「栗」と「白きくらげ」と「クコの実」を甘く煮てみたら驚きの“薬膳スイーツ風”に!
無人販売所に一袋だけ残っていた無農薬の「栗」。
旬の“初モノ”は買わなくてはと即決で、チャリンとお金を入れて持ち帰ってきましたが、思いのほか小袋で「栗」単体で煮るのには無理がある量で、はてどうしようか…何か一緒に煮るような食材はないかと見回したところ、目に飛び込んできたのが乾物の『白きくらげ』。
一年前に“乾物”という軽さを考えずに [ 300g 袋 ] をネットで注文してしまい、届いたその袋の大きさと量に思わずたじろいてしまった笑い話つきの食材なので、少なめの栗と煮るにはもってこいの適役と思い、甘く煮てみることにしたのです。
黄色(クリ)、白(きくらげ)の2色では少し彩が寂しいので、ストック棚にあった赤い「クコの実」を入れて、試しに買い置きの「黒砂糖」と「てんさいオリゴ糖」だけでコトコト煮てみたのですが、出来上がってみると、あまりの美味しさにビックリ。まるで薬膳スイーツのような仕上がりになり、あっという間に完食してしまったので、これは定番スイーツにしなければと忘れないうちに再び栗を購入して分量を計りつつ再現し手描きレシピに描き起こしました。
●慌てて描きおこした手描きレシピ(少し雑ですが…)
●スマホで撮った画像はこちら
↑ 歩いて数分の地元JAの無人販売で無農薬の栗を再購入。カボチャも買いました!
↑私は一晩水につけて少し鬼殻を柔らかくしてから剥くのが好きです。
↑昔は包丁で剥いてましたが。「根付師」という職業になってからは手を切ると制作に支障をきたすので、この「栗くり坊主II」にお世話になっております。
↑むき栗はすぐにお水に。乾燥白きくらげは水に戻します。
クコの実の他に今回は干しナツメを数粒入れてさらに薬膳感を出してみました
↑重曹を少し入れ沸騰した状態で10分ほど下茹でした後、ザルにあげてサッと水分をきります。
↑あえてお砂糖は使わず、黒糖とてんさいオリゴ糖のみで味つけします。
↑水で戻した白きくらげは根元の硬い部分を取り除きながら食べやすい大きさに裂き、軽く絞って水気をきっておきます。
↑具材と調味料全てを鍋に入れて、ヒタヒタに被るくらいの水を注ぎ入れます。
※コトコト長時間弱火で煮込むので、なるべく水分が蒸発しないよう蓋のしっかりした(重くて密閉性が高い蓋)厚みのあるお鍋がおすすめです。
ちなみに私は、鋳物鍋の「ストウブ」を愛用しています!
↑最初中火ぐらいで沸騰してくるとアクが出てくるので、「アクとりシート」を落とし蓋代わりに入れて、蓋をして弱火にして30分コトコト煮込みます。
↑弱火で30分煮込むとこのような感じに。
白きくらげのシャクっとした食感を残したければこれで完成ですが、柔らかくとろっとした白きくらげをお好みの方は、もう20〜30分落としをしてと蓋をしっかり閉め弱火で煮込んでください。
⚠️煮詰まって水分が少なくなっていたら、水を適量足してから再煮込みをしてください!お鍋にもよるのですが水分が少ない場合は焦げてしまう可可能性があるので要注意です。
↑そして完成です!
私は柔らかめの白きくらげが好きなので、このような感じになるまで煮込みます。こうなると栗はに溶けてかなり形が崩れてきますが、これはこれで味がしみて美味しいです。
●温かくても、冷たくてもそれぞれ美味しいです
煮上がって少し冷めて、ほんのり温かいぐらいも美味しいですし、保存容器に移して冷蔵庫で一晩置いて味が染み込んだ冷たい状態も美どちらも味しいです!
↑ スライスした梨の上にかけても絶品。
他に、ヨーグルトにかけたり、ほんのり温めて白玉を入れて食べるのも美味しかったですので栗の出回るこの時だけの楽しみの一つとしてぜひ楽しんでくださいます。
※このWebサイトで使われている画像等の転載を禁止します。
Reproduction is prohibited.