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渡辺太プロ単独トップへ果敢なリーチでオーラス逆転勝利【Мリーグ】

 オーラスに単独トップを狙い、果敢なリーチで逆転勝利です。

 赤坂ドリブンズ・渡辺太プロが2024年3月8日(金)のMリーグ2023-24レギュラーシーズン第192戦でトップを獲得しました。

 太プロは2着目で迎えた南4局。リーチするか、黙聴に構えるのか、難しい選択で、攻めのリーチが奏功しました。

 TEAM雷電・萩原聖人プロ、赤坂ドリブンズ・渡辺太プロ、KONAMI麻雀格闘倶楽部・高宮まりプロ、EX風林火山・松ヶ瀬隆弥プロの並び順。

 南4局を迎え、持ち点は東家・松ヶ瀬33700、西家・太31400、北家・高宮26600、南家・萩原8300です。

 前局に松ヶ瀬プロに跳満をツモられ、2300点差でトップ目から2着目に落ちた太プロは逆転勝利を目指します。

 レギュラーシーズンの最終盤。TEAM雷電とEX風林火山は、この日に試合のなかったBEAST Japanextとセガサミーフェニックスの4チームで、セミファイナル進出のボーダー争いを繰り広げています。

 ラス目の萩原プロは素点回復とともに、松ヶ瀬プロのトップ獲得を阻止したいところです。

 いち早く聴牌したのは萩原プロ。7巡目にカンチャンの三萬をずばっと引き入れ、1索・4索待ちです。

 萩原プロは松ヶ瀬プロからの直撃を狙い、黙聴に構えました。

 しかし、松ヶ瀬プロからあがり牌が出る気配はありません。

 萩原プロは11巡目に七萬を空切りし、1索・4索待ちでリーチしました。

 萩原プロはリーチ・ピンフ・ドラ2の手。ツモって裏ドラが1枚乗れば3000、6000で、松ヶ瀬プロを2位に落とせます。 

 その直後、太プロが11巡目に五萬をツモった手牌です。

 太プロは現物の二萬を切れば、4筒・7筒待ちで聴牌。リーチするか、黙聴に取るのか、難しい選択を迫られました。

・黙聴の場合

 太プロは黙聴で出あがりした場合、タンヤオの1300点と萩原プロから出たリーチ棒の1000点を合わせ、2300点です。

 高宮プロか萩原プロからあがれば33700点で松ヶ瀬プロと同点トップ。松ヶ瀬プロから直撃すれば単独トップです。

 このまま太プロと萩原プロの2人聴牌で流局すれば、太プロは32900点、松ヶ瀬プロは32200点で、太プロが逆転トップとなります。

 また、萩原プロが3000、6000をツモれば、太プロは28400点、松ヶ瀬プロは27700点。この場合も逆転です。

・リーチの場合 

 一方、太プロがリーチしてあがれば、リーチ・タンヤオの2600点で単独トップです。

 ただし、リーチ棒を出したので、太プロと萩原プロの2人聴牌で流局となった場合、松ヶ瀬プロが32200点で、太プロは31900点にとどまり、2位のままです。

 さらに、萩原プロが3000、6000をツモれば、松ヶ瀬プロが27700点、太プロは27400点で、この場合も2位のままです。

◎強気な攻めの選択

 太プロは長考後、4筒・7筒待ちでリーチに踏みこみました。

 あがれば単独トップ確定の攻めのリーチ。太プロらしい強気な選択です。

 松ヶ瀬プロは「お願いタイム」でオリに回りました。

 萩原プロが15巡目に4筒をつかみ放銃。太プロはリーチ・タンヤオの2600点(+1000)で逆転勝利です。

 第192戦の結果は太35000、松ヶ瀬33700、高宮26600、萩原4700。

 太プロの果敢なリーチに魅せられました。

 赤坂ドリブンズはこの日の第191戦で鈴木たろうプロがトップを取り、「デイリーダブル」の連勝です。

 


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