秋のイメージある!」と、勝手に秋にお邪魔しているから当たり前だろって感じのアホ発言でキャッキャした。

・車の中で、ラジオとれないかと試行錯誤したこと。次から車内でラジオをとろう!マイクを買おう!色々持っているものを駆使し、創意工夫で乗り越えようと思ったけど、ちょっと難しかった。2人でアイデア出してる時、最終的にうまくいかなかったけど、ちょっと楽しかった。月3山行ってるし、車内で録ればいいからそのくらい更新できるのでは?と最初話していたけれど、よく考えたら毎回撮るということは車内にいるゲストに「今からラジオとるから1時間黙ってて」っていうのと等しいなと思い、そのシュチュエーションを想像して自己中すぎて2人でケラケラ笑った。

・私ら2人とも、一緒ににすぎて絶対に去年より似てきていて、お互いの境界線がぼやけ、差分が何かに埋められてきていると思うのだけど、「最近したうっかりあるある」を車内でしゃべったのがお互い共感すぎてめちゃめちゃ笑った。こういう話ってお互い忘れてしまいがちなんだけど、エピソードトークが「昨日ねぇ」とか「おとといさぁ」とかで、鮮度が高すぎてすごく詳細に話ができており、どんだけ直近でうっかり発動しとんねん、とそこもおもろかった。
※例:ご飯屋さんに行く前に事前にメニュー調べてルンルンになってるのに着いてみたらそのメニュー存在しなかった、取引先といるのにスマホ無くして大騒ぎしてポケットに入っていた、等

・真っ暗な中家を出たので、途中のSAで朝を迎えた。SAから出た時に、空に縞々?矢印?のような模様がかかっていて、すごくすごく秋だった。模様だけじゃなくて、朝日に色づけられてピンク色ですごくきれいだった。秋の空って、雲の種類が豊富になるのが、誰かの落書きみたいですごく好き。

・朝コンビニに寄れなかったので、SAでご飯食べようと寄ったら、佐野ラーメンが美味すぎて2人してラーメン屋に吸い込まれていき、「朝からラーメン食べちゃうぅ!?」とか言いながらラーメン食べてんの最高に楽しかった。ジュンは「朝からラーメンなんてやばいね!」と言いながら、到着したラーメンに「ぅんまほ〜〜〜〜〜」と目を輝かせ、スープ一杯飲んで「…んあぁぁ〜〜〜〜〜。スープが喉を伝っていったのがわかる、全身に染み渡る」と言い、一口食べるごとに「…んあぁ。ぅんま(低音)」と呟いていて、すごく美味しそうに食べるのでよかったね、と思ったし、小島やあっきーだったらこの反応にはならずに「おいしー♡」と言いながら食べるんだろうなと思うとなおおもろかった。このラーメンを本当に気に入ったらしく、帰り道でも「あのラーメン美味しすぎたな」と言っていたし、「は〜、もう1回…」と言い出すから「もう1回食べたい、かな?」と思って聴いてたら「もう1回朝のラーメンの写真見よ」って言ってて、余韻の浸り方が謙虚で可愛かった。

・東北に着いたタイミングですごく涼しくて、気持ちよく晴れていて、11時から曇り予報なのが信じられなかった。秋晴れすぎた。ジュンが「秋って日差しが柔らかい感じがするんだ」と言っていて、私も本当にそう思うし、そこが東北の人々に優しい雰囲気にマッチしている気がして、そういう意味で東北に秋のイメージっていうのは頷けるな、と思った。

・何かしらでジュンを褒めると今日ジュンはギャルピースをする、という関数になっていたんだけど、ギャルピースを出す方向がこちらにでなく何もない方向に出すので、「誰に見せてるの?」っていうのがおもろかった(ワンダビジョン的な世界で生きてるのかもしれない)

・一切経山の山はだが見えた時、紅葉の色がパレットみたいにちょんちょん色が乗っている感じで、寸っっごく可愛かったのと、その隣にもくもく煙が出てるところがあって、すんごく変だった。もちろん火山だからだし、硫黄の匂いが漂っているから納得はできるんだけど、にしても煙が白すぎるし、1箇所からしか煙上がってない感じが、なんか穴が空いたとこから煙漏れ出ちゃった感じがしてすんごい変だった。

・駐車場に入るのに待機の列ができており、「!?」となったが、数分待ってすぐに入れたからよかった。入り口のおばちゃんが「ごめんなさいねぇ、こんなに混んでて」と優しく言っていて「いやいや全然ですぅ!」となったし、「今日はあったかいからゆっくりしていってね」と優しく言っていて「今日があったかいなら普段どんだけ寒いんだろう」となった。

