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#52 親にとっての我が子は永遠に10代

親にとって我が子というのはいつまで経っても「10代の子ども」なんです。
40代になろうが50歳を過ぎようが親の目に映っている姿は「まだ少年少女の頃のまま」で、だから「その当時と同じ接し方」をしてきがち。
いや、親だって「頭」では分かってるんですよ、「自分が年寄りになってるんだから息子・娘だってオッサン・オバハンになってる」ということは。
でも「心」がそれを拒否し、「目」をくらませてるんですよ。

親がやりがちなことに「食欲MAXな中高時代と同じ量の飯を出してくる」というのがあります。
四十路を超えれば誰でも多かれ少なかれ胃の働きが衰え、食える量はおのずと減って来るもの。
しかし親は「人生で最も食えていた時代」に出していた量を、オッサン・オバハンになった我が子に食わそうとしてきます。

それが「無償の愛の産物」であることは分かっているから、息子・娘もむげには断れない。
だから全部とは言わないまでも「限界ギリギリ」までは食ったりする。
結果、胃もたれとか膨満感とかに苦しむことになるんですが、それがまぁ「中高年の親孝行」というものなんです。

中高年の親孝行には「胃薬」が欠かせません。

親の認識


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フジミ・セージ
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