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セージの耳打ち#195 感動的な接客術を見た

ギスギスした昨今は「客側」も「店側」も思いやりの心を忘れがちです。
どちらも相手に敬意をはらって接するようにすれば、無益なトラブルなんか発生しないだろうに。

私は以前、「感動的な接客術」に触れて感無量になったことがあります。
書店で買い物をして店を出たところ、ポツポツと小雨が落ちだしてきた。
すると、さっきレジで会計をしてくれた女店員さんがあわてて走ってきて、「お客様、これをお使いください!」とビニール袋を差し出してくれたんです。

いったん客の手に渡った品なわけですから、たとえ持ち帰る途中で雨に濡れてしまったとしても店側に責任はありません。
にもかかわらず、その店員さんは「せっかく買った本を濡らしてしまったのでは気の毒だ」と考え、何の義務もないのに飛び出してきてくれたわけですよ。
「彼女こそ接客者の鑑だ」と私が感動したのも無理からぬことでしょう。

あの女店員さんみたいな人がもっと増えたら我が国の接客レベルは世界屈指になるでしょうが・・・まぁそんなことを望むのも客側のエゴなんでしょうね。




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フジミ・セージ
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