・2人とも秋の装いなのと、髪の毛が伸びているので似合うファッションに小さな変化があり、「帽子どれかぶるぅ?」とミニファッションショーをしたの楽しかった。

・一切経山の入り口は観光地になっており、売店によってみたらたくさんお土産やご飯が売っていた。今日はお昼は上で食べずささっと降りてこよか、と言っていたのに、燻製たまごとか、山菜おこわとか、でっかいおにぎりとおかずがぎゅぎゅっと敷き詰められたお弁当とか、魅力的なものがありすぎて一瞬で「やっぱお昼上で食べよ」と言って食べたいと思ったもの全部買った。レジにモモのぐみが置いてあって、どんな硬さなんだろとツンとしたら、レジのおばさんに優しく「こちらおすすめですよ、いかがですか」とにっこり言われ、買う予定なかったけど「じゃあ買います」と購入した。(ジュンに言ったらツンとしたなら買ったほうがいいと言われたので、結果オーライ)
このグミ、ジュンがすごく気に入っていたので、買ってよかったと思った。

・ジュンが「今日最高になる予感がするんだよね」と車内で謎のフラグを立てており怖いなと思ったけど、登山口に立った時、晴れててひたすらに気持ちいし、紅葉は色が可愛いし、煙モクモクの硫黄の山はだはすごい変な色だし、で高鳴る気持ちを抑えられなかった。絶対に最高になる、っていう予感が、私もした。

・とにかく人が多かった。動画撮ろうにも誰かしらが絶対に写ってしまう感じだった。これの一個前が平日の上州武尊でめちゃめちゃ空いていたから変な感じだったけど、観光客がいっぱいいると、そのばが明るい空間になる感がして、これはこれで意外と好き。

・遠くに見えている山の色が、絵画だった。紅葉の水をつけずに絵の具を落としたみたいな彩度が、芸術の世界にものすごく近く感じるんだよな。「絵で描きたい!」とすごく思う。iPhoneのカメラ機能はすごくて、いつもとても綺麗に撮れるなと思ってて、なんなら肉眼で見るより色が大げさだなと思っているけど、紅葉だけは何故か彩度が低くなって不思議だった。フォルムカメラも同じで、ファインダーごしだと「あれ?」となる。肉眼で見る景色が何よりも美しくて可愛くて、この色を覚えておかなくちゃ、と思った。

・紅葉を絵で例えるなら、全体的に地になる色があって、そこに色をスポンジとかでポンポンと乗せていっている感じなんだけど、黄色のポイントが本当に効いていた。レイヤーで言ったら絶対黄色を最後に載せてると思うんだ。それくらい黄色が特別に目立っていて、存在感があった。黄色を主役に考えた色の配合だと思った。

・登山客の柔らかな東北弁が心地よかった。ジュンが早速おじいちゃんと仲良くなっていた。私は街ではこういう初対面コミュニケーション得意な方だけど、山ではスイッチを切って完全にジュンに全振りしてる。山で発揮されるジュンの可愛いコミュ力を、ただ見るのが好きだからだ。

・予報通り、少し曇ったり、やっぱり晴れたりなんだけど、以前に写真家の知人が言っていた「紅葉は曇りの方が映えるんだよね」というセリフを順に伝えて曇りをいいと思おうとしてみた。けど、私たちこの人のこと認めてないもんだから、晴れた時に「いやどう考えても紅葉の黄色と青空ってあうよな」とジュンが緩やかにマウントとってる感じでおもろかったし、私もそう思うぜ。

・湿原みたいなとこ、あたり一面ぜーーんぶ紅葉ですごく可愛かった。全部全部可愛いから、とてもじゃないけどカメラの画角に収まり切らず、秋って贅沢だと思った。ここに来ないと体験できないことを、体験しているのだと。

・いざ一切経山へのピストンの登り道でしっかりガスが出てきて真っ白になってしまったこと。振り返ても何も見えないっていう状態になってしまって悲しかった。私たちが心から信じる課金天気予報アプリが11時から曇りってなってたから、少しでも早く山頂に行こうと、ハイスピードで黙々と登った。登山客はいっっっぱいいた。

・山頂に着いた時もガッスガスでなーーーんにも見えなかった。混んでるので、山頂標識のところに列ができており、どうせここで晴れを待つし、暇だし撮ろっか、と並んだ。そしたら私らが並んだ後ろに誰もならばす、私たちが永遠に最後尾だったの不思議だった。

・ガスが晴れるの待ちながらご飯食べようか、魔女の瞳の方に向かったら、ちょうどガスが晴れて魔女の瞳がきっっっっれ〜〜〜〜に見えたこと!!!!!ガスの中からそこだけぽっかり見えて、本当に大きな大きな魔女の、青い瞳みたいだった!!!!色が深くてキレーーーで、大きくて、日光白根の五色沼とおんなじ名前だけど、何倍も感動した。とにかく晴れてるうちにと写真を撮りまくって、満足したところでまたガスがきて雲の中に隠れていった。本当に一瞬だった。

・そのままそこで早めのお昼を食べた。山菜おこわが美味しすぎた。おにぎりはシャケと明太子味があり、明太子争奪ジャンケンして負け、しゅうまいか卵焼きかでしゅうまい争奪ジャンケンしたけどこれも負けた。不憫だったのでミートボールは譲ってもらった。ふたに味が書いてあるんだけど、何にも考えずに蓋を開けて卵焼きを食べたら、どっちが明太子かわからなくなってしまい、ジュンにアホすぎだと笑われた。

