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#72 西城秀樹は「少年漫画ヒーロー」

アイドルの売り出し方にも色々あって「王子様キャラ」な人もいれば、「ほんわか癒し系」なんてのもある。
昭和の男性アイドルの代名詞である「西城秀樹」の場合は、やっぱり「少女漫画ヒーロー」でしたね。

まずルックスがそんな感じでしたが、歌の世界がまた漫画チック。
「傷だらけのローラ」とか聴いてると「誰だよローラって?」という疑問がまず湧くんですが、聴き続けてるとそんなのどーでもよくなってくる。
「なんか知らんが『ローラ』っていうヒロインを救い出そうとしてるんだなこのアンチャンは」と、不思議と納得できてしまうんです。
だから秀樹が梶原一騎原作の『愛と誠』に主演すると聞いたときには「さもありなん」と思ったのでした。

秀樹の若い頃の歌はどれも良い意味で「漫画漫画してる」んですが、ああいう世界を恥ずかしげもなく歌えないと、あの時代のアイドルはできなかったんでしょうね。

秀樹


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