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瀬戸熊プロ珠玉の三倍満

 瀬戸熊直樹プロの奇跡の倍満ツモによる優勝から約3カ月。今年も麻雀最強戦がいよいよ開幕します。2022年3月27日(日)の「ザ・レジェンド」を皮切りに激戦が繰り広げられます。

 開幕に合わせ、瀬戸熊最強位のさらなる活躍を願って、約8年前に第14回モンド杯予選で瀬戸熊プロがあがった知る人ぞ知る珠玉の三倍満を取り上げます。

 石橋伸洋プロ、山井弘プロ、鈴木達也プロ、瀬戸熊直樹プロの並び順。東3局を迎え、持ち点は北家・山井28300、南家・瀬戸熊26300、東家・達也と西家・石橋がいずれも22700です。

 瀬戸熊プロの配牌です。ドラの2索が暗刻なものの他はバラバラです。

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 2巡目に5索が切られましたが、瀬戸熊プロは鳴きませんでした。不安定な形では仕掛けない瀬戸熊プロらしい打ち筋です。9索、西をツモり、3巡目に4枚目のドラの2索を引き入れます。

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 索子の一色手が見えてきました。ここから9索、7索、6索と続けてツモり、6巡目にリャンシャンテンです。

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 一方、筒子の一色手を進めていた山井プロが9巡目に發単騎待ちでいち早く聴牌します。メンゼンのホンイツ・チートイツの満貫の手です。黙聴で出あがりを狙いました。

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 瀬戸熊プロは10巡目に7索をツモって西を切ります。

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 親の達也プロが11巡目にカンチャンの5索待ちで聴牌。「456」の三色の手変わりを待ち、黙聴に構えます。

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 瀬戸熊プロは12巡目に石橋プロの切った9索を鳴き、東を切ってイーシャンテンです。

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 13巡目に急所の6索をツモって2索を暗槓。槓ドラが9索で5索・8索待ちの聴牌です。チンイツ・ドラ4・槓ドラ3の三倍満の手になりました。

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 達也プロが14巡目に4萬をツモって7萬を切り、「456」の三色確定の手となり、リーチします。瀬戸熊プロのドラ・槓ドラ計7枚の手にひるまず、カンチャンの5索待ちで勝負を懸けます。

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 しかし、その直後に瀬戸熊プロがツモったのは8索です。チンイツ・ドラ4・槓ドラ3の6000、12000(+1000)です。

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 瀬戸熊プロには今年の最強戦や来季のМリーグでも、このような「卓上の暴君」らしい強烈なあがりをぜひ見せてほしいです。

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