・下で買ってきたバターサンドもたべた、美味しすぎて2枚一気に食べた。

・ずっと粘っていたけど、どんどんガスが濃くなっいき、流石に寒いので退散することにした。下山の道に着いたら、晴れ間が見え始め、見えてなかった紅葉たちが姿を現してきて、すっっごく綺麗だった!いっぱい写真を撮った。行きと全然違う道に見えすぎて、ピストンだということに下山まで気づいてなかったの相変わらずアホだった。

・一切経山から降りてきて、の湿原の木道歩き最高だった。勝沼という湖に向かって歩いているんだけど、この湖がなんだか最高に渋かった。かっこいい湖だったと思う。

・今日は最近買ったお気に入りのサングラスをしていたんだけど、このサングラスが最高に調子良くて、世界がうっすら茶色に見えるんだけど、これがなんかフィルムの世界みたいかも、と思って楽しくなった。でも落としたらショックだし、山用はやっぱやめようかな…

・湖の周りくるっと回るの楽しかった。いろんな種類の紅葉があった。明るめの紅葉と、彩度低めの重めの色の紅葉の場所がある気がしていて、ここから色味変わった!っていう場所がはっきりあってそれが不思議だった。

・湖を超えたところから東吾妻山への登りが始まった。ずっと拓けていたので、急に森あるきが始まった感じでこれがまたたのしかった。森の中は森の中で、紅葉している木々たちがすごく近くにあるので、別の角度から紅葉を楽しめている感じがして好きだった。土の色が面白くて、ごろごろした石はどう見ても焼き芋だったし、丸っこくてしわしわした石はどう見ても梅干しだった(←劣勢遺伝子的な石だった)。黄色い葉っぱが落ちて道に張り付いていて、歩きづらかったけど、これこそ秋の景色だった。光がやわらかくて綺麗だった。13時なのに夕方みたいだった。

・東吾妻山の方が標高が高かったけど、一気に登ったのでよくわからなかった。急に森林限界がきて空が広がったのが印象的だった。ハイマツがところごころ紅葉して、知っている色じゃなくなっている奴らがいた。山頂標識で写真を撮っているご夫婦がいて、うっかり写る位置に立ってしまっていたので「あ、ごめんなさい」と言ったら「いいのいいの、美人さんだったら映っても」と言っていただいたので「あ、じゃあお言葉に甘えて」と写真に映りに行く、というボケをした。

・下山ほんっと早くなったと思う。サクサク降りたし、一度も転ばなかったの誇らしい。えっへんってかんじだ。

・一箇所だけ、スライムみたいな蛍光黄緑の苔?のとこがあって、これ絶対色間違えちゃったんだろうな、と思った。

・売店に吾妻山のバッチが置いてあってそのイラストがあまりに今日の山だったから、「一切経山って吾妻山なん?」となったけどそれがわからず、(電波ないから調べられない)頑張って地図とか壁に貼ってある情報から調べた。結論、その時は吾妻山きたって言っていいんじゃ?となり、私は吾妻山の山バッチも購入したが、後から調べたらどうやら西吾妻が最高峰らしいので、百名山1マークはあきらめた。これはこれで、また来ようね。

・ジュンが赤べこのガチャガチャしよう、と誘ってくれたこと。私はジュンがトイレに行っていると信じて寒い中外で15分くらい待っていて、暇すぎて屋台のおまんじゅう220円食べようと並んでいたが私の目の前で売り切れ、220円を握りしめたままジュンに再会したんだけど、そのガチャガチャが200円で、そのまま差し出した。ジュンは赤がいいと言っていて、私はオレンジが良くて、10種類くらいある中で本当にオレンジが当たって嬉しかった!ジュンの赤べこは黄色で、ピカチュウみたいだった。

・東北はやはり最高に秋だった。やわらかくて、特別な思い出ができる場所だと思った。鳥海山も、磐梯山も、安達太良山も今回も、すごく特別な思い出になっていると思う。まだまだ行きたい東北の山たくさんあるんだ!東北は遠いけど、過去を旅している、みたいな気持ちになるから好きだ。私は東北にゆかりはないはずだけどジュンが東北での思い出の話をよくしてくれるので、自分のことのように勝手に懐かしく思っているのだと思う。初めてきた場所でも、幼少期のような香りのする場所だと思っている。だから暖かくて、最高に秋なんだな。私のなかの秋の解釈と、同じ要素で構成されている場所なのかもしれない、と思った。とはいえ晴れてれば春でも夏でも来たいけど、今後も秋と東北の結びつきは、私たちの中で強いのではという予感がした。まあ少なくとも、この2年の東北の記憶は一生ずっと残るはずなので、いつか正真正銘、懐かしい場所になるのだと思うよ。

・ジュンと2人での登山は、旅という感じがして、すごく好きだ。なんでもできる気がする。

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