セージの耳打ち#198 「文字入力」で稼げた時代
今でこそスマホやらパソコンやらで誰でも「文字入力」をしてますけれども、かつての文字は「手で書くもの」でした。
そこに「ワープロ」と呼ばれる機械が現れて、文字は「書くもの」から「打つもの」に変わりはじめたのでした。
とはいえ初期のワープロはかなり高価で、誰でも持てるものではなかった。
だから「ワープロはないけど、ワープロ打ちしたキレイな文書がほしい」という人は、ワープロを持っている人に「打ってもらった」のです。
これって場合によってはなかなかの報酬が得られて、「文字入力アルバイトでワープロ購入費のかなりの部分を補えてしまった」なんて人もいましたね。
「ワープロが使えます」というのは就職活動のための武器になって、その技能(入力の速さ・正確さ)の証明として「ワープロ検定」というのを取る人も多かった。
ワープロ検定は今でもあるそうなんですが、「文字入力がお金になった時代があった」なんて話、若い人にはジョークとしか聞こえないでしょうね。
読者のみなさまからの温かいサポートを随時お待ちしております。いただいた分は今後の取材費として活用し、より充実した誌面作りに役立てていきます。