デスマッチと風呂屋と流血の話。

ふと思ったのですが、デスマッチって本当にサービス業研修にいいですよ。

またまた、適当なこと言ってるな~と思われちゃいますが、その事実をここにお伝えしたいですのよ。

デスマッチって、蛍光灯で殴りあったり、剣山や画ビョウの入ったバケツをかぶったり、脚立の上からエルボーしたり、有刺鉄線バットで叩いたりするのですが・・・

・人間の体にとって本当に致命傷となることを防ぐ工夫。

例えば蛍光灯。あれは頭から叩くと「パンっ」と歯切れのいい音がします。例えば300本用意してロープに目一杯ぶるさげて相手をロープにふると、「パパパンッ」と割れて背中が刺さった蛍光灯でキラキラするんです。でもそれは痛いが致命傷ではなく、ロープにぶる下がったままの割れた蛍光灯が危ない。だから、レフェリーやセコンドがすぐ外す。当たり前ですが、するどい部分で体や首周りが大きく切れたり刺さったら危ないということです。

そういう想像を働かせる特訓になります。

・流血を見馴れる

中々街中で流血している人は見ません。
風呂場で転けて、浴槽の角で額を切る。スタッフが血を見て動揺というパターン。中々ないですが、デスマッチを見ていると多少の流血はなんとも思いません。むしろ、どこから出ているか、また流血より別の怪我に頭をめぐらせる余裕が出来ます。
アブドーラ小林さんを見ていると、むしろ多少たまに血を出した方がいいのかな?とすら思ってしまいます。

・風呂屋も日々興行である。

風呂屋を運営していると、どうしても今日は昨日の延長にある気がしてしまいます。
もちろん、昨日の続きなのですが、お客さんの入りがリングの目の前に丸見えの世界では、1日かけて人数を集計する世界と違い、今目の前のお客さんにどれだけ試合のパフォーマンスで心を熱くしてもらい、興行が終わる前にどれだけ物販を購入してもらえるか?
もっと言うと、興行が決まり地域のお店にポスターを貼ってもらいながらPRとチケット販売し、対戦カードを発表してまた集客を読み、さらに当日も試合前から座席をめぐり物販、試合後は最後の試合で流血しても怪我しても物販に出てくる。

私も経験ありますが、凄い試合を見せつけられると感動して購入してしまいます。
もうとても普段着ることのできないようなデザインでもです。後でそのTシャツを見ると何で買ったのか疑問ですが、その時の想いが甦るとそれは思い出の品です。

・風呂屋が何故イベントを開催するか?という疑問に答える

それはやはり記憶や想い出を提供し、結果としてその空間を売っているからなんですよ。本来は衛生的にお湯沸かしてればいいのです。多分。だけど、どこにでも家の風呂やシャワーはあり、体を洗う目的は達成できる。

だからその先は想い出や健康や精神なんですよね。

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