映画 赤羽骨子のボディガード感想 キャストのファンなら必見の2.5次元舞台だった

「ミックス。」という映画と同じ監督だったので観ることにした。世界で俺しか好きな人がいないのでは?というくらい評判を聞かないが、とても好きな映画なので。

原作は26話まで読んで、勿体ないからあとは1巻ごとまとめ読みをしようと思ったはいいがそのまま放置していた。割と好き。

タイトル通り2.5次元舞台を観ているようだった。演技力がイマイチ(だけど魅力はある)な3年4組の面々。な若手だけだと締まりがないので脇を固める土屋太鳳や遠藤憲一、ツダケン。舞台(映画)映え用に改変されたダンス部。そこそこ外連味のあるアクションシーン。最後の演出も何というか2.5次元感がすごかった。と思っていたらエンドロールで物販のランダムブロマイドが流れて笑った。各キャラに見所がある程度用意されているので、キャストのファンなら観てもいいと思う。原作ファンはいろんなレビューを見て考えてからにした方がいい。

基本的に原作を準拠にしているところは原作の良さが出ていた。威吹荒邦の見た目や言動は悪くなかった。演技力はまったくないが。次点で尽宮正親がよかった。ヤクザ設定を改変したのに見た目がアレなので齟齬はあったが。

そう。ヤクザ設定がない。尽宮正人が国家安全保障庁長官という所から不安しかなかった(割りには持ち堪えて面白かったが)。これは配給会社側のコンプラなのか事務所が「ウチの役者に反社のイメージが付くのはな~~~~」なのか知らないがカスみたいな改変だと思う。でこんな改変してるのに正親含む元国家安全保障庁の敵キャラの見た目が「ワル」そのものなのがバカみたいだった。あとMI6て。

「裏切り者が一人いる」の改変も何というかいかにも衰退するテレビ業界の人たちが考えそうなことだなぁという感じでつまらなかった。これは別に原作通りならよかったのにという意味ではない。オリジナル要素は特に褒められるところがなかった。エンドロールで脚本家のほかに構成?ともうひとつ何かの肩書きで名前があった。「違うんです戦犯はこいつらなんすよ!!!」という意味かもしれない。

自分の推しが出てたらアフタートーク目当てに3,4回くらい観に行くくらいの舞台だと思う。原作ファンはアマプラ見放題に来てからでいい。