呉起戦記 一


魏の文侯(呉子=呉起の主君)は、先の戦(いくさ)に参戦した者たちに対し、宴席を設けて、その労をねぎらった。即ち、最も戦功のあった者を上客(じょうきゃく)、次に手柄のあった者を中客(ちゅうきゃく)、戦果のなかった者を下客(かきゃく)とし、それぞれ、一品(いっぴん)、二品(にひん)、三品(さんぴん)、の礼をもって、もてなしたものである。

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