#01 料理の鉄人にほど遠いけど・・・
自慢じゃないですが、私は小学3年生、9歳の頃から料理をしています。
かれこれ半世紀近くやってるわけですから、「料理の鉄人」とまではいかないものの、ソコソコ手際は良くなってます。
けれども始めた当初はとにかく「無駄」が多かった。
野菜の皮はあり得ないほど厚く剥き、まだ食える部分もゴミ箱に捨て、水道もジャバジャバ流しっぱなし。
コンロの火も鍋から大幅にはみ出してて「オイオイお前は鍋周辺の空気までも焼こうとしてるのか!?」と聞きたくなる始末。
当時を振り返ると、我ながら情けなくなる手際の悪さです。
それから半世紀近く経って、おかげさまで今はかなり違ってます。
そもそも無駄が許される経済状況じゃないんで、一般の人が捨てるような部分までちゃんと食べる。
水道の勢いにもコンロの火力にも細心の注意を払って微調整・・・といった具合です。
今の自分のやり方を当時の自分に見せてやりたい。
「どーだ、お前などまだまだじゃのう」と言ってやりたい・・・と鼻息を荒くしてたら、もうひとりの自分に「9歳児相手に何エバってるんだお前はイイ歳をして」と叱られました。
いいなと思ったら応援しよう!
読者のみなさまからの温かいサポートを随時お待ちしております。いただいた分は今後の取材費として活用し、より充実した誌面作りに役立てていきます。