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セージの耳打ち#180 東京都心の自己修復能力

数年前の、私にとっては最後となる「東京の大雪体験」のお話です。
仕事に行くため、夜明け前にJR大久保駅そばの自宅を出たところ、マンション前の道路がきれいに除雪されていました。
「なるほど、翌日の商売に差し支えないよう、夜のうちに雪かきしたんだな」と納得すると同時に、「東京都心の自己修復能力」に感心したのでした。
そして好奇心がムクムクと頭をもたげてきた。
「このいち早く除雪の進んだ状態はいったいどのあたりまで続いてるんだろ?」

そこで私は電車に乗るのをやめ、その検証をすることにしました。
「とりあえず職場方向へ歩き、除雪された道が終わったところから電車に乗る」というルールを制定し、検証スタート。

マンション前の道路(小滝橋通り)を新宿方向へ進み、代々木を過ぎたところで左折して明治通りに移り、裏原宿の辺りでまた左折して・・・といった具合に「まだ行けるまだ行ける」と歩き続けていったら、なんと職場(六本木)に着いてしまったのでした。

「と、東京都心の自己修復能力、あなどれじ・・・」
「雪に弱い」と言われている東京ですが、都心の商店主さんたちの除雪意欲はかなりのもんだと思います。

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