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セージの耳打ち#189 無きゃ無いなりに工夫をするもんだ

マンション住まいになったことで「給湯器」というものの恩恵に浴するようになりましたが、それ以前の四畳半アパート時代には当然ながらそんなものは無いわけで、どこをどうひねったところで蛇口からは「水」しか出ませんでした。

夏場はそれでもいいんですが、真冬の水道水は数秒で手指の感覚が麻痺してしまうキンキン冷水。
「冷たい」を通り越して「痛い」になってしまうんですよ。
その難関をどうクリアしたかといえば、「隣でコンロを点けながら洗い物をする」という手を使ったわけですね。

感じとしては「10秒水に触れるごとに暖を取る」の繰り返しなんですが、この手はまーまー有効でした。
「指の感覚がなくなる前に温めて血を通わせる」というのは我ながら名案。
昔の私と同じような生活をしている方はぜひ試してみてください。

戦時下の標語に「足らぬ足らぬは工夫が足らぬ」というのがあったそうですが、工夫をすることで「足りない状況」を乗り切ることは確かにできます。
人間て、ものが無きゃ無いなりに工夫してどーにかするもんですね。

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フジミ・セージ